山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

猫の手も借りたい季節

2023年04月30日 | 山菜料理

 T川の余韻も冷めやらぬままに、本日は休日出勤となる。マタギの場合、年度始めということもあり、仕事が本格化するのは、もう少し先のはずだから、本日に関しては、そんなに追い立てられることはないんじゃないかな。ということで、こちらの方は、まあ、いいんだけど、問題は、本業の方だ。職場のタケノコが出始めたのなら、放っておいていいはずがない。そのままにしておけば、ただの竹になってしまうんだから、そうなる前に収穫せねばなるまい。ホリデイマタギは、職場でもマタギなのだ。

 で、どうするかと言うと、休日の道路事情が、マタギの背中を押してくれるはず。なんてったって、観光地に向かうわけじゃないんだから、通勤路の渋滞は発生しない。それなら、早く職場に着いて余裕ができる。その余裕の時間を使ってタケノコを掘ってみようではありませんか。車にスコップを積んで出勤する。

 案の定、いつもより15分以上早く職場に着いた。善は急げ!行動あるのみです。

       見つけたタケノコを掘るMちゃん

       出てきた出てきた♡

 なお、これは、翌日の昼休みの画像です。その日の朝の収穫物は、

       このようになりました

 仕事を無事に終えて帰宅。せっかく戴いてきたご馳走ですから、心して調理しなければなりません。まずは、

       アク抜き40分コース

 前回よりも太いので、少し時間を伸ばしました。竹串は、問題なく通りましたよ。

 続いて皮を剥くと調理に取り掛かるのですが、気になるのがこちら様。

       柔らかそうな皮がいっぱい

       君たちは、少し待っていておくれ

 本日は、≪タケノコの皮のメンマ≫を作ってみましょう。

 『ユキ』さんのレシピをベースにしました。

 下ごしらえ・調理の部

 ・剥いたタケノコの皮のうち、柔らかい部分を幅1cmぐらいに切って、ちょっとタケノコを足して150gにしました

 ・ごま油少々で炒めて、油が回ったら

 ・ぬるま湯1カップで中華出汁小さじ1を溶いて、酒15g、醤油10gを加えて

 ・タケノコの皮を炒め煮に

 ・煮詰まってきたら、みりん10gとごま油少々を追加。再度煮詰めます

 ・水分があらかた飛んだら出来上がり

 これで本日は限界。裏番組で、イタドリ料理とタラコ料理もやっていました。続きは明日に回しましょう。

 翌日、仕事から帰宅すると続きに取り掛かる。

 妻が言うには、やっぱり土佐煮がいいとのこと。

みそ汁にも、少しもらいたいわ。」

と言うので、準備。

       左が土佐煮用、右がみそ汁用です

 コツは、根元に近いほど固いから薄切りにすることでしょうか。それから、

       鰹節はケチらない!

 この料理は、所謂、山海の珍味というものだと思っています。山と海の恵みが協力してこそ美味しさが引き立ちます。タケノコ700gに5パック(12g強)使いました。

       はい、召し上がれ

 調理の過程と調味料の割合は、前回と同じなので省略。全体量が多かったせいか、少し甘めに仕上がりました。もうちょっと甘みを抑えてもいいような気もしたけれど、まあ、好評だったからよしとしましょう。

 本日も、ここでバトンタッチ。続きは妻と娘に託しました。

 そして、夕食には、

       タケノコのいい香りが広がります

 大変結構でございました。でも、結構大変でした。この3日間でミズにクワダイ、コゴミにイタドリ、そして、タケノコ料理が3種類ですから(1部助けてもらったけどね)。

 正直な感想は、「ようやくここまで来たぜ。」

 O山域とT川の山菜軍団だけでも手に余るというのに、職場のタケノコまで加わってしまったから、もういっぱいいっぱい。猫の手も借りたいというのは、このことでしょうか。

 さあ、残るはもう二品です。

 腕によりをかけて調理したいと思います。

 ・・・家族の手もちょっとずつ借りながらね。


もっけだのお!イタドリ料理!!

