山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

これを食べにゃあ、秋が始まらん!

2023年08月31日 | 山菜料理

 一向に暑さが収まる気配のない山形だ。

 しかし、昼の散歩だけは続けている。

 無理ないコースを、無理なく歩けば、それなりに得るものもある。

 一つは、自分の体力維持の一助。

 いくら暑くても、無理のない範囲で自分の体を動かすことは、身体の機能維持のために必要だと考えている。

 もう一つは、季節の変化を実感すること。

 目にはさやかに見えねども・・・ である。

 この暑い中でも、生き物たちの世界は、少しずつ変化している、秋に向かって。これを感じ取るのが楽しいんですよ。

       これは、先日出会った秋の使者

 画像が悪いので、これだけで分かったら、相当なものだと思います。

 答えは、アケビです。

 いよいよ実り始めたんですね。

 日本の国民にとっては、殆どどうでもよい木の実かもしれませんけれど、山形県民にとっては、かなり思い入れの深い山菜です。

 知っているという人でも、そのほとんどは、実が熟した時に現れる種の部分を食べたことがあるというぐらいだと思います。

 でも、山形県民は、このアケビの皮を食べるんです。

 多分、ゴーヤとかピーマンみたいなもので、子供のころからこれを好きだという人は皆無だと思います。

 でも、食べ方に、調理の仕方に慣れてくると、なくてはならない一品になってしまうんです。それこそ、

これを食べにゃあ、秋が始まらん!という存在。

 謂わば、山形県民のソウルフードの一つです。

 たまたま本日、冷凍庫を調査していたら、そのアケビが見つかったので、調理することにしました。

 作るのは、アケビの肉みそ炒めという感じかな。 早速行ってみます。

 

 下ごしらえ・調理の部

 普通は、アケビを湯がいて水にさらしてアクを抜くのですが、今回のものは、保存前に実施しているので大丈夫みたいです。したがって、まずは、解凍から、

 ・見たところ、半分に切って半月切りにしたものを湯がいて保存してあります

 ※自分でやったんだけど、記憶があいまい

 ・ぬるま湯20分ぐらいで解凍できました

 ・ひき肉100gほどを準備

 ・ごま油を敷いたフライパンでひき肉を炒めます

 ・アケビを加えて、もうひと炒め

 ※下ごしらえが終わっているので、油が行き渡ればOK

 ・調味料は、味噌大匙3に、酒1,砂糖は小さじ1と和風出汁少々

 ※醤油を使う予定でいたけど、最終的に不要と判断しました

 ・調味料を加えて

 ・夏場なので、じっくり火を通して(数分間蓋をしました)

 ・水分があらかた飛ぶまで炒めたら

       はい、出来上がり!

 これを見て『おいしそう』と思っても、山形県民以外の方は、心の準備をしてから食べた方がいいと思います。アケビの苦みに意表を突かれると思うんです。

 慣れているマタギと妻は喜んで食べておりますが、娘は、多分喜ばないと思います。

 今回は、2年間保存しておいたアケビを、更に軽くアク抜きしたので、マイルドな味わいになっています。

 願わくは、娘が、「あら、アケビって美味しいのね。」なんて感想をちらりとでも言ってくれますように。

 まあ、年寄りには美味しいんだから、それでいいんだけどね。

 ああ~、8月が終わります。 秋が来ます。


アイディアは、忘れないうちに

2023年08月30日 | 日記とレシピ

 本日はお休み。

 したがって、また早朝クッキングができる。

 前回のアイスクリームゼリー作りで、課題がいくつか残ったことと、新しいアイディアが浮かんだので、試してみることにした。

 で、かなりうまくいったので、記録を残しておきます。

 前置きは、ここまでにして、早速始めます。

 下ごしらえ・調理の部

 前回と重なる部分は、手短かにいきますね。

 まずはゼリーを準備。

 ・今回は、トロピカルムード 海の色で行ってみましょう

 ※割合は、前回と全く同じです(250mlにゼラチンパウダー5g)。

 ※ありがたいのは、『かき氷のシロップ』。お好みの演出ができます。

       アイスクリームは、チーズ風味の『ソフト』にします

 ・クリームチーズ50、レモン5、グラニュー糖8gで

       チーズペーストを作り

 ・ホイップした生クリーム(生クリーム80、グラニュー糖8g)を用意して

 ニュースで、猛暑のため生クリームが固まらないので製造を休止したという話を聞いた。確かに、気温が高いと固まりにくいんだけど、マタギ程度の分量(もしかしたら早朝)だと何とかなるみたいです。

 ・チーズペーストを加えて再度混ぜたら、冷凍庫で30分

 ここで、秘密兵器登場。

       何だか分かります?

