山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

またきてね(さんぽうた59)

2021年02月28日 | いきもの

 またきてね  びわ ほういち

ちかくにおいでよ

べべん べんべん
かおりはいかが
あまいにおいだよ

べべん べんべん
よくごらん
かわいいはなだよ

べべん べんべん
ことりもあつまる
にんきものだよ

べべん べんべん
ほかのみんなが
はなをさかせるまで
たのしんでいってね

べべん べんべん
かぜがやさしくなってきて
まぶたがおもいよ

べべん べんべん
それでは
なつがくるまで ひとねむり

おやすみなさい
またきてね



 ビワの木は、冬の声を聞くと花を咲かせ始めます。

雪降る中に小さな白い花


 それこそ、全ての生き物たちが寒さに凍える中でも、我が家のビワの木は花を咲かせ続けます。

うちのビワは健気です


これだけたくさんの雪でも、雪が融けると

ちゃんと花が残っていました



可愛い花です



 調べてみると、「寒さに弱く寒冷地には不向き」みたいな説明に出会うんですけど。我が家では、毎年花を咲かせるし実を付けます。これをめあてにメジロやヒヨドリも毎年やって来ます。
 温暖化のせい?でも、これは、随分長いこと続いていることです。だから、多分、我が家のビワに関しては、温暖化とは関係なしだと思います。

 まあ、丈夫なことはいいことだ。「ほういち」君、今年もいい香りの花をありがとう。夏には甘い実を付けて、また、小鳥たちを喜ばせてやってくれ。
 


ナメコの棚卸し

2021年02月27日 | キノコ料理
 春の足音が聞こえ始めてから、保存してあった山菜の調理のペースを上げ始めてきました。
 今回は、何を戴きましょうか。
 判断の基準は、第一に賞味期限。この視点で保存方法を比較すると、

 乾燥 > 塩漬け > 瓶詰め > 冷凍

 という感じかな。
 第二の基準は、保存スペース。こちらは、

 乾燥 > 瓶詰め > 塩漬け > 冷凍

 だろうか。
 諸説ありそうな気もするのだが、マタギの感覚では、こうなる。
 この辺をもとに考えると、『乾燥品』は無敵の優等生。のんびりと食べたいときに食べればいい、ということになる。
 これに対して、『冷凍品』は、美味しく食べるためにも次の収穫物用のスペース確保のためにも、さっさと調理した方が良い、ということ。
 で、その冷凍品なんだけど、まだまだ沢山あるんですねえ。コゴミにワサビにキノコ各種。次の収穫期を考えると、ワサビかな?コゴミかな?って思うんですけど、どっちも最近食べたばかり。ま、考えようだ。この子達の収穫は、あと1ヶ月余り後。ということは、それまでに『戻して』戴けばいいということ。その前にキノコ。最近食べていなかったナメコでまいりましょう!

  ≪ナメタケ(ナメコの佃煮)≫


         去年収穫させてもらったナメコ
 調べてみたら、かなり大量に保存してあったので、その気になったというのが理由の1番。もう一つの理由が、おひたしにかけて使っていたワサビがなくなったので、その代わりにかける食材が欲しくなったということなのだ。

 下ごしらえ・調理の部
 ・真空パックにしておいたナメコをぬるま湯で戻します


こんな感じ(約30分かかりました)

 ・中華鍋で煮ます(ナメコは350g)
 ※調味料は、酒醤油みりん各大さじ3に砂糖小さじ2(8g)、顆粒だし適量


こんな感じ(中~弱火です)

 ※火が強いとナメコのヌメリが泡だって溢れ出します。要注意!


 ・水分が大分飛んで煮詰まってきたら火を止めて出来上がり


美味しそうです

 採ってきたときに、しっかりと下ごしらえをしておくと、このように簡単に終わります。ただし、この下ごしらえを怠ると、痛い目に遭います。山の神様に顔向けできない味になってしまいます。
 マタギは、何度かの失敗を経験して今のやり方に辿り着きました。
 これで、ご飯やおひたしの共として楽しめそうです。

 ここで改めて山の神様に感謝。

 去年はありがとうございました。おかげさまで、また美味しい料理をいただくことができそうです。
 今年もよろしくお願いいたします。

ちょっと春の気配

2021年02月26日 | 日記
 運動不足解消のためと称して近所の山に登ってみた。そんなことよりも、南方や西方のブロ友さんたちの記事を読んでいると、花の話題が増えてきていて、それが羨ましいというのが本音だ。この雪国でも春の訪れを見つけたい、味わいたいという思いが強くなって、もう身体中がウズウズしてきてるんです。
 登山口の駐車場は、ほぼ満車状態。同じ思いで来ている人も少なからずいるんだろうなあ。足回りを整えて登り始める。


雪は殆どなくなってました

 そう言えば、このところ家族がゲショゲショし始めていたっけ。見た目には全然分からないけど、杉は花盛りなのかもしれないね。
 暫く登っていくと、ようやく緑色が目に入る。


エゾユズリハ

 これは前回も見ました。常緑樹ですからね。
 かなり見回したつもりです。でも、花はもちろん、新緑はまだまだ先みたい。鳥の声も、まだまだ地鳴きだけのようです。冬に眠らない動物の足跡がありますが、熊の気配は全くなし(ここに熊が出たら大騒ぎになるんですけど)。ここは、まだまだ冬のようですね。
 山頂に到着。山の神様にお参りして山形盆地を見下ろす。あれ?