2023年04月29日 | 山菜料理

 「庄内衆はよう、イタドリも食うんだと。イタドリだぜえ!」

「あの固いイタドリば食うのか。たまげたもんだ!」

 内陸衆の会話である。

 島国根性の日本人と揶揄されることが多々あるが、そんな中でも『陸の孤島』と言ってよい山形県民には、独特の文化と変なプライドとが混在している。詳しく語り始めると、文化人類学みたいになりそうなんで、ここでは割愛。

 そんな山形の中にも、文化の分断が存在していることが、上の会話から読み取れるのではないだろうか(何てったって、豚肉で芋煮会をするなんて許せん!)。

 さて、しかしですな、ここは、心を入れ替えて・・・。

 庄内衆もすなるイタドリ料理といふもの、マタギもしてみんとてするなり。

       はっきり言って、どこにでも生えてるんです

希少価値は、全くなし。でもね、朝日を浴びたイタドリの新芽からは、オーラが湧き出していて、何だか無性に食欲をそそられてしまったわけなんですよ。

 未だかつて食べたことのない山菜だけど、時々、『美味しく戴きました』みたいな文章に出逢うことがある。やっぱり、島国根性をかなぐり捨てて試してみる必要があるんじゃないかな。それでも、不味かったら仕方がない・・・。逆に、美味しいことが分かれば儲けものってもんだ。

 帰宅してから、いろいろと調理方法を調べてみたけれど、どうもイタドリ料理の場合、『酸味を楽しむ』タイプと『酸味を抜いて楽しむ』タイプとがあるらしいことが分かった。

 どちらも、なんとなく想像がつくんだけど、マタギとしましては、『酸味を抜いて楽しむ』方が初回としては良さそうな気がするので、そちらに挑戦してみることにしました。参考にしたのは、『マミヤ』さんのレシピです。

 作るのは、≪イタドリの炒め煮≫です。

 下ごしらえの部

 ・イタドリの葉っぱをとって、洗ったら

 ・ピーラーで薄皮を剥きました

 ※アスパラに近い感覚。でも、中空なので剥き過ぎに注意

 ・食べやすい長さに切ったら、掌で押し割っていきます

 ※先端部は切り捨てました

 ・沸騰直前ぐらいのお湯を用意したら

 ・イタドリを入れて湯がいていくと

 ・色が変わってきます(ここまで5分)

 ・冷水に入れ替えて一昼夜さらしておきます

 調理の部

 ここからは、フキの炒め煮とほとんど変わりません。

 ・水気を切ったイタドリをごま油で軽く炒めます

       調味料投入!

 ※イタドリ200gに対して醤油みりん大さじ2と、砂糖20g、顆粒出汁少々を加えて炒め煮に

 ※酒とか水とかは、一切使わないそうです

 ・水分があらかた飛んだら白ごまを適量投入

 ・軽く混ぜたら消火して出来上がり

 この味付けなら、フキだったら十分に美味しいはずです。さあ、イタドリはどうか?

 うおおおおおおおおおおおおおおお!!

 うんめえ!!!

 味自体には、特別な癖もないけど、確かに春の気配が感じられます。それよりなにより、この食感ですよ。適度な弾力を帯びたコリッとした歯ごたえ、舌触り。山形弁では、『しなっこい』というやつでしょうか。それが、硬すぎず柔らか過ぎず、丁度いい案配です。

 これは、おかずにもつまみにも、文句なく嬉しい料理ですね。

 やっぱり、あれですね。変な思い込みよりも、思い切りです。自分自身に絡みついている思い込みを、一旦切り離して、試してみることで世界が広がる気がします。長く生きてきても、この精神は、忘れてはいけない成長の原動力になるという気がします。ああ、試してみてよかった。

 

 もっけだのお(ありがとうな)、T川の山の神様。まだ、来るさげな。


舌切マタギへの報い

2023年04月28日 | 山菜料理

 むか~し、あったっけど。

山さ出かけたマタギ、山の神様に会ったっけど。

神様、言ったっけど。

「いっぱいの山菜と、ちょぺっとの山菜と、どっちがいい?」

マタギ、思った通りに答えだっけど。

「いっぱいの山菜!」

神様、言ったっけど。

「んだら、持ってげ。んだげど、無理すんなよ。身の丈超えっど、いいごどねえがらな。」

「わがた!」

マタギ、喜んで山さ入ったっけど。

 ほしたら、山菜の出でること出でること、いぐら採っても採りたでなんねっけど。すぐにマタギのハケゴはいっぱいになってしまったものだから、リュックさ移したんだっけど。ところが、間もなくすると、リュックも一杯になってしまった。山菜は、まだまだ出っだっけど。  どうする?マタギ!