 これは、『ジップロック』の隅っこに穴を開けて作った絞り器

 我が家には、絞り器が2通りあって、一つは透明なんだけど、量がたくさん入らない。もう一つは、量は入るんだけど、透明じゃないから、中の様子が分からない。そこで、発明しました。

 早速使ってみましょう。

       今回の2カップと、前回作り過ぎて余った1カップを使います

 ・ニュールニュルニュル・・・、いい感じ

 ※袋が十分丈夫なので、何度でも使えそうです

 ・こちらも、前回余らせてしまったフルーツ缶詰を使って

 ・トッピング完了!もう一度冷凍します

       さあ、みんなで戴きましょう!

 今回は、『映え』るらしく、目にしたとたんに女性陣は色めき立っておりました。確かに、可愛く出来上がりました。マタギとしては、ソフトクリームの使用と新アイテム(しぼり器)の導入とが画期的だったわけですが、それはそれ、これはこれでしょう。

 お味の方は、流石はクリームチーズの入ったソフトクリームです。濃厚で、口当たり爽やか。なかなかのハイレベルだと思います。

 このスイーツ、出来上がったのが、朝の8時半ごろ。

 さすがにスーパーは開いていない時間帯なので、前回までの懸案の一つだったサクランボなんかは入っていません。

 したがって、真の完成を目指すためには、もう1回は作る必要があるんじゃないかな。

 多分、異論を唱える人は誰もいないと思います。

 それにしても、

 ああ~、楽しかった!

 そして、

 美味しかった!!

 何よりも、

 ご馳走様でした!!!


おれは、つよい(さんぽうた199)

2023年08月29日 | いきもの

   おれは、つよい    うり ぼうたろう

 

おれは、つよい

ぜったいに、まけない

 

ひとりでも

へいきだぜ

 

あつさなんて

なんともない

 

あめだって

へっちゃら

 

だって

おれは、つよい

 

でもよう

ほんとはよう

かあちゃんよう

あいたいよう

 

       珍しい子に会いました

       普通、日中に会えることなんかないんです

       どうやらこの沢に落ちてしまったらしく

       ここで暮らすようになってしまったようです

 『ぼうたろう』君との出会いは、ご近所の農家さんから教えてもらったところから始まります。

 ある日、散歩していると、いつも会う農家の爺さんが、

「ひどいもんだ。」

と言いながら畑を掘り起こしています。と言うよりも、掘り起こされた畑に残ったイモを探していたのです。すぐにピンと来たので、

「イノシシですか?」

と尋ねると、

「んだ。夕べ親子で荒らしに来た。」

「せっかくのイモが。・・・大変ですね。」

「ああ、全部集めても、これしか残ってねえ。

この辺の畑にはイノシシが出没するとは聞いていたが、見事に掘り起こしてくれたものだ。

「ただよう。1匹、そこの沢さ落ちてよう。逃げ場がなくてウロウロしている。」

そう言って紹介されたのが、『ぼうたろう』君なんです。

「ここには水もあるし、畑のトマトなんかが落ちてくるから暫く生きてっと思う。」

話が続きます。

「めんこいべ。だけど、助けるわけにはいかない。助けっと、来年、子供連れてまた畑荒らしにやってくる。」

なるほど。これは仕方のないことですね。

 そして数日後、

       まだ元気そうなんですが

 こちらの目を見て助けを求めているのが分かります。

 ゴメンな。うまく生き延びて、この沢を脱出できる日が来ることを祈っているよ。

 それ以来、切なくて、『ぼうたろう』君に会いに行っていません。


ゼリー、まだ食べてなかった!

2023年08月28日 | 日記とレシピ

 本日は、夜勤日。

ということは、お昼前までの時間を自由に使える。それなら、例によって早朝クッキングですね。

 冷凍庫の在庫を調べてみると、

       前回作ったアイスが残り僅か

 このまま分けて食べるには、少々量が足りない。これは、別の材料とのコラボですね。

 何ができる?

