細越麟太郎 MOVIE DIARY

最新の映画情報や批評を掲載します。

●『9人の翻訳家・囚われのベストセラー』の密室バイリンガル・ドラマ

2015年01月08日 | Weblog

12月3日(火)13-00 外苑前<GAGA試写室>

M-099『9人の翻訳家』"Les Traducteurs" (The Translators) (2019) Tresor Films / Frans 2 Cinemas, Mars Films.

監督・脚本・レジス・ロワンサル 主演・ランベール・ウィルスン、オルガ・キュリレンコ <105分・シネマスコープ>配給・GAGA

あのアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」のような密室ドラマで、フランスの片田舎の廃墟のような古い城に、9人の翻訳家が集められた。

世界的なベストセラー作家の新作ミステリーが完成して、その出版社は、世界的な同時発売でベストセラーを狙い、各国の翻訳によって同時発売を予定された。

そこは、田舎の古びた屋敷の広間に9つのデスクが置かれて、まるで学生の塾のようにトランスレーターが並び、一斉に秘密裏に翻訳をすすめる・・という、まるで舞台劇。

主演のランベールは出版社のチーフらしく、その部屋のデスクで同時に進められて行く翻訳の作業を監視していく、という設定は、まさにステージ・ドラマ。

まるで塾の受験生のように、各国の翻訳家たちは、かなりギャラがいいのか、とにかく出版社の言う通りに、それぞれの作業を進めて行くのだが、落ち着かない。

それぞれの翻訳家は、デスクでひたすらに作業するワケではなく、当然のように自分のスタイルで限られた時間での仕事を進めるという設定は<ゲーム>感覚になる。

同じ原作を、各国それぞれの言語で翻訳していく作業は、当然テンポも違うし、時間差もあるので、全体を仕切っているランベールも苦労の多い展開となるのだ。

むかしシドニー・ルメットの名作で「12人の怒れる男」という、指定された陪審員たちが、ある殺人事件の審議を話し合うという、名作ドラマがあった。

でも、このドラマは、会話するワケではなく、別々の翻役作業なので、ドラマとしては噛み合なくて、とくに盛り上がりもなく、ただ雰囲気だけが重く残るのだ。

中国語の翻訳者はいたが、日本語の担当者がいないので、その分、どうも興味に欠けた集団ドラマだった。

 

■高く上がったピッチャーフライをセカンドがポロリ。 ★★☆☆

●1月24日より、新宿ピカデリーなどでロードショー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12月3日(火)13-00 外苑前<GAGA試写室>

M-099『9人の翻訳家』"Les Traducteurs" (The Translators) (2019) Tresor Films / Frans 2 Cinemas, Mars Films.

監督・脚本・レジス・ロワンサル 主演・ランベール・ウィルスン、オルガ・キュリレンコ <105分・シネマスコープ>配給・GAGA

あのアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」のような密室ドラマで、フランスの片田舎の廃墟のような古い城に、9人の翻訳家が集められた。

世界的なベストセラー作家の新作ミステリーが完成して、その出版社は、世界的な同時発売でベストセラーを狙い、各国の翻訳によって同時発売を予定された。

そこは、田舎の古びた屋敷の広間に9つのデスクが置かれて、まるで学生の塾のようにトランスレーターが並び、一斉に秘密裏に翻訳をすすめる・・という、まるで舞台劇。

主演のランベールは出版社のチーフらしく、その部屋のデスクで同時に進められて行く翻訳の作業を監視していく、という設定は、まさにステージ・ドラマ。

まるで塾の受験生のように、各国の翻訳家たちは、かなりギャラがいいのか、とにかく出版社の言う通りに、それぞれの作業を進めて行くのだが、落ち着かない。

それぞれの翻訳家は、デスクでひたすらに作業するワケではなく、当然のように自分のスタイルで限られた時間での仕事を進めるという設定は<ゲーム>感覚になる。

同じ原作を、各国それぞれの言語で翻訳していく作業は、当然テンポも違うし、時間差もあるので、全体を仕切っているランベールも苦労の多い展開となるのだ。

むかしシドニー・ルメットの名作で「12人の怒れる男」という、指定された陪審員たちが、ある殺人事件の審議を話し合うという、名作ドラマがあった。

でも、このドラマは、会話するワケではなく、別々の翻役作業なので、ドラマとしては噛み合なくて、とくに盛り上がりもなく、ただ雰囲気だけが重く残るのだ。

中国語の翻訳者はいたが、日本語の担当者がいないので、その分、どうも興味に欠けた集団ドラマだった。

 

■高く上がったピッチャーフライをセカンドがポロリ。 ★★☆☆

●1月24日より、新宿ピカデリーなどでロードショー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12月3日(火)13-00 外苑前<GAGA試写室>

M-099『9人の翻訳家』"Les Traducteurs" (The Translators) (2019) Tresor Films / Frans 2 Cinemas, Mars Films.

監督・脚本・レジス・ロワンサル 主演・ランベール・ウィルスン、オルガ・キュリレンコ <105分・シネマスコープ>配給・GAGA

あのアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」のような密室ドラマで、フランスの片田舎の廃墟のような古い城に、9人の翻訳家が集められた。

世界的なベストセラー作家の新作ミステリーが完成して、その出版社は、世界的な同時発売でベストセラーを狙い、各国の翻訳によって同時発売を予定された。

そこは、田舎の古びた屋敷の広間に9つのデスクが置かれて、まるで学生の塾のようにトランスレーターが並び、一斉に秘密裏に翻訳をすすめる・・という、まるで舞台劇。

主演のランベールは出版社のチーフらしく、その部屋のデスクで同時に進められて行く翻訳の作業を監視していく、という設定は、まさにステージ・ドラマ。

まるで塾の受験生のように、各国の翻訳家たちは、かなりギャラがいいのか、とにかく出版社の言う通りに、それぞれの作業を進めて行くのだが、落ち着かない。

それぞれの翻訳家は、デスクでひたすらに作業するワケではなく、当然のように自分のスタイルで限られた時間での仕事を進めるという設定は<ゲーム>感覚になる。

同じ原作を、各国それぞれの言語で翻訳していく作業は、当然テンポも違うし、時間差もあるので、全体を仕切っているランベールも苦労の多い展開となるのだ。

むかしシドニー・ルメットの名作で「12人の怒れる男」という、指定された陪審員たちが、ある殺人事件の審議を話し合うという、名作ドラマがあった。

でも、このドラマは、会話するワケではなく、別々の翻役作業なので、ドラマとしては噛み合なくて、とくに盛り上がりもなく、ただ雰囲気だけが重く残るのだ。

中国語の翻訳者はいたが、日本語の担当者がいないので、その分、どうも興味に欠けた集団ドラマだった。

 

■高く上がったピッチャーフライをセカンドがポロリ。 ★★☆☆

●1月24日より、新宿ピカデリーなどでロードショー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

  


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