仕事が終わり、私はとぼとぼと自宅に向かって歩道を歩いていたのでした。こないだ桜が満開になったと思ったら、早くも散り始めて、歩道にも桜の花びらがちらほら。雨でも降れば、どっと花びらは落ちてしまうでしょう。
帰路の途中、どこからかリコーダーの音色が聞こえてきました。何の曲かはわかりませんが、同じところを何度も繰り返しています。おそらく近くの小学生が練習をしているのでしょう。私は随分うまいものだと思うのですが、リコーダーの演奏者は納得いかないらしく、いつまでも繰り返し繰り返し同じところを吹いているのです。
学生時代、私は音楽の授業というものが苦手で、楽器を吹くことは苦痛でたまりませんでした。特にリコーダーがそう。ときどき指名されて1人でリコーダーを吹かざる得ないこともありますが、もう全然だめでした。今は昔の話。
私が歩けば歩くほど、リコーダーの音色は遠ざかり、いつしか聞こえなくなってしまいました。ふと、空を見上げると月が光々と照っています。リコーダーと月。この組み合わせに妙な感覚を覚える私なのでした。
帰路の途中、どこからかリコーダーの音色が聞こえてきました。何の曲かはわかりませんが、同じところを何度も繰り返しています。おそらく近くの小学生が練習をしているのでしょう。私は随分うまいものだと思うのですが、リコーダーの演奏者は納得いかないらしく、いつまでも繰り返し繰り返し同じところを吹いているのです。
学生時代、私は音楽の授業というものが苦手で、楽器を吹くことは苦痛でたまりませんでした。特にリコーダーがそう。ときどき指名されて1人でリコーダーを吹かざる得ないこともありますが、もう全然だめでした。今は昔の話。
私が歩けば歩くほど、リコーダーの音色は遠ざかり、いつしか聞こえなくなってしまいました。ふと、空を見上げると月が光々と照っています。リコーダーと月。この組み合わせに妙な感覚を覚える私なのでした。