山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

ぼくはにんじゃ(さんぽうた10)

2020年07月31日 | いきもの

 ぼくは にんじゃ   あまがえる きりまる

じゃんぷにちょうせん
ぴょーん
おりんぴっくにでたら きんめだるだね
かーる・るいすにもまけません

せんすいのじゅつ
すいー すいー
これは うまれたときからのとくいわざ
きたじま こうすけにもまけません

かくれみのじゅつ
しーん
どう? どこにいるか わからないでしょう
はりー・ぽったーにもまけません

かべのぼりのじゅつ
ぴたっ ぺたぺた 
どこでも のぼれます
すぱいだーまんにもまけません

どう? すごいでしょ
ぼくは にんじゃ!

さいごに
すりぬけのじゅつ
がらすをとおりぬけ・・・
んんんっ
ぬけられないよう!

えーん
かえれないよう
だれかたすけてえ


多分この春に孵った子


隠れ身の術で変身できます


壁登りの術です


でも

帰れなくなっちゃったよう!


 施設の外の藪に帰ってもらいました。

 それにしても、アマガエルの技って多彩ですね。多くの天敵から身を守るために身につけた忍術なのでしょうか。
 自分に出来る技を試し、確かめながら生きる力を身につけていくんでしょうね。
 そんな修行中に、職場のガラス戸の内側にへばりついて困っていたんです、この子。

 藪に返す前に、どんなことをしていたのかを聴いたら、声を詰まらせながら修行のことを話してくれました。
「すごい技だね。」と話を聴いているうちに元気が出てきたみたいでした。
「ガラス窓には気をつけてね。」と話すと、「うん。」と答えて藪の中に消えていきました。

 『きりまるくん』元気に成長してね。


冷凍庫に眠っていた喜び

2020年07月30日 | 日記とレシピ
 大雨と洪水警報で自宅待機となった日のお昼。外出できない代わりに、長いこと冷凍庫に眠っていた食材を生かした料理(ランチです)を考えてみる。
 ご飯が結構残っているので、主食は決まりです。で、どうやって戴きましょうか。

 ポクポクポクポク チ~ン
 
  ≪栄養たっぷり健康リゾット≫

 冷凍庫に保管してあった大根葉を生かしたいと考えた料理だ。

冷凍庫に眠っていました


 下ごしらえ・調理の部
 ・大根葉は下茹でしてあるので、パックごとぬるま湯で解凍、即使用
 ・ベーコン4枚は短冊に
 ・タマネギ1/4個は粗みじん切り

 こんな感じ

 使おうと思った調味料
 ・サラダ油を敷いた中華鍋で、ベーコンと野菜類を炒める

 一通り熱と油を通す
 ・ご飯(2合ぐらい)を加えてから牛乳200mlとだし汁100mlを注して、ご飯をよくほぐす
 ・顆粒のコンソメ小さじ2を振り掛けてよく和える
 ・コショウ適量を振り掛ける
 ・溶けるチーズ2枚を加える
 ※このチーズ味、かなりいけます。最近、気に入ってるんでいろいろな場面に使ってます。
 ※味調整用に食塩を用意していたんですが不要でした

 
出来上がり


 みんな、喜んで食べてくれました。
 ベーコンとタマネギだけでも十分に美味しく出来ると思うんですけど、大根葉を加えることで、色々なおまけ(味、色、栄養等)がつきそうです。もうちょっと言うと、下ごしらえして冷凍してあった大根葉だから、手軽にいろんな料理に使えるということが分かってきました。

 今回は、冷凍庫に眠っていた食材に助けられました。と、申しますか、冷凍保存って、やっぱり便利ですね。
 似たような事態は、また発生するだろうけど、そのときも、冷凍庫に助けてもらえそうです。

 それにしても、洪水被害にはお見舞い申し上げます。一日も早く、日常生活が再開されますよう祈ります。

外がだめなら内での楽しみ

2020年07月29日 | キノコ料理
 せっかくの休日だが、昨日から雨が止まない。いかにも梅雨末期という感じの強雨が続いている。

ひたすら雨

 こういう天気だと、人は勿論、鳥も昆虫もお休みのようだ。最近聞こえるようになってきたセミの鳴き声も全く聞こえない。聞こえてくるのは、屋根に打ちつけられる雨音と、スマホから発信される警戒情報のアラーム音だけだ。
 つまんないですねぇ。
 マタギも仙人ではないので、一応、最近付け替えたルーターの返却とか登記とかみたいな世俗的な事務はあるんだけど、やってみるとすぐに終了。また暇になってしまう。
 だったら、やっぱり料理でしょう。台所を物色すると、良いものが出てきた。

冷凍庫にあったトンビマイタケ

 そう言えば、冷凍もしていたんだっけ。
 これは、願ったり叶ったりだ。以前にも少々触れたけど、塩漬けだと一昼夜以上、乾燥保存でも半日ぐらいの『戻す』時間がいる。だけど、冷凍保存は、解凍したらすぐに調理が出来るんですよ。さあ、楽しみましょう!トビタケ料理!!

