北風が強く冷たい1日。
先日の新聞記事によると、社会人になると勉強をやめる人が、海外では18%いるが、日本では54%にものぼるという。
どの仕事もそうだろうが、学芸員も勉強をしていかないと話にならない職業である。本を読んだり、画集を見たり、作品を調査分析したり、それらを積み重ねて、展覧会を企画するからである。私の場合、勉強をしているという意識はなく、もはや習慣化していて、ご飯を食べることとあまり変わりがない。学生のときはインプットばかりだったが、社会人になるとアウトプットの重要性が増す。そこに楽しさ、面白さがあるのではないかと思う。私としては社会人こそ、勉強したほうが、人生豊かになる気がするし、何より退屈しない。何も机に向かうだけが勉強ではなし。体を動かしてあれこれやってみたり、行ってみたりするのも、学生の頃とはまた違う勉強の味わい方だろう。数十年、社会人をやって来た私の感想である。
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