学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

陶器の肌触り

2009-04-11 20:36:40 | その他
「良かったらさわってみてもいいよ。」と主人。

今日、私はとある方から幻の陶器を見せていただきました。「幻」では、あまりにも抽象的過ぎますが、著名な陶芸家2人のコラボレーションによる陶器なのです。陶器でコラボレーションとはなんぞや?主人によれば、この陶器は1人が轆轤で器を作り、もう1人が絵付けをしたというものだそうです。

私はその著名な陶芸家の名前よりも、むしろその陶器の色合いにとても惹かれていました。なんといえばいい色合いなのか。土の香りがしそうなごつごつした地肌にきわめて薄い水の色の釉薬がかけられているのです。陶器でこんな色が出せたのかと思わず、感動でうっとり。

そんな私の姿を見た主人が「さわってみてもいいよ」とのこと。私は陶器、それは徳利でしたが、両手で包むように触れてみました。少しひやっとした感じ、それがだんだん温かくなって来る。予想通りのごつごつした地肌。なんと美しいことか。

今でも手に残るあの感触。ああ、今日はとてもよい一日でした!!
コメント
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