リスナーさんにはいろんな方がいまして、サラリーマン、主婦、トラッカー、中には漫画家、元お相撲さん、神主、お坊さん・・・。
先日、そのお坊さんであるところの「山寺の和尚」サンからお酒を頂戴しました。和尚は基本的に酒とシモネタばかりなのですが、ときにさすが坊主!とうならせるようないい話を送ってくれます。2本下さったうちの1本、神石高原町油木(旧神石郡油木町)の知る人ぞ知る三輪酒造サンの「神雷」純米吟醸です。
ブルーにライトニング、なんて日本酒の世界じゃあ結構ユニークかつモダンなのかもしれませんね。しかも日本だけじゃなく世界を視野に入れているようです。
”brewed purely from rice" つまり純米と高らかに宣言しています。ここ1~2年、海外市場に活路を見出そうとする日本酒業界の動きがありますが、ずいぶん先取りしてるみたいですね。このデザインに英語は結構ウケそうです。
さてインプレッションですが、まず香りがさすがの吟醸。パァ~っと芳香がひろがります。問題は純米ということ。僕はいつも言ってるようにどちらかといえばスッキリさわやか本醸造を好みます。純米の重たい口当たりがあんまり好きではないのですが・・・、おおっ、なんとこりゃキレがいい。ホントに純米?という印象です。実にスッキリと舌に広がってくれます。第一印象はそう、ズバリパイナップルの香りですね。日本酒離れしたラベルに納得です。華やかな香りがぱぁ~っとひろがった後はきりっとやや辛口。純米らしい旨みもありますが、実にオイラ好みのバランスなのです。1杯が2杯、そして3杯と、本当にうまい。恐れ入りました!純米でこのさわやかさですから、本醸造は一体どんな味なんでしょ。これは飲んでみなくては。