古江の石川酒店さんで酒探訪したいんですがなかなか時間がなく、そうは言っても酒は飲みたく、てなわけで7-11で見つけたお酒をご紹介。今回は賀茂鶴サンの「蔵生囲い」という本醸造酒です。いわゆる生貯というやつで、熟成前に一回だけ火入れをしているというタイプ。ウリはやっぱり香りなんでしょうね。ところで賀茂鶴というと広島を代表する酒蔵の一つです。でもあまりにもポピュラーすぎて、たとえば「賀茂鶴が好きじゃねえ」なんてえと「ツウ」じゃないみたいないわれなきレッテルを貼られかねず、その意味で、「西条のトム・クルーズ」と言えるかもしれません。でもオイラ好きなんですよねえ、賀茂鶴。とにかくキリッとしてて飲みやすい。飽きが来ない。今回はその生貯ということで、大いに期待は高まります。
さてまず香り。華やかという感じではありませんが、ほのかにフローラル、ってとこでしょうか、芳香がいたします。キリリと冷たく冷やしたのを口に放り込みますと、瞬間ふわ~っと香味がひろがります。「おおっ、こりゃうまいぜ」と思わず歓声。日本酒度+3の辛口の部類なんでしょうが、その陰に軟らかい甘みが隠れています。やっぱり広島の酒ですね。口当たりはサラリとしていて、長いこと舌を泳がせて楽しむという感じではなく、すぐ次の一口が欲しくなってしまう、実にスピード感あふれる(?)酒といえるかも。300ミリリットル、すぐになくなってしまいました。飲みすぎ注意です。ヤバイっすこの酒。「超群」が超スッキリとするなら、「生囲い」はそれを少しマイルドにしたタイプかな。その意味でより万人向けといえるかもしれません。ちなみにオイラ、トム・クルーズは名優だと公言してはばかりません。