●6月19日(金)10-00 六本木<アスミック・エース試写室>
M-076『踊るアイ・ラブ・ユー』"Waking on Sunshine " (2014) Vertigo Films / I M Gloval. U K.
監督・マックス・ギーワ&ダニア・パスクイーニ 主演・アナベル・スコーリー <97分> 配給・ファントムフィルムス
監督は前に「ストリートダンス」をヒットさせたキャリアを活かしたような、まさに97分の、お手軽プロモーション映画で、暇つぶし用のデイト・ムービーだ。
一応は「レ・ミゼラブル」でアカデミー音楽賞受賞のアン・ダドリーが音楽監督としてバックアップしているので、フンダンに唄と踊りが愉しめる仕掛け。
彼女は、かつてポール・マッカートニー、フィル・コリンズ、エルトン・ジョンなどなどの、超ビッグの音楽的なサポートをしていたというスーパーウーマンなのだ。
ストーリーは、南イタリアの西海岸、ポルトフィーノに近いプーリアの港町に3年ぶりに姉のアナベラが帰省したら、何と、突然、妹が結婚するというのだ。
相手の男性は、これまた大ショック!!!。何と・・・3年前に熱烈な恋の末に別れた元カレ。さあどうするこのカンケイ。どこか「アナと雪の女王」のパロディじゃないか???
ま、とにかくストーリーよりも、サン・レモの音楽祭を取材したような乗り。マドンナからホイットニー・ヒューストン、シンディ・ローパー、ジョージ・マイケル・・・・などなど。
往年のヒット曲がランダムに構成されて、一応、この矛盾だらけのラブ・ストーリーに応援歌並みのノリでガンガンいくのだ。という点ではポップ・プロモーション・ワイド・ヴァージョン。
という意味で「マンマ・ミーヤ!!』のタイプの画調なのだが、どうもこの三角関係も底が浅くて、無理なハッピーエンドが見えているので、美しいリゾート・シーンを眺めている方がいい。
あのメリル・ストリープ級のクレイジーな名演があればいいが、ここにはその気配はないし、昔のジュリア・ロバーツのウェディング・アクシデント喜劇のパロディのようだ。
だから、お手軽な初期的なデイト・ムービーとしては・・・どうぞ。
■当たりは悪くないが、平凡なセンター・フライ ★★★
●7月10日より、TOHOシネマズ・シャンテなどでロードショー
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