 その時、マタギ、神様との約束思い出したっけど。

 ・・・無理すんな!

「んだ(そうだ)。これでいい。」

これ以上の収穫は、自分の首を絞める。それは、谷底さ落ちっか、家庭崩壊を招くかだ、ということに気づいたマタギは、ほどほどの山菜を持って家さ帰ったっけど。

 どんびんそうすけそうざぶろう、チャンチャン。

 

 ・・・そうして、帰宅したマタギは、収穫物を広げてみた。

       あれ? ちょっと多過ぎね?

 ちょっと多かったかな。まあ、ギリギリの線でしょう。これ以上だったら、せっかくの収穫の喜びが、悲しみに変わってしまうところだった。神様の言いつけを思い出してよかった。

 とは言っても、このままでは、事態が悪化するばかりだ。元気の残っている限り行動するしかない。

 今回は、簡単な方から調理を進めていくことにしましょう。

 先ずは、小ミズをおひたしにします。小さいけれど、

       確かに、赤ミズです

 汚れを落としてから、3分間茹でてみました。

       色が変わるのは同じだが

 

 「小ミズなら、皮を剥かなくてもいい(ぐらい柔らかい)」という情報があったので、冷水にさらしたら、そのままおひたしにしました。

       一丁上がり

 外見は、アイコのおひたしに近い雰囲気ですね。続いてクワダイなんですけど、

       食べ頃に育ったクワダイ達

 結構太かったので、沸騰から4分コース(前回は3分)で茹でてみると、

       まあ、いい感じではあるんですが

 前回よりもちょっと茹で時間を伸ばしただけで、かなり柔らかくなってしまった感じ。

 食べては、すごく美味しいんですけど、この茹で時間だと日持ちしないかも。長期間楽しみたいのなら、茹で時間を短縮するか、こまめに採りに出かけて、その都度調理するかでしょうかね(マタギとしては、後者の方が推し)。

 さあ、ここまでは、即戦力のおひたし作り。ここからは、ちょっとずつゴール地点の異なる調理になります。次のコゴミちゃんは、下ごしらえをしたら茹でて(ここまでが大変)、

 ・1%の食塩をまぶして真空パック

 ・これを冷凍保存します

 400g×5パック出来て冷凍に回します。まだ結構あるし前回の作品も残っているんだけど、やっぱり採りたての香りを楽しみたいので、一部をおひたしに回します。それでも残った分は、親戚縁者に送りましょう。

 フキノトウとイタドリとは、本日中の仕上げは難しそうなので、今回は割愛させていただきます。

       本日の夕食に添えたおひたし

 コゴミとミズとクワダイです。それぞれが美味しいのですが、印象としては、ミズは、やっぱり皮を剥いてから食べた方が、より美味しくなるんじゃないかな、という感じ。また、クワダイは、時間をかけて茹でた分だけ美味しいんだけど、デリケートな仕上がりなので早めに食べ切った方が良いでしょう。更に、コゴミは、前回の残りの消費を優先させて使ってみましたが、やっぱり、食べるなら早いほど香り高い印象。

 考えてみると、こんな感想は、年がら年中食べていないと出せないものかも。

 これは、欲張りマタギの願いに応えて下さっている山の神様のおかげですよね。

 本当にありがたいことです。

 さて、ようやくここまで辿り着いたけれど、まだまだ手つかずの山菜が残っています。正直なところ、マタギは、ここまでで限界。本日は、もう休みます。

 ・・・明日に持ち越した山菜料理だけど、今度は、ヤマノカミ様に助けを求めようかな。

 微笑んでくれると嬉しいんだけど(しっかり微笑んでもらえました)。

 うちのヤマノカミは、マタギと違って、舌切り婆さんではないようです。続きは、また明日。

 チャンチャン


観藤(かんとう)望気(ぼうき)

