細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●「ナッシング」のおかしな二人。

2005年06月10日 | Weblog
●6月10日(金)13-00 京橋<映画美学校第二試写室>
M-080 「ナッシング」Nothing (2003)カナダ・日
監督・ヴィンチェンゾ・ナタリ 主演・デビッド・ヒューレット ★★★☆
ナタリらしい新感覚の「おかしな二人」だが、クビになった男と、自閉症でアパートから出られない不運なふたりの青年が、自分の拒絶するものを消去していくプロセスが、あまり可笑しくない。
「マルコビッチの穴」のような発想はいいとして、シナリオにまったく意外性がなく、役者もダサい。
クリエイティブにはイメージ消去が出来るが、これならばホームビデオでもいいと思う。わざわざシネマスコープで劇場用に作る必要のない実験映画に見えたのが残念。ナタリの新作で期待しすぎたようだ。

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