山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

わたしはたわし(さんぽうた20)

2020年08月31日 | いきもの

 わたしはたわし   えのころ ちぐさ

わたしはたわし
たわしはあらう
あらうはようふく
ようふくはかわいい
かわいいは わたし!

わたしはおもちゃ
おもちゃはあそぶ
あそぶはこども
こどもはげんき
げんきは わたし!!

わたしはゆれる
ゆれるはしっぽ
しっぽはふさふさ
ふさふさはだいすき
だいすきは わたし!!!



散歩中に見かけるようになりました


ふさふさ ゆらゆら


空き地にはこんなにいっぱい


癒やされる ちぐさの一つです



 小さい頃から大好きな草です。ネコジャラシとはよく言ったもので、この穂で人をくすぐると人もじゃれるようでした。
 軽く握った拳の中に入れて、小さく揉んだり緩めたりすると、拳の中からせり上がってくるのが面白くて、何度も繰り返したことを覚えています。
 ちぐさちゃんは、子どもたちのアイドルだったんです。
 今の子どもたちからも、これから先の子どもたちからも愛される草であってほしいと思います。


蒼のアイス

2020年08月30日 | 日記とレシピ
 山での山菜・キノコ採りは、この時期の活動としては極めて心地よい。何と言っても、山中で吸い込む夜明けの空気は、その冷たさと新鮮さとで身体にたまっていた邪気を追い払ってくれる。
 今回も気持ちよい一時を過ごすことが出来た。
 リフレッシュした心身を愛車にゆだねて帰路につく。室外温度18℃。それから1時間半、帰宅する頃の温度は29℃だと。ウゲ~ッ。まだ、9時前ですよ。これからどうなるのかは、目に見えている。対策を開始しましょう。
 前回買ってきた生クリームの賞味期限を考えると、アイスクリームを作ることは、ほぼ確定。ただ、おんなじ物作っても面白くないじゃない。
 冷蔵庫の中を覗くと、面白そうなものが目にとまった。

我が家の女性陣の食材

 これ、使えますよ!  聞けば、最近食べてないからどうぞご自由にとのこと。左様でございますか。それでは、始めましょう!!

  ≪蒼のアイス≫(ブルーベリー風味ってことね)

 調理の部
 ・生クリーム(140ccぐらい)にブルーベリーソース80gを加えてホイップ
 ・トロ味がついてきたら牛乳(100ccぐらい)を少しずつ加えながらホイップを続ける

こんな感じ

 ・冷凍庫に入れて凍らせる

台所の温度計(うちで一番涼しい所のはずなのに)

 ・30分おきに混ぜながら2時間冷やし続ける

1時間半経過

 ・2時間経てば、大体OKみたいです

出来ましたよ


 失策は、容器を冷やしておかなかったこと(盛りつけてるそばから溶け始めてしまいました)。
 それでも、みんな喜んで食べていたので良かった。

 しかしですね、これって、バニラアイスよりずっと簡単じゃありませんか。一見すると、こっちの方が手間がかかりそうな気がするんだけどね。
 ま、大事なのは、食べた人の満足感なんだから、どっちでもいいよね。と言いつつ、
 ・・・本当に、これでいいのかな?だったらファストフードが一番良いってこと?
 ・・・もう少し考えてみることにします。

やっとお供えできたキノコ料理

2020年08月29日 | キノコ料理
 むか~し昔、山形にホリデイマタギっていう爺様いだっけど。この爺様、すごい欲タガリで、「西の海に魚来た」って聞くと西に行って魚釣って、「東の山にキノコ出そうだ」って聞くと東に行ってキノコ採りしていだっけど。
 ある日のこと、マタギ思ったっけど。
「今年は変な年だ。もう、お盆も過ぎだのに、トビタケの噂、さっぱり聞こえでこね。このままだど、トビタケご飯、仏様にお供えする前に秋来てしまう。」
 なんぼ欲タガリでも、マタギも人の子で、季節のお供えのごど気になって仕方ねえみっでだ。
 そんな中、熱中症で倒れるんでねえべがど思うような日が暫く続いたある日、マタギと越後屋ど、キノコ採りに山さ入ったっけど。
 そしたら、山ん中、だあれもいなくて、二人だけだっけど。
「なんだか、今年は、お日様の具合が変だっけがら、キノコも出ねし、人も入んねんだがもしんねな。」
 なんて話しながら探し歩いったら、丁度いやんばいのトビタケ出ったっけど。
そんで、喜んで採ってきたっけど。
 二人とも、山の神様さお礼言うのは忘れねっけど。

「山の神様、ありがど様。これで仏様も喜んでくれる。」

・・・もちろん、欲タガリだ。次のキノコのお願いも忘れねで、しっかり頼んでがら帰ってきたっけど。
 とーびんさいすけさいざぶろう。 チャンチャン。

 さて、採ってきたトビタケだけど、何はさておいてもこれでしょう!

