学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

イメージが広がる評論を

2010-11-02 23:09:26 | 読書感想
日中から晴れ間がのぞいて、気持ちの良い一日でした。天気のように晴れ晴れと仕事がしたい!と思っていましたが、2つの大きな失敗をやってしまい、少しげんなりとしています。失敗からこそ学ぶことが多い。とプラス思考に考えて、明日からまた気を取り直していきます。

昨日、『ゲーテとの対話』を読み始めたことをブログに書きましたが、もう1冊読んでいる本があります。『カフカの生涯』。ドイツ文学者池内紀氏の評伝です。仕事柄、画家の評伝を読む機会が多い私。いつか読むだけでなく、評伝を書くことも出来たら、との思いもあって購入しました。まだ読み終えていないのですが、池内氏はまるでカフカに会ったことがあるかのような描写をします。カフカの背、表情、クセ…。江戸時代の時代考証、故杉浦日向子さんもまるで江戸に住んでいたかのような文章の描写をしますが、その道に深く通ずる人が持つ独特の世界が形成されています。私もこんな評伝が書きたい…。

今宵もすっかり遅くなりました。明日が晴れるよう、希望をのせて、今夜も本を脇にかかえて床に入ることにいたしましょう。

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