 ポクポクポクポク チ~ン

  ≪トビタケとナスの炒め煮≫

 これまでに紹介してきたトビタケ料理の殆どが、キノコの単品レシピでした。でも、この季節になったらこれですよ。

 下ごしらえ・料理の部
 ・冷凍トビタケをぬるま湯で解凍する

暫くするとアクが出ます

 ・怖くなるぐらい色が出ますけど、全く気にしない
 ※このアクも旨みだから大切に、という方も少なからずいます
 ・水を切って小分けにします
 ※柔らかかったので、繊維に沿って、手でちぎりました
 ※絞りきったら100g強しかなかった
 ・ナスを乱切りにして水にさらしておきます
 ※こちらは300gもあった

 スタンバイOK
 ・中華鍋にゴマ油をしいて(勿体ないからサラダ油を半量)
 ・全体に熱と油を通します
 ・だし汁1カップと、酒、醤油、みりん各大さじ3を加えて煮詰めていきます

 これで、中盤戦

 火を止めたところ
 ・ナスが油と旨みを吸いながら小さくまとまりました
 ・あら熱を取ってから器に盛りつけます

出来上がりました


 見栄えはしないかもしれないけれど、食べたら病みつきになります。ナスとトビタケの相性が抜群に良いのですよ。
 出羽の国の人々が、こよなく愛してきた夏の料理です。
 本番のキノコ採りまで、あと半月ぐらいです。なんだか、ワクワクしてきましたよ!・・・でも、

 県内では、洪水や土砂災害の情報が次々に発表され始めている。遠くの親戚からは安否確認の連絡も入ってくる。どうか最低限の被害で済みますように。人の命が失われませんように。

何時までも色褪せないで

2020年07月28日 | 山菜採り
 本日も定例のミズ採り。H川流域にやってきた。ここで山菜採りについてのうんちくを少々。
 3月からずうっと続けている山菜採りだけど、このミズだけやたらと期間が長いと思いませんか?普通、野菜にも山菜にも『旬』とか『食べ時』みたいなものがあって、私たちはそのタイミングを見計らって採取していただきますよね。
 例えば、タケノコだったら出始めは極めておいしいけれども、竹になってしまったら歯が立ちません。食べてくれるのはパンダぐらいのものです。
 出始めのタイミングで勝負!春に発生する山菜の殆どは、こういうタイプです。
 でも、例外があるんですね。マタギが採る山菜だと、フキとワラビと、このミズです。ワラビは独特なので後日あらためて紹介したいと思います。
 フキとミズは、簡単に言うと、旬のまま成長しきってしまう山菜なんです。そのため、いつ収穫しても旬を楽しむことができてしまう。
 これは、すごく便利です。ほぼ3シーズンいっぱい、山の中に泊まったとき、ビタミン補給がいつでも出来るんですから。
 ということで、今週もミズ採りにやってきました。

渓の入り口には


オオ(?)マツヨイグサが待っていてくれました


真夏の風物です(ハサミムシも来てました)


渓に降りると、今度は、

エゾアジサイが花盛りです

でも周囲は、

まるでジャングル

藪をかき分けながら進むと、

清冽

本日は、この沢の上流で山菜採りにしましょう。

本日の畑


 植物がどんどん生長していく中で、ただ1人、止まった時間の中に生きているようなミズです。いつまでも瑞々しさが色褪せない。ある意味で羨ましい山菜ですね。
 マタギは、この自然の恵みを根絶やしにしないように、毎回場所を変えて彷徨い歩きます。おまけに、それぞれの山と渓の景色を目に焼き付け、新鮮な空気を身体いっぱいに味わって帰ります。
 欲タガリとしては、観光農園とフィットネスジムと観光地ツアーを一度に、しかも入園無料で楽しんでいる感じ。

越後屋(以下越)「よきお楽しみを見つけられましたな。」
マタギ(以下マ)「おぬしもそう思うか。全くよのう。」
越「されば、末永くお楽しみ下され。」
マ「そうさせて貰おう。これからもアドバイスを頼むぞ!」
越「お任せ下され。」
(2人)はっはっはっ


 来年も再来年も、豊かな森であってほしい。そして、来年も再来年も、変わらずに彷徨い歩きたい。

 To be continued!

なつでもをかし(さんぽうた9)

2020年07月27日 | いきもの

 なつでも をかし  むらさきしきぶ さん

あきのすがたを
おもいうかべるかたが
おおいでしょうね

うたでよまれるのも
あきだとおもう

でも
なつのわたくしのことも
よくみてほしい

すいっとのびたえだについた
うすみどりいろの このは

そして
いましかみることのできない はな

めだちたがりやではないけれど
あしをとめて
よくみれば きづくはず

きれいないろとたたずまいでしょ
せいしょうなごんなんて
めじゃないわ

あら
わたくしとしたことが
ついほんねが
しつれいあそばせ おほほ

きせつげんていですのよ
ほんのすこし じかんをかけて
めでていただきたいわ

いと をかし
ですのよ



ムラサキシキブが花を咲かせてます


枝葉もスキッとして清楚です


花に近づいてみると


きれいな色と形をしています(ちっちゃな虫も)



 おくゆかしさの代表と言ってもよいような花に、へんてこな詩をうたわせてしまってごめんなさい。
 この季節になると、タチアオイとかユリとかのような華やかな花が咲き始め、散歩をしていても目を引かれます。でも、丁寧に見ると今回のムラサキシキブさんや、先日のネジバナさんみたいな、極小の花たちも花盛りなんですね。で、感心するのが、花の大きさに合う鳥や昆虫が集まってくること。自然界って、上手に住み分けをしてるんですね(ま、図々しい子もいるけどね)。
 違いや変化を楽しみながら、自然とつきあっていきたいと思います。