多忙なときほど、本を読みたくなる。
最近は再び芥川の『歯車』を、併読でボードレールの『巴里の憂鬱』を読み始めた。
『歯車』は言うに及ばず。これはもはや私の相棒ともいうべき本であり、無人島に本を一冊持っていけるとしたら、迷うことなく手に取る。ところどころの伏された死のイメージ。ブランコ台が絞首台に見えるというすさまじさ。著した本人が自殺しているという事実。私の心が強く波動する。
ボードレールは『悪の華』。かつての館長が、美術をやるならボードレールを読めと私に盛んに勧めた。けれど、私は手に取らなかった。(館長の勧めで手に取ったのはチェーホフの『サハリン島』だけだ)『巴里の憂鬱』を手に取った理由は、私が好きな三好達治が訳を担当したからだ。きっかけなんてそんなもの。私もボードレールのように、空を愛したい。誰にもさえぎられることなく、夜になれば満天の星が輝くあの自由な空を。
最近は再び芥川の『歯車』を、併読でボードレールの『巴里の憂鬱』を読み始めた。
『歯車』は言うに及ばず。これはもはや私の相棒ともいうべき本であり、無人島に本を一冊持っていけるとしたら、迷うことなく手に取る。ところどころの伏された死のイメージ。ブランコ台が絞首台に見えるというすさまじさ。著した本人が自殺しているという事実。私の心が強く波動する。
ボードレールは『悪の華』。かつての館長が、美術をやるならボードレールを読めと私に盛んに勧めた。けれど、私は手に取らなかった。(館長の勧めで手に取ったのはチェーホフの『サハリン島』だけだ)『巴里の憂鬱』を手に取った理由は、私が好きな三好達治が訳を担当したからだ。きっかけなんてそんなもの。私もボードレールのように、空を愛したい。誰にもさえぎられることなく、夜になれば満天の星が輝くあの自由な空を。
突然ですが将来の事について相談に乗って下さい!私は現在高3で国立の結果待ちの時で、もし落ちたら同志社の美学芸術学科に通う事になります。
私は人とコミュニケーションをとるのが大好きで、文章を書く事も好きでそして何よりアートが大好きで、今までずっと学芸員に憧れていました。ところが実際は求人も少ないようですし、何より土日出勤など仕事がきつそうで、今揺れています。楽がしたいのではなく私の人生においては子育てなども大切にしたいと考えているので両立は難しいのでは、と思うからです。
そこで、アートと人と両方に関われて、尚且つ土日は休みであるような仕事ってあるでしょうか?学芸員さんだけが展示会の企画などをやるのですか?子供相手に美術館でレクチャーしたりするのも全て学芸員さんなのでしょうか?
美術検定に受かると展示会の企画が出来る可能性があると書いてありましたが本当なのでしょうか?
大学時代は目標を持って有意義に過ごしたいと思っておりますので相談に乗って頂けると有り難いです☆☆
はじめまして。
ブログを読んで下さいまして、ありがとうございます。私が適切なアドバイスを送れるかどうかわかりませんが、お答えできる範囲でお話したいと思います。
1.アートと人と両方に関われる仕事について
私がぱっと思いつくのは次の2つです。
A.学芸員:本分は研究ですが、ときとしてデザイナーにもなり、美術館を代表する外交官にもなります。アートと人をつなぐ仕事なら、やはり学芸員です。ただ、土日休みは難しいのが現状です。職場に理解があったとしても、土日どちらか出勤となると思います。学芸員は仕事とプライベートの境目が曖昧になるのがほとんどですね。
B.ギャラリー:東京に数多くありますが、美術のギャラリーもアートと人(作家)をつなぐ仕事だと思います。学芸員のように大きな企画を練ることはあまりありませんが、ギャラリーは作家を育てていくという役割が強いのではないかと考えています。ただギャラリーに関しても、土日休は難しいかもしれません。
このほかにも、デパートの企画部?(ときどきデパートで展覧会をやりますよね)、美術運搬業者(美術品の展示も行います。アートと人をつなぐわけではありませんが、一応書いてみました)などがあります。こうしてみると、美術に関わる仕事で、土日休を考慮すると難しいかもしれませんね。がっかりなさったら、すみません!
