山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

鹿の子は特別

2021年11月20日 | キノコ料理

 本日の山遊びは、色々と楽しかったが、考えさせられることも少なくなかった。その中の一つは、キノコシーズンがまだ続きそうだということ。

 こんなに遅くなってからキノコの発生が始まるなんて・・・。山で遊びたい人間にとっては、ありがたい話です。でも、季節感が明らかに正常とは言えないです。これからも自然と注意深く向き合いながら観察を続けていきたいと思います。

 さて、本日の収穫物。

       多くはないけどそれなりに採れました

その中でも、

       ブナハリタケの目覚め

 別名、ブナカノカ(ブナ鹿の子)。山の中で出会うと、真っ白い姿が鹿の子模様のように見えるからついた呼び名なのでしょうか。美しいキノコです。我々キノコ採りにとっては、独特の香りとボリュームたっぷりの食べ応えが堪らない獲物であります。キノコの中でも、特別なものと言ってよいと思います。今回の収穫量は

       控えめと言ってよいでしょう

 一応、初秋から晩秋にかけてのキノコではあるんですけれど、この時期に顔を出し始めるのは珍しいことだと思います。ありがたく、そして美味しく戴きたいと思います。

 さて、今回はどのように調理しましょうか。

  ポク チン

   ≪ブナカノカと牛肉の甘辛煮≫

 即座に決定です。このサイズでこの量なら、この料理でしょう。早速始めます。

 下ごしらえ・調理の部

 ・ブナハリタケは、汚れを取り除き、虫だししてから食べやすい大きさに切り分けておきます

 ・牛細切れも適当にちぎって

 ・こんにゃくもほしいですね

       三段の薄切りにして細切りにしてから湯がく

 多すぎた!半分だけ使用。

 ・中華鍋に軽く油を敷いて、素材を全部入れ、炒めます

 ・肉の色が変わった頃合いを見て

 ・酒醤油各大さじ2、みりん砂糖各大さじ1を加えて和えます

 ・蓋をして、先ずは蒸し煮状態にしてアルコールを飛ばしました

       2分ぐらいかな?

 ・その後、蓋を開けて水分を飛ばしながら炒めると

       はい、出来上がり

 やっぱり美味しいんですよ。ブナカノカの香りと牛肉の旨みとが絡み合って、いいんだなあ。しかも、このキノコの食感は、ソフトだけれどしっかり噛み応えがあって、これまた個性的な魅力に溢れているんです。やっぱり、このキノコは特別なキノコです。摘まみ食いをした家族からも極めて好評でした。

 これは、弁当のおかずにも使えそうですね。嬉しい限りです。

 毎度のことながら、山の神様、ありがとうございました。

 

 


冬に目覚めるキノコ達

2021年11月19日 | キノコ採り

 本日は、マタギ達のホームグラウンドでのキノコ採りである。

 霜月も後半戦に入っているのだから、当然、山にも霜が何回か降りた雰囲気。一年草は、殆ど枯れてしまったし、広葉樹の木の葉も殆ど落ちてしまった。

 ただし、雪は、まだ一度も降っていないようだ。これは、ラッキーと言ってよいのかな。

       雪が裾まで降りてきています

 一度消えかけた主峰の雪が、大分増えてきつつある。なんだかんだ言っても、もうすぐここにも降ってくるでしょう。

       見通しが良くなったブナ林

 多分、今がキノコ探しには最も適した季節。なんと言っても、視界を遮るものが極めて少ないから、キノコの出そうな倒木を探すにしても、発生したキノコを見つけるにしても、非常に条件が良い。

 ただねえ、今回、はっきりと分かっているのは、前回『見置き』してきた3本の木だけ。あとは、残念ながら偶然の出会いに期待するしかないような状況だ。少々の不安を抱きながら山に分け入る。

 そうして1本目。見事に空振り。採られたあとでした。まあ、仕方ないか。

 続いて2本目。

       新たなツブが少々見られるだけ

 予定していたキノコ達は採られたあと。ま、しょうがないベ。・・・なんだか、前回、我々が歩いたあとを尾行されていたのではないかと疑心暗鬼が忍び寄る(ホントの所は、これだけ見通しが良くなってきたのだから仕方がないのだよ)。それにしても、早くも背水の陣となってしまった。

 だったら、前回探らなかった場所を探してみましょう。予定のコースをずらして捜索範囲を広げてみると。

       なかなかいい感じのナメコじゃないの

       いただきましょう

 やっぱり、本日は、前回までの情報に拘らずに探した方が良さそうですね。

       ムキタケと

     何故かブナハリタケ

 驚いたことに、ここまできてブナハリタケの芽吹きに出逢ってしまいました。とっくに終わったものと思っていたのに。

「やっぱりよう、今年の季節の進みって遅れっだんねがず。」

「んだみでえだな。」

「んだどよ。この前まで出でねっけ木がらも出始まってんのんねべが。」

「んだな。行ってみっべ。」

(『山形弁』文字の変換、大変です!!ところで、理解できます?)