足元の田んぼ(白いでしょ)



盆地の北側も(白いでしょ)

 ところが、


山形の中心部あたりの平地では雪が消えている

 細かい説明はしません。当地にも春の神様がやってきて、息吹をかけ始めていることが実感できました。

 うれしい!

 次にここに来るのは、いつかな?

 もしかしたら、来週には待ち焦がれた収穫の旅に出掛けているかもしれません。
 そうなったらもっと嬉しいな。

お肉は簡単?

2021年02月25日 | 日記とレシピ
 延々と続いた魚料理から脱出して、久しぶりに肉料理だ。『肉』と言うだけで顔がほころんでしまう。いくら魚料理が好きなマタギでも、この溢れる思いは抑えきれません。
 で、何にする?手元にあるのは、出番を失って古くなりつつあるしゃぶしゃぶ用の薄切り肉200g。

 ポクポクポクポク チ~ン
  ≪肉野菜炒めスタミナ風味≫

 本来のしゃぶしゃぶには、古くなりすぎた。さらに、200gってのがビミョウな量です。肉だけを楽しむには、少々足りない。そこで、野菜を加えたかさ増し料理にしようと考えました。

 下ごしらえの部
 ・キャベツ小4枚を粗い千切りにして水にさらします
 ・玉ねぎ1/2個をくし切りに


  これと


  これを準備して
 ・肉が豚しゃぶ用で長かったので、4等分ぐらいに切り分けます
 おお!何と簡単!! 骨もウロコもないじゃないの。
と甘く見てしまったのがいけなかったのか、既に失敗モードに陥っていることに気付いていない私。

 ・タレも準備しておきましょう
 ※醤油大さじ2に、お酒と酢とみりんと砂糖各大さじ1、ショウガとニンニクのすり下ろしを混ぜておきます


  フライパン脇に待機

 調理の部
 ・フライパンにサラダ油適量を敷いて強火
 ・玉ねぎに火を通したらキャベツを加えて、油が回ったら豚肉も投入


  ここから


 ・お肉にも火が通りました。コショウを適量かけます
 ・タレを回しかけて水分を飛ばしながら味を馴染ませます
 あとは食べる直前に味の微調整をして温め直しましょう、と思ったんです。


ここまでは良かったんですよ

 ・味の調整用に、塩ひとつまみとオイスターソース少々を加えて再加熱しました


  あれれ?キャベツの青味が消えちゃった
 美しくない。誰だ、肉料理は簡単なんて言ってたのは。
 原因を考えると、キャベツの切り方、加熱と調味料投入のタイミング等色々なことが思い当たる。

 とりあえず味の方は良かったので、いいと言えばいいんです。だけど、やっぱりねえ。

 料理は奥が深いです。簡単じゃないことが改めてわかりました。

 これは、次に生かせる勉強ですね。お肉さん、ありがとう。
 

あしあと(さんぽうた58)

2021年02月24日 | いきもの

 あしあと  ゆきの ひろし

どんなに
いきをひそめても

どんなに
やみにまぎれても

どんなに
すがたをかえたとしても

のこってしまう
きみのあしあと

いいんだよ
どんなあしあとでも

それは
きみがあゆんだ あかしだもの

きみのこころが 
まよい 
えらびつづけてきた あかしだもの

このあしあとは
ときとともにきえるだろう

でも
きみのなかには
えいえんにのこる

きみがたどった
あゆみのあかしとして

それが
どんなあしあとでも

たいせつな
たからものだ



雪が積もった日に見つける足跡





種類も目的も違うでしょう



雪に紛れて身を隠しても


 あなたが歩いたという事実は残される。

 なんだか、人の歩みと同じだよなあ。
 それが成功か失敗かなんてことは分からない。他人の記憶からは消えてしまうようなことかもしれない。
 でも、自分の足跡ってものは、絶対に消えない。自分の心の片隅に残り続け蓄えられて、次の一歩への励みになったり知恵になったりしていくんじゃないかな。

 散歩中に出逢った生き物たちの足跡を見ながら、そんなことを考えてしまいました。