新潮クレスト・ブックスのジュンパ・ラヒリ著『停電の夜に』を読みました。停電の夜、という響きはロマンチックでもあり、どこかミステリアスな感じを抱かせますね。ゆらゆら揺れる蝋燭の炎を前に話をする。そこに男女二人が居ればロマンチックだし、そこに大勢の人が円になって集まれば『百物語』みたいになる(笑)
この本のタイトルを見たとき、もちろん私のイメージは前者のほうで、停電した夜に若い二人がロマンチックな話を繰り広げる、そんな場面を頭に思い浮かべました。
けれども、本を読み終えた感想としては全くの逆でして、とても悲しい話です。人と別れることはつらいもの。この気持ちは、自分が当事者になったときもつらいけれど、物語の主人公たちが別れてしまっても、同じように変わらないものです。読後感は悲しくてさびしいです。けれども余韻の残るいい小説です。
本を読むことは、なんだか素敵なことだな、とふと思った静かな夜でした。
この本のタイトルを見たとき、もちろん私のイメージは前者のほうで、停電した夜に若い二人がロマンチックな話を繰り広げる、そんな場面を頭に思い浮かべました。
けれども、本を読み終えた感想としては全くの逆でして、とても悲しい話です。人と別れることはつらいもの。この気持ちは、自分が当事者になったときもつらいけれど、物語の主人公たちが別れてしまっても、同じように変わらないものです。読後感は悲しくてさびしいです。けれども余韻の残るいい小説です。
本を読むことは、なんだか素敵なことだな、とふと思った静かな夜でした。