2023年04月27日 | 山菜採り

 先週、ちょっと覗きに行ったT川の山菜は、まだまだ先。春の芽吹きが、ようやく始まったばかりでした。

 その日、帰宅して玄関の『みこさん』(フジの木)を見ると、

       花が咲き始まっていたところ

 これで納得。『みこさん』もT川の山菜も、ようやく顔を出し始めたということね。

 何の話をしているかというと、季節のつながりについて。

 峠を越えて、100kmあまり離れたT川なのだが、どういうわけか、我が家の『みこさん』が満開になるころ、T川の山菜も採り頃になるということに気づいたのは、十年以上前のこと。今回、試しに入ったけれど、まだ、採り頃には早かったということに納得させられた。つまり、『みこさん』は、マタギの目を楽しませてくれる春の使者であるとともに、T川の山菜シーズンの到来を知らせてくれる使者でもあるのだ。

 そして、本日、いよいよT川の山菜採りに出かけることになった。『みこさん』の様子を観察していたわけではないが、山菜仲間と日程調整をした結果そうなってしまったのだから仕方がない。

 今回は、A氏の運転で峠を越える。道路上はもちろんだが、道路わきの積雪も随分少なくなった感じ。

 T川に着いて歩き始める。河川敷を眺めても、ずいぶん春が進んでいるのが分かる。

「T氏は、都合つかなくて、昨日入ったんだと。車止めのそばだけでも十分コゴミ採れるって言ってた。」

「そうか。でも、奥の広場までは行って、そこから様子見ながら戻ってきたいと思うんだけど。」

「うん。そうしよう。」

 車止めから進んでいくと、

       コゴミが開いてます

 先週と、様子が全然違う。

       すっかり春

       次々と花が咲き始め

 あっという間に春爛漫の世界。

 二人で示し合わせた『広場』は、コゴミの名産地。

       なかなかいい感じじゃないの!

       まあ、『畑』と言い換えてもいいでしょう

「向こう岸、渡る?」

「行ってみようか。」

以前、少し触れたが、この川は、水量が多く、水勢も半端でないので、渡渉には、細心の注意が必要になる。なめてかかると、命にかかわるのだ。そんでもって、本日は、雪代が入っているので要警戒。でも、そんな川だからこそ、対岸には魅力がいっぱいなのだ。だって、誰も入っていないんだから。

「上流に良さそうな場所あったから、そっちから渡ろう。」

途中で見つけていた渡渉点まで引き返して対岸へ。

 

 天国でした(*^▽^*)

 

 最高級コゴミが採り放題。

「これから出るやつもすごいね。」

       まだまだ出ますよ

 確かにその通りだと思うが、既に、相当量採っている。目の前の新芽が採り頃になるのは、2日後?しかし、また来る気にはならない。これで、満足だ。

「いつもの斜面に行ってみっぺ。」

「ウド出てるかな?」

 ここからは、復路だ。途中で、これから採りに行くのだろう二人連れとすれ違い、あいさつを交わしあう。情報交換は、なし。なんとなく気合が入っているのが分かる。

 「長靴だったね。」

「リュック背負ってなかったね。」

「んだと、向こう岸には渡れないな。」

「それでも、十分とれるんじゃないかな。」

我々も、最近は、少々、節度のある採り方をするようになってきたから、彼らもそれなりに収穫することが出来るはずだ。

 さて、それはそれとして、斜面の様子が気になる。今回目指すのは、前回上った斜面とは異なる場所で、とにかく豊かなのだ。

       クワダイにゼンマイ

 さすがに、クワダイは高品質。欲張り過ぎないように戴きます。それから、

       何やらゆかし・・・

 イタドリなんだけど、あまりにも美味しそうに見えたので連れ帰ることにしました。夏場になると、この中にイタドリ虫が巣くうので、それを使って渓流魚を釣るために取ったことはあるんですけど、食べるために採るのは初めてです。それから、

       出始めのミズと

フキノトウの茎も戴いていきたいと思います。

 「あわよくば」と考えていたウドには、まだ早かったみたい。それでも、十分ですね。帰りましょう。

        渓に日が差し込み始めた

 例年よりも、かなり雪の量は少ないようです。

 T川の山の神様、ありがとうございました。

 さて、A氏の運転で帰宅すると、

「あれ?満開だね。」

「うん。間もなく満開だ。」

       もうすぐ満開の『みこさん』

 『みこさん』が二人を出迎えてくれました。

 確認することなく出かけたT川だったけど、やっぱり我が家の『みこさん』と遥かなるT川とはつながっているようです。こういうのをなんて言うのかな?指標生物とは、ちょっと違う。観天望気でもない。まあ、とりあえず観藤望気(かんとうぼうき)と名付けることにしましょう。『みこさん』これからもよろしくお願いしますね。

 こういう自然界のつながりにも心を通わせながら、楽しみを深めていきたいものです。


タケノコも早いぞ!

