私が小学6年生のときの修学旅行は会津方面でした。野口英世記念館を見学したり、五色沼をハイキングしたり、陶器に絵付けをしたりと色々な経験をしましたが、なかでも忘られないのが飯盛山で見た白虎隊の悲劇を表現した剣舞。当時の自分とあまり年の変わらない少年たちが戊辰戦争で亡くなったことに心が痛みました。
本書は幕末社会という混沌とした時代を書きながら、読者を迷わせず、明快に進んでいく内容です。著者の先行研究への敬意は要所に見受けられますし、丹念なフィールドワークの成果が随所に見られる好著です。いつまでも手元に置いておきたい一冊となりました。
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