学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

展示には個性

2009-04-19 18:39:43 | 仕事
今、私の仕事は展覧会の展示作品レイアウトを作成することに終始しています。いかに作品をよく見せられるかが重要になるわけですが、展示レイアウトには学芸員の個性が強く出てきます。

私の場合…「おとなしい」らしいです(苦笑)

展示レイアウトについて、益子の陶芸家濱田庄司が著書『無盡蔵』(むじんぞう)で以下のことを述べています。柳宗悦、芹澤介、河井寛次郎の手がけた作品の配置について。

柳…「品物が黙って、しかし生き生きとした表情で呼びかける」
芹澤…「展示品同士のつつましいささやきが聞こえる」
河井…「いつでも品物は声をあげて悦び」

それぞれの性格を表わすようで、とても興味深いですね。

私は「おとなしい」わけですが、それがいいのか、悪いのか。学芸員であるからには、展示のテーマに沿うよう臨機応変に展示するべきなのでしょう。

作品の持つ個性をいかに引き出せるか、展示レイアウト頑張りたいと思います!