学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

サッカー選手の読書

2011-08-01 18:39:58 | 読書感想
ここ数日のブログ、やたらと日本の古典を読んで紹介してきましたが、私の読書ブームもそろそろ終焉です(笑)一年間で数回、無性に本が読みたくてたまらないときがあり、朝から夜まで読みふけってしまいます。小さな濫読のようなもので、ジャンルは一切問わず。ひたすら本を読み続けるという無理な生活サイクルになるせいか、だいたい2週間程度で熱がおさまります。体の不調による熱と違って、まあ良いことなのですが、自分のなかでどうしてこういう読書ブームが起こるのかよくわかりません。

さて、先日サッカー日本代表のキャプテンをつとめる長谷部誠選手の『心を整える』を読みました。長谷部選手がこれまで歩んできた道程のなかで、自身が心がけていることを書いたものです。メンタル部分に言及されている箇所が多いのですが、私が思ったのは読書のこと。長谷部選手は『ニーチェの言葉』や本田宗一郎、松下幸之助などのビジネス書をかなり読んでいることがわかりました。

そうして、やはり、サッカー日本代表の本田圭佑選手。雑誌『Number』では「非エリートの思考法」として、本田選手のインタビューが載っているのですが、ここで本田選手がサミュエル・スマイルズの『自助論』をオススメしているのです。『自助論』はいかに人生を生きるべきか、人間とはどうあるべきかを身近な話題から説いたもの。日本ではすでに明治時代から読まれている本です。

私のなかでサッカー選手と読書が結びつかなかったのですが、ここに新しい一面を見たような気がしました。他のサッカー選手がどうなのかはわかりませんが、少なくとも長谷部選手も本田選手はただ単にサッカーだけできればいい、というのではなくて、人間としてどうあるべきなのか、どのように向上させるべきなのかを考えているのかなと思います。

私もしっかりしなければ…!と背筋が延びるようなサッカー選手の読書でした。

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