  ≪トビタケの炊き込みご飯≫

 正直なところ、これをお盆の頃に食べられればベストなのだが、今年の気象を考えるとやむを得ないでしょう。むしろ、採れただけでもありがたいと思わなければならない。
 調理に入る前にもう一つ。

採ってきて家で広げた所


山で見つけた所

 違いがお分かりだろうか。色が全然違っている。
 山では白かったキノコが里まで下りたらお化けに変わった?いえいえ、違います。
 このキノコ、採れる季節も独特なのだが、こんな風に触れると色が変わってしまう所もユニークな特徴なのだ(マタギの行いが悪かったことによるタタリではありません)。
 この辺の特徴のため、調理の仕方も普通のキノコと違ってくる。

 下ごしらえの部
 ・キノコの汚れを落とす
 ※ナイフと歯ブラシと濡れ布巾を使用
 ・調理する分を塩水にさらし一晩おく(他は冷凍しました)

水にさらした所

 ※一晩おくと、水が真っ黒くなるほどアクが出ます
 ※ここがトビタケの独特な手間
 材料の部
 ・油揚げ3枚を油抜き短冊切り、ニンジン2/3本をささがき、トビタケ200gを細かくちぎる

こんな感じ

 ※トビタケは育ちすぎると固くなるけど、今回は手で簡単にほぐれました
 ・調味料は、米1合に対して酒・醤油各大さじ1、顆粒だし大さじ1弱(お米が増えても変えない)

 ・米に具材と調味料と水を入れて(具材以外で合数分の水かさに)

さあ、どうなるか!


 暫くすると、家じゅうにいい香りが広がりはじめましたよ。時が来て蓋を開けると、

こんな感じ

 ※アク抜きをしないとご飯が真っ黒くなるという説もあるので、マタギはこんなやり方で炊きます。
 ※あくまでもマタギ流です。他の人たちは、違うみたい。

やっと仏様に供えることが出来ました

 これで、ひと安心です。


 それでは、私たちも、いただきます。・・・極めて美味!
 山の恵みに感謝です。

今年もトビタケの舞い踊り

2020年08月28日 | キノコ採り
 例年だと「お盆」の頃に盛期を迎えるトビタケなのだが、10日あまり遅れて発生の確認が出来た。早速、キノコ仲間のA氏に情報を伝えて、3日後に再訪することに決めた。
 秋のキノコは、発生の確認から1週間とか10日とかの間をあけると採り頃、食べ頃のに育つのだが、夏キノコは、そのスパンが非常に短い。多分、気温の高さが生き物の成長を早めるからだろう。
 成長のスパンが長ければ長いで、待っているうちに他人から見つかって採られてしまう心配がある。逆に短いと、いわゆる「旬」を逃してしまう心配がある。そんなことを考えた上での期日設定である。
 この時期の日の出は、午前5時頃。それに合わせて待ち合わせて出発する。
 さすがに平日。キノコ採りのライバルは、全くいないようだ。

豊かな森

 何十年も通っている森だが、「百年に一度」の風水害にもビクともしない。ここには、太古の昔から続く自然がいつもある。
 さて、前回見つけたトビタケの幼菌。どうなっているかな?何と言っても、ここは、登山道のすぐそばであり、キノコ銀座のメインストリートなのだ。
 ドキドキしながら、目的の木に近づく。おっ!何か生えてますよ!!
 更に近づく。

ちゃんと残っていました


裏側にも出てます


 マイタケというキノコ、山の中で出逢うと、その嬉しさに採り手が舞い踊るほどありがたいというのが、その名の由来らしい。
 トビタケの正式名称は「トンビマイタケ」。このキノコも、見つけたときの喜びは、マイタケと同じなのだ。

嬉しい収穫

 2人して、喜んで収穫。そして、リュックに背負う。

下界へ帰る


 この夏(秋?)の初収穫だ。リュックは結構な重量感。こんな日の足取りは、背中の荷の重さに反比例して軽くなる。それこそ、舞い踊りたくなる心境。
 異常な天候が続いたこのところの天気だったが、トビタケは今年も我々を待っていてくれたのだ。本当に嬉しい。

 山の神様、ありがとうございました。また来るので、よろしくお願いしますね。

 To be continued!

けんかをやめて(さんぽうた19)

2020年08月27日 | いきもの

 けんかをやめて  くわがた まりや

なまえだけきいて
おもいうかべたでしょ
わたし
かいじゅうじゃ ないわよ

たたかい?
そんなきもち ありません

だって わたし
ひかえめたいぷ ですもの
いつも しずかです

それに みんなきづいてる
つややかな はだでしょ
ととのった かおだちでしょ

きばがはえてる?
ふふふっ

ねずこじゃあるまいし
ただの やえばよ
これは ちゃあむぽいんと

おとこのこは
こえをかけてくるわ
しかたがないかしら

でもね
はあ~っ

なわばりあらそいとか
ちからくらべとか
がんばっているけど

ふう~っ
いのち すりへらしてるわよね

えっ ふたりが けんか?

もしかして
わたしの せいかしら
おもわせぶりなたいどが いけなかったの?

けんかをやめて!
ふたりをとめて 
だれか おねがい


職場の常夜灯の下に落ちていました


 水たまりに落ちて沈みかけていたのを救出したところです。

かなり水を飲んだみたいで、暫く「むせて」いました


だんだん落ち着いて



お礼を言って去っていきました。まりやちゃん、今頃どうしてるかな?

 動物の世界って、オスがやんちゃな種が多いですよね。と言うか、命がけで自分の存在をアピールします。
 大きな声で鳴いたり歌ったりするのはどれもオス。このクワガタみたいに力比べや縄張り争いをするのもオス。きれいに着飾って美しさを主張するのもオスに多いようです。そんなに頑張ったら、他の動物に見つかっちゃうじゃないのなんて思ったりもするんですけど、これも、命をつなぐための行動なんだよね。正に命がけです。
 そんな我々オスたちを、メスはどんな気持ちで見ているのかなと考えさせられるときがあります。