細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『ペニーズ・フロム・ヘブン』は、やはりF・アステアで見たかった。

2022年02月07日 | Weblog
●2月6日(日)15-00 <ニコタマ・サンセット傑作座>
OV-13-10『ペニーズ・フロム・ヘブン』"Pennies From Heaven"( 1981)Metro Goldwyn Mayer UA presents
監督・ハーバート・ロス 主演・スティーブ・マーティン、バーナデット・ペータース、<ビスタサイズ・カラー・107分>MGM・UA/エンターテイメント
フランク・シナトラのヒットソングで、大好きなスタンダード・ナンバーなのだが、実は1930年代のヒットしていた曲で、この作品のテーマソングだったのだ。
生まれて初めて買った彼の唄うCDの4曲に入っていたメロディなので、わたしにとっては、まさに生涯最初の,小学校の校歌よりも親しんだメロディ。
世界大戦の大不況で、ロクに仕事もないニューヨークで、スティーブは定職もなく、自分の書いた曲の譜面をマンハッタンの下町の街頭で売っていた。
リアルに描いたら、悲惨な社会派のドラマになるような設定だが、そこはミュージカル仕立てにした唄を活かしたコメディ・タッチなので設定の重さはない。
ジリ貧の生活だが、そこはいかにもサイレント映画のような、モノローグ無声ではなくて、オーバー気味の体感で描く手法は、サイレント映画のコメディを思わせる。
監督の作った「グッバイ・ガール」や「マグノリアの花たち」のような、味のある女性ドラマではないが、そこはコメディアンのスティーブの個性で喜劇色がかなり濃い。
あちらでは、このように馴染みのあるヒットソングのメロディを、ドラマの背景にした作品は「5つの銅貨」や「ピクニック」のように多かった時代の作品。
結局、スティーブの演技は、かなりオーバー気味で、当時のダニー・ケイや、ビング・クロスビーたちの人気までは評価されなくて、この作品も本邦未公開になった。
だから、いまこうして見ると、この不況で悲惨な現実のニューヨークの生活も、<空からコインが降って来る>という唄で、陽気に笑い飛ばすしかなかったのだろう。

■高く上がったフライだが、外野までは飛ばなかった。 ★★★
●MGMーUA輸入版VHS
●2月6日(日)15-00 <ニコタマ・サンセット傑作座>
OV-13-10『ペニーズ・フロム・ヘブン』"Pennies From Heaven"( 1981)Metro Goldwyn Mayer UA presents
監督・ハーバート・ロス 主演・スティーブ・マーティン、バーナデット・ペータース、<ビスタサイズ・カラー・107分>MGM・UA/エンターテイメント
フランク・シナトラのヒットソングで、大好きなスタンダード・ナンバーなのだが、実は1930年代のヒットしていた曲で、この作品のテーマソングだったのだ。
生まれて初めて買った彼の唄うCDの4曲に入っていたメロディなので、わたしにとっては、まさに生涯最初の,小学校の校歌よりも親しんだメロディ。
世界大戦の大不況で、ロクに仕事もないニューヨークで、スティーブは定職もなく、自分の書いた曲の譜面をマンハッタンの下町の街頭で売っていた。
リアルに描いたら、悲惨な社会派のドラマになるような設定だが、そこはミュージカル仕立てにした唄を活かしたコメディ・タッチなので設定の重さはない。
ジリ貧の生活だが、そこはいかにもサイレント映画のような、モノローグ無声ではなくて、オーバー気味の体感で描く手法は、サイレント映画のコメディを思わせる。
監督の作った「グッバイ・ガール」や「マグノリアの花たち」のような、味のある女性ドラマではないが、そこはコメディアンのスティーブの個性で喜劇色がかなり濃い。
あちらでは、このように馴染みのあるヒットソングのメロディを、ドラマの背景にした作品は「5つの銅貨」や「ピクニック」のように多かった時代の作品。
結局、スティーブの演技は、かなりオーバー気味で、当時のダニー・ケイや、ビング・クロスビーたちの人気までは評価されなくて、この作品も本邦未公開になった。
だから、いまこうして見ると、この不況で悲惨な現実のニューヨークの生活も、<空からコインが降って来る>という唄で、陽気に笑い飛ばすしかなかったのだろう。

■高く上がったフライだが、外野までは飛ばなかった。 ★★★
●MGMーUA輸入版VHS
●2月6日(日)15-00 <ニコタマ・サンセット傑作座>
OV-13-10『ペニーズ・フロム・ヘブン』"Pennies From Heaven"( 1981)Metro Goldwyn Mayer UA presents
監督・ハーバート・ロス 主演・スティーブ・マーティン、バーナデット・ペータース、<ビスタサイズ・カラー・107分>MGM・UA/エンターテイメント
フランク・シナトラのヒットソングで、大好きなスタンダード・ナンバーなのだが、実は1930年代のヒットしていた曲で、この作品のテーマソングだったのだ。
生まれて初めて買った彼の唄うCDの4曲に入っていたメロディなので、わたしにとっては、まさに生涯最初の,小学校の校歌よりも親しんだメロディ。
世界大戦の大不況で、ロクに仕事もないニューヨークで、スティーブは定職もなく、自分の書いた曲の譜面をマンハッタンの下町の街頭で売っていた。
リアルに描いたら、悲惨な社会派のドラマになるような設定だが、そこはミュージカル仕立てにした唄を活かしたコメディ・タッチなので設定の重さはない。
ジリ貧の生活だが、そこはいかにもサイレント映画のような、モノローグ無声ではなくて、オーバー気味の体感で描く手法は、サイレント映画のコメディを思わせる。
監督の作った「グッバイ・ガール」や「マグノリアの花たち」のような、味のある女性ドラマではないが、そこはコメディアンのスティーブの個性で喜劇色がかなり濃い。
あちらでは、このように馴染みのあるヒットソングのメロディを、ドラマの背景にした作品は「5つの銅貨」や「ピクニック」のように多かった時代の作品。
結局、スティーブの演技は、かなりオーバー気味で、当時のダニー・ケイや、ビング・クロスビーたちの人気までは評価されなくて、この作品も本邦未公開になった。
だから、いまこうして見ると、この不況で悲惨な現実のニューヨークの生活も、<空からコインが降って来る>という唄で、陽気に笑い飛ばすしかなかったのだろう。

■高く上がったフライだが、外野までは飛ばなかった。 ★★★
●MGMーUA輸入版VHS

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