       ここにきて出始めてました

         こんなのがいっぱいありました

       ああ、これは戴きですね

 二人して、驚きに顔を見合わせながら確認。

  今年のナメコの発生は、全体として遅いようだ

  気温が高め(氷点下までは下がらない程度)に推移したせいだと思われる

  新たな発生が多いからまだまだ採れそうだ

  ただし、雪の季節がくる前に採れるかどうかは、神様任せ

 

 山の神様、本日はありがとうございました。できることなら、次回も楽しませてくださいね。


ヤバくなる前に、しらすガレット

2021年11月18日 | 日記とレシピ

 前回のピザ作りで、素材を揃えるためにスーパーに行ったとき、「これも使えるかなあ。」と思って買ってきたのが、しらす干し。でも、残念ながら出番はありませんでした。

 ピザパーティーの翌日、台所に綺麗で洗ったジャガイモを発見。聞けば、昨夜の料理を組み合わせていったら、出番を失ってしまったとのこと。出番を失った?・・・ヤバイ!そう言えば、しらす干し買ってたこと忘れてた!

 おお、気付いて良かった。出番を失ってしまった同士、まとめて面倒を見てやらねばなるまい。

 そうして作ることになったのがこの料理。

   ≪しらすのガレット≫

 組み合わせとしては悪くないと思うんだなあ。焼き上がると普通以上に香ばしくなりそうな気がする。早速やってみます。

 下ごしらえ・調理の部

 ・ジャガイモの皮を剥き千切りに

 ※今回は「粘り」の少ないキタアカリを使ったので、固まらないときは片栗粉を足そうと考えていました

       皮を剥いたところ

       千切りにして

       しらす干しとすり下ろしニンニクを和えて

       フライパンにオリーブオイルを敷いて

       素材、投入!

 ・フライ返しでぺたぺたと広げて、中火で暫く待ちます

 ※周辺の色が変わってきます

 ※フライパンを揺すってみて、固まってきたようなら勝負!

       後方半回転ジャンプ!(ちょっと早すぎたか?)

 ・蓋をして暫く蒸し焼きにしてみました

 ・熱が通った頃合いを見て皿に移動して

 ・食べやすい大きさに切り分けて出来上がり

 ここに、醤油なり塩なりをちょっとかけて戴きます。

 なかなか香ばしくて美味しかったんだけど、ニンニクの香りが強すぎたという印象。ニンニク抜きでも十分に美味しかったかな。これは、次回に向けての反省点です。

 使われないで残ってしまった食材たちでしたが、美味しく調理できたことに満足です。おかげでその日のうちに完売できました。

 結構あるんだよね、冷蔵庫を覗いてみたらヤバイ事態に気がつくことって。何となく、年々増えている印象。今回は、そうなる前に対応できてよかったです。

 次から次へと忘れてしまう自分ですが、どうやら大なり小なり、みんなありそうな感じ。昨日のameさんからのコメントに勇気づけられました。

 これからも気をつけていきます。諦めなければ、それなりに暮らしていけるでしょう。


ヤバイ!きのこピザ

2021年11月17日 | キノコ料理

 本日も荒天。気象庁の天気分布予報を見ると、海抜の高い地域では雪になるらしい。

 あ~あ。いよいよ冬の日本海側の気候が居座り始めたようですね。仕方がない、せっかくの休みだけれどアウトドアは諦めてクッキングマタギに徹しましょう。

 幸い、冷蔵庫には一昨日採ってきたヒラタケがまだある。これを活かした料理に挑んでみましょう。どうする?

   ポクポクポクポク チ~ン

     ≪キノコのピザ≫

 ヒラタケというキノコ、味・食感・香りのどれをとっても優れもののキノコだ。和風の椀物や麺類の具としてもその実力を楽しめるけれど、洋風の料理に使っても極めて美味しいのだ。そんでもって、色々考えたんだけど、最近作っていなかったピザに使ってみることにした。