2023年04月26日 | 山菜料理

 本日は夜勤。職場に着くと、

「マタギ先生、マタギ先生!タケノコが出ていたんです!!」

同僚のMちゃんが興奮気味に声を掛けてきた(マタギは年寄りだから『先生』と呼ばれる)。

「そう!いっぱい出ていたのよ。」

課長さんも一緒に見付けたらしい。

「へえ、早いねえ。」

「明日の休憩時間に採りませんか!?」

「それなら、早いほどいい。」

「はい、何か準備するものありませんか?」

「スコップがあると嬉しいね。」

なんて会話が繰り広げられ、翌日の昼休みは、職場のタケノコ掘りが決定してしまった。

 去年は、GW頃に出始めて、そこから10日後ぐらいにピークを迎えたような気がするんだけど、本年度の天候ならば、さもありなんというところだろう。

 そして、翌日の昼休み。丁度、来客やなんだで皆が動けないときに、マタギだけが動ける状態だったので、竹林に行ってみた。

 確かに、出始めていますね。

 1本目を見つけたので、タケノコの周りを掘り始める。だいぶ顔が出てきたが、まだ、どこまで続いているのか分からない。そこへ、

「マタギ先生!」

Mちゃんが息を切らしながらやってきた。

 おおっ、ギャラリーが来てくれたのね。

 思わず余計な力をかけてしまい、ボキッ!

 ああ~、やっちまったよ。未熟者め。もう一息だったのに・・・。

「道具いりますか?」

「お願いしますわ。」

道具取りを頼んで、自分は一番楽しいタケノコ探しを始める。孟宗竹の場合、目も使うのだが、足の裏も使ってタケノコの感触を探るところが面白い。

 そのうち、来客対応を終えた課長さんや、他の課の職員も集まってきて、タケノコ捜索が本格化する。実家に竹林があったというTさんが1本見付けた。流石、探し方をよく知っているのだと思う。

 そろそろ休憩時間も終わりなので、見つけた分だけ回収して仕事に戻った。

       本日のお昼の収穫物(途中で割れちゃった)

 Mちゃんに持ち帰るかどうかを聞くと、日はいい」ということだったので、マタギが持ち帰って調理することにした。

       サイズ的には小型でも初ものです

 せっかくの初物なので、心して料理したいと思います。

 最初は、やはり、≪土佐煮≫でしょう。

 下ごしらえの部

 ・よく洗って汚れを落としたら、根元のイボイボを切り落とします

 ・先端から中心に向かって皮に切れ目を入れます

 ・ひたひたの水に米粒を適量入れて、落し蓋をしたら沸騰30分

 ・固そうな場所に竹ぐしを刺してみたら、スルっと通ったので、一旦お湯から出して粗熱を取ります

 ※太いものは、1時間かけます。今回は細かったのでこの時間。

 ※アク抜きも兼ねるので、事前に切れ込みをつけておくことが大事だと思います

 ・本体の方は、食べやすい大きさに切り分けます

 ・手鍋に移して、調味料を加えます

 ※めんどくさいかもしれないけど、マタギの法則。タケノコ1に対して、醤油は3/30、みりんは4/30、砂糖は2/30の重さで、ほぼ問題なく決まります。ここに顆粒出汁少々を加えて、

 ・アルミ箔の落し蓋をして、弱火で5分ほど煮たら

 ・落し蓋を外して、かつお節1パックを加え、じっくり煮詰めたら

       はい、出来上がりです

 これが、やっぱり旨いんだよなあ。マタギの本格的なターゲットであるネマガリタケとは違った、万人受けする甘みがあります。コリッとした食感も嬉しい。

 今回の収穫は、ご覧の通りすごく少ないんだけど、職場に持って行って、みんなに味わってもらいましょう!

 山菜ファンが増えそうな予感がします。

 職場の竹林さん、ありがとうございました。

 今後とも、よろしくお願いいたします。

 さて、今シーズンは、かなりのハイペースで春から夏が押し寄せてきそうな気配です。天気の神様と山の神様のご機嫌をしっかりと伺いながら楽しんでいこうと思います。