   ポクポクポクポク チ~ン

     ≪ゼリーアイス≫

 考えてみると、アイスは何回となく作ってきたけれど、ゼリーに関しては、今シーズン一度も作っていないことに気付いたのだ。夏が終わる前に、一回は作って楽しむべきでしょう。

 早速始めます。

 下ごしらえ・調理の部

 まずは、ゼリーを作りましょう。

 ・MOR〇NAGAのゼラチンのもと10gをベースにしました

 ・100mlのお湯で粉ゼラチンを溶かしたら、400mlの水に120gのグラニュー糖を溶かして合流

 ・かき氷のシロップ1カップ(小っちゃい奴ね)とレモン10gを加えて混ぜたら容器に移して冷蔵

       美しい!

 ・1時間強冷やすとゼラチンも固まったようなので、アイスを乗せてみました

       生クリーム状にならないかと期待したんだけど失敗

 ・さらに冷凍すること1時間強

 ・もう少し美味しくて『映え』るようにフルーツを乗せてみました

 ・更に1時間強冷凍したら、一応完成

       やっぱり、サクランボの赤が欲しいかな

       食べてみては、非常にGoo!

 何と言いますか、溶けようとしているアイスクリームと固まり切れないゼリーの感触が混然として、いいバランスで口の中を通り抜けていきます。

 家族も喜んで食べておりました。

 さて、アイス部分をソフトクリーム状にすることと、フルーツに彩りを加えることが次回の課題ですね。

 夏休みが終わり、学校が始まっても猛暑日が続く山形では、まだまだ冷たいスイーツの需要が尽きません。また作りましょう!

 本日は、ご馳走様でした。


久しぶりに親子で鮮魚料理

2023年08月27日 | 日記とレシピ

 「買い物、出かけるけど、何か欲しいものある?」

「う~ん。特になし。任せた。」

妻がこういう聞き方をするときは、『欲しいもの』 = 『料理したいもの』の意味である。自分で作るときには、聞いてこない。

 今回は、丁度、アイスクリーム作りを楽しんだ後なので、マジで何も思い浮かばないからこういう返答になった。

 そうして夕方、買い物から帰った妻が連れ帰ったのは、刺身用のスルメイカとサーモンのブロック

 フムフム、夏場に食しておきたい鮮魚ですね。と思っていたんだけど、ここで異変が起きた。

 娘が、何を思ったかイカ料理をしたいと言い出したのだ。

 これは、素晴らしいことです。

 これまで、そのほとんどをマタギに任せっきりにしていたし、それで十分安泰だったはずなのに、敢えて挑戦しようという向上心。心の中で大拍手を贈りました。

「何か困ったら聞いておくれ。」

と伝えて台所を離れる。

 ナンプレの最終段階でもあったのでゲームをしていると、時々声がかかる。

「クチバシってどうやって取るの?」

とか、

「イカスミってどれ?」

とか聞かれるので、その都度教えるものの、ちゃんと裁いて調理している。

 そうして出来上がったのが、

       イカワタのバター炒めなる料理

 これが、イカワタとバターにニンニクの風味が加わって、非常に美味しい!

 親バカとしては非常に嬉しいのだが、鮮魚料理の牙城を崩されてしまいそうなクッキングマタギとしては、危機感が生じてきます。

 しかし、「人生は敗者復活」なのです。負けずに美味しいものを作ればいいじゃないか。ということで、サーモンのブロックを調理し始めました。

 どういう訳か、素材を見た途端に料理は決まっていました。

  ≪鮭のカルパッチョ≫ です。

 早速始めます。

 まずは、カルパッチョソースから。

       マタギ家の場合、一番人気のソースの材料はこれ

 ・オリーブオイル20,レモン5,リンゴ酢15,醤油10,ニンニク4gに塩コショウです

       混ぜたら冷蔵庫で冷やしておきます

 ※カルパッチョの場合、良し悪しは、このソースで8割方決まってしまいますから、慎重に

 ・サーモンは薄造りにしておきます

 ※柔らかくて切りにくいんですけど、出来るだけ頑張ってみました

 ※半解凍状態にすると、自在に切れると思います

       本日の夕食です

       サーモンのカルパッチョなり

 予想通り、サーモンにもカルパッチョがよく合います。色は付いてるけど、サーモンも白身魚の仲間に入るからなのだと思います。

 そして、娘の作ったイカ料理も、非常に美味しい。

 親子で作った鮮魚料理、超久しぶりです。

 なんと申しますか、めでたいので、乾杯ですね。

 ご馳走様でした!