 下ごしらえ・調理の部

 ヒラタケの下ごしらえは、ほぼ終わっていたので極めて簡単です

 ・ヒラタケをギュッと絞って水気を抜きます

 ・ちょっと水分が多い気がしたのでレンチンして補強

 ・食べやすい大きさにちぎってます

 生地づくり

 『クラシル』に載ってた生地が簡単そうだったので採用

 ・プレーンヨーグルト75mlに水30mlを加えて

       ここに水30gね

 ・『ホットケーキミックス』!!(200g)と混ぜます

       ええ~!こんなのありかよ

       袋に入れて混ぜ混ぜ

       なんとビックリ!生地になったみたいじゃない

 ・強力粉の打ち粉を敷いて

 ・手のひらで押し広げてみました

 ・ピザソースは『れっさーぱんだ』さんのが一番好きなので再現します

 ・ケチャップ大さじ3にマヨネーズ12g、ニンニクすり下ろし1カケ分と、クレソル粗挽きコショウ適量、醤油小さじ1を混ぜます

       こんな感じ(これを混ぜておく)

 ・ベーコン3枚を短冊に切っておきました

 ここからがヤバかった。

 ・生地の中心をくりぬいて、放射状に切れ込みを入れます

 ・ピザソース、キノコ、ベーコンの順に重ねて

 ・生地を内側からめくっていきます

 あれ??ヤバイ!!  チーズ忘れてた!

 慌てて生地を戻してチーズを敷き直して

 ・クッキングシートに乗せた生地を200℃15分、オーブンで焼きました

       はい、出来上がり

       食べやすい大きさに切り分けて、一丁上がり

 ・二丁めは、アンチョビとキノコです(ついでに残ったベーコンも)。

       今度は、チーズ、わすれないぞ!

       あれ?何か足りないような

 ヤバイ!! ソース忘れてた!!!

 我ながら情けない。また生地を戻して、ソースを塗り直しです。しかも、ソースが一番上になっちまったってことは、焦げ付きやすくしてしまったってことだ。

 温度はそのまま200℃で、加熱時間を13分に短縮してみた。

       セーフ!でした

 我ながら情けないんだけど、1枚目のミスが、チーズ忘れともう一つ。生地の加工は、クッキングシートに移した後の方が楽ちんであることに気付いたこと。

 ようし!今度はミスしないぞ!と思って、2枚目ではこの2つはクリアしたんです。なのに・・・。ヤバイっす。

 作品の評価は、極めてヤバか(良好だ)ったんだけど、制作の過程も極めてヤバ(危う)かった。

 やっぱりさあ、認知機能が衰えてきているんだから、調子に乗らずに石橋をたたいて渡るぐらいの心構えで事に当たった方がいいってことかな。

 それにしても、このピザ生地、少々甘めではありますけど、非常に簡単でヤバ(美味し)かったです。我が家の定番にしていきたいですね。

 以上、ヤバイ きのこピザ のお話でした。

 『ヤバイ』って便利なような、いい加減のような、変な言葉ですね。年寄りが使っていると、老化が進んでしまいそうです。


ヒラタケもナメコも美味しいね

2021年11月16日 | キノコ料理

 本日持ち帰ったキノコ達。

       ヒラタケとナメコです

 量はそれほどでもないんだけど、品質はかなり良好です。多分、両方とも、椀物にしたら無類の美味しさを楽しめるだろうな。すごく楽しみです。

 ただ、ちょっと気になるのがキノコの量です。この状態で楽しむなら、賞味期限は数日だと思うんだけど。それには多すぎ。だとすると、冷凍保存か?いやいや、これだけ美味しそうなんだから、まずは可能な限り戴きましょう。

 だとすると、ヒラタケ料理から始めた方がいいかな。ナメコは中期でも長期でも、保存方法が確立しているからね。

   ≪ヒラタケのソテー≫

 と言い切れる自信はないんだけど、一応そう名付けさせていただきます。

 下ごしらえの部

 ・ヒラタケ(150gぐらいかな)を、食べやすい大きさに切り裂きます

 ・ベーコン3枚は短冊切り

 ・タマネギ1/2個は、くし切り

 調理の部

 ・調味料を準備

 ・フライパンにオリーブオイルを敷いて加熱

 ・タマネギ、ベーコン、ヒラタケを同時に入れて炒めます

 ・コンソメの顆粒を少々と粗挽きコショウも少々回しかけてフライパンを揺すり、和えます

 ※タマネギとヒラタケから水分が出るのでコンソメも溶けてくれるみたい

 ・一通り火が通ったらバター10gぐらいを入れて、また和えます

       コショウが最後でも良かったかも

 ・全体が馴染んだら出来上がり

       かなり美味しいです

 これでひと安心。やることがなくなってゴロゴロしているうちに妻から声がかかる。

「お昼ですよ。」

ああ、いつの間にかそういう時間か。台所に行くと、

       キノコそばでした

なんと、早速、ナメコとヒラタケを使ってくれましたか。嬉しいねえ。

 山の神様と、我が家のヤマノカミに感謝を込めて、戴きます。

 ああ、美味しいねえ。ヒラタケもナメコも、ホントにありがたいキノコです。