細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『アメイジング・スパイダーマン』のマンハッタン3D飛遊感覚の快感。

2012年06月16日 | Weblog

●6月15日(金)13−00 神谷町<ソニー・ピクチャーズ試写室>
M−067『アメイジング・スパイダーマン』The Amazing Spiderman (2012) sony pictures / columbia pictures
監督/マーク・ウェブ 主演/アンドリュー・ガーフィールド <136分> ★★★☆☆
原点に戻って、あのスパイダーマンが誕生する青春を描く。
まさか「ソーシャル・ネットワーク」の、サブだったアンドリューが主演のピーター・パーカー役。
スタッフも全員若返っての<リセット>版の新作は、それだけに元気もあってフレッシュで、面白かった。
昆虫や爬虫類の特殊な反射神経やその遺伝子を研究していた科学者夫婦が、子供を叔父夫婦に預けて謎の失踪。
その子が高校でいじめっ子になり、教授のファクトリーで蜘蛛に刺されるまでの前半が学園ドラマだ。
おそらく「トワイライト」シリーズのリピートだろう。
体の異常を感じ出して、蜘蛛人間に変身する中盤からが見せ場となり、謎めいた研究者の教授も<ジキルとハイド>となって、悪の化身になる。
いかにもマーベル・コミックのストーリー・パターンだが、「スーパーマン」や「バットマン」よりも健康的でワカリやすい。
マンハッタンの高層ビルの谷間を飛遊するスピード感は、3Dの効果抜群。高所恐怖症の方にはお気の毒なシーンが続く。
 育ての親となる叔父夫婦が、マーティン・シーンとオスカー女優のサリー・フィールド。
「フォレスト・ガンプ」以来のファン・サービスだが、この辺のキャスティングの妙が、いかにもハリウッド映画の家族サービスだ。
進化したCGと3Dの技術も、インドのスタッフを総動員して、これはもう世界的な映画事業だ。
「ここはマンハッタンだ。ゴジラは東京都知事に任せて、ここは俺たちの街なんだ」と警察署長が豪語して笑わせる。
悪役と新人女優に、どうも魅力がイマイチだが、その分は、スーパーヴィジュアルと、スピードカットで飽きさせない。
ちゃんと、ラストでは、次作の予告もチラリと宣伝。
夏休みダントツのヒット作品の自信が伺えた。

■基本に忠実なミート打法で、左中間のへの手堅いフェンス直撃の大飛球。
●6月30日より、世界最速の日本全国ロードショー


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