2.展示会の企画について
展示の企画については、学芸員が練ります。
3.子供を対象としたレクチャーについて
基本は学芸員が行うと思いますが、館によってはインターン(研修生)や美術館ボランティアも行う場合があります。
4.美術検定について
私も存じませんが、やはり知識だけでは企画は練り上げられないのではないかと思います(企画には「ひらめき」が必要!)
大学生になられたら、ぜひ美術館ボランティアに参加して美術館の仕事を肌で味わってみてはいかがでしょうか?体験してみることが一番です!そこでの経験はきっと無駄にはならないはずですよ。美術や読書、そして人との関わりが好き、という自分の気持ちを大事にしてあげて下さいね。
また何かわからないことがありましたら、どうぞ遠慮なくご質問下さい。
そうですか、やはり美術関係の仕事はどれも大変なようですね。土日も働いていらっしゃる様で本当にご苦労様ですm(_ _)m
では実際のところ、子供を持ちながら学芸員やギャラリーで働く女性は皆無に等しいのでしょうか??家庭を持ちたい女性にとってはあまりよい職場環境とは言えないようですね。
ギャラリーで働く人というはとても興味を持ちました!!資格とかはないのですか?アルバイトなどをしてコネ?の様な形で入るのでしょうか?
何にしろ、美術関係のお仕事は就くのも大変ですね…頑張りたいと思います。
デパートも視野にいれようと思いました。適切なアドバイス、有難うございます。そして、読みにくい文章で質問ばかりしてすみません(>_<)
最後に、やはり学芸員は学歴が高い方が有利でしょうか?私は大阪大学を受験したのですがあまり感触が良くなく、同志社の可能性が高いのです。それとも本人次第なのでしょうか?
子育てをしながら学芸員をされている方がどれくらいいらっしゃるかはわかりませんが、私が知る限りでは、皆無、というわけではなさそうです(私の勤める美術館にも子育てをしながら学芸員をしている先輩がいます)確かに土日休めず、子供と一緒にいる時間は少ないかもしれないですね。美術館は研究機関でありながら、サービス業に近いことも行っていますから、どうしてもそうなってしまいます。
ギャラリーに関しては、私も資格など詳しい話はちょっとわかりません。ただ学芸員の資格はあった方がいいのではないかと思います。(やはり作品を扱う仕事なので、全くの素人を雇用するより、実習なりで経験がある人を雇用するほうがギャラリー側としても即戦力になりえる気がします)おそらく、コネはないような・・・気がします。ギャラリーも企業ですから、優秀な人材を雇いたいと考えていると思いますよ。
ご参考にいただけたら光栄です。
子育てをしながら頑張っている学芸員さんもいらっしゃるのですね!!
とりあえずまず大学に入って勉強(美術の勉強は趣味の様なものですが♪)に励みたいと思います。凄く参考になり視野が広がったので感謝しております(*^_^*)
最後に少し違う質問なのですが、学芸員さんは皆高学歴の人ばかりなのでしょうか!?私は阪大を受けたのですがもし落ちたら関西私大の同志社になってしまうのですが、やはり国公立でないと厳しい部分とかあったりしますか?
特に高学歴でなければならないというわけでもなさそうです。もちろん、国立や県立美術館だと国公立の大学院出身者が多いようですが、市町村の美術館では国公立に限らず、私大出身でも十分に学芸員になれますよ。(ちなみに私も私大出身です)
学芸員の採用試験は、一概には言えないのですが、募集分野の基礎知識と論文が勝負になりますので、大学時代は美術に関することを広く勉強して、論文を書く力をしっかり見に付けることをオススメします。
沢山答えて頂き有難うございました!!
全然関係ないのですが今までhoyhtさんは女性の方とばかり思っていてプロフを見てびっくりしてしまいました!そして私の周りには決していない(もしくは出会った事のない)様な素敵な男性だなぁと思いました♪♪
お仕事頑張って下さい(≧ω≦)
素敵な男性、と言われたことがないので、照れてしまいます(笑)
リリさんも充実した大学生活が送れますよう、頑張って下さいね。