今回の山行では、春の訪れが実感できればいい。だから、そんなにたくさんの山菜を持ち帰ることもない。そう思っていたんだけど、こちら様だけは、ちょっと特別。
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フキノトウです
フキノトウに関しては、マタギ家の食卓にとって、大事な役割が2つある。
一つ目が、他のどの山菜よりも先に春の訪れを楽しむこと。
淡い黄緑色の色彩とともに、独特の香りとほろ苦さを味わうことで、春の喜びに満たされる。他の山菜とは、一線を画す、フキノトウならではの喜びだ。
この時必要なフキノトウは、ほんのわずかで構わない。刻んで椀に散らしたり、数個を天ぷらにできればよいのだから。
二つ目が、常備菜としてのフキノトウ。
フキノトウ味噌にしてしまえば、1年中フキノトウの味を楽しむことができる。採れたてのフキノトウと比べれば、香りも味もかなわないけれど、加工することによって独自の魅力も生まれる。いつでも味わえるというのも大きな魅力だ。
これには、結構まとまった量のフキノトウが必要になる。去年は、冬場頃に切らしてしまったため寂しい思いをした。
だから、今シーズンは、少し多めにフキノトウを収穫して、1年間楽しめるようにしておこうと考えております。そんなわけで、本日は、
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いつもより多めに連れ帰りました
それでは、調理を始めましょう。
下ごしらえ・調理の部
・フキノトウについてきたゴミや汚れを丁寧に取ったり洗ったりします
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準備OK
・沸騰したお湯に入れて再沸騰するまで湯がきます
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※これで、色止めになるんだけど、人によってはやってないみたい
・ざるに移して冷水にさらし
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・ギュッとしぼります
※今回、重さを量ったら、採ってきた時が350gで、湯がいてしぼったら450gになっていました
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・味噌は、あらかじめ解きほぐしておきます
※フキノトウ240gに対して、味噌240、みりん150,酒砂糖各90g(2回に分けた)
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・フードプロセッサーに数秒かけると、みじん切りの出来上がり
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※今回は、3回に分けて刻みました(画像は前半の2回分240g)
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・鍋にごま油を敷いて熱したらフキノトウを軽く炒めます
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・用意しておいた味噌ダレと顆粒出汁少々を加えて煮詰めていきます
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もう少しですね
※焦げ付かないように、途中から火を弱めます
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・出来上がりました。左が1回目。右はぎりぎりまで煮詰めた2回目(それぞれ旨い)
※冷めたら出来上がりです
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小分けにして使います(殆どは冷凍保存)
妻が、自主的にラップ詰め作業をしてくれていました。聞けば、
「これ、喜ばれるのよねえ。」
どうも、親戚縁者に配る計画のようだ。この料理を喜んでくれる人がたくさんいるというのは、嬉しいことではないか。・・・ということは、つまり、
「じゃあ、来年までは保たないね。」
「そうね。」
「ということは、もう一回ぐらい作るといいかな。」
「それだといいかも。」
はい、決定。フキノトウの名産地は、まだまだたくさんある。しかも、時差付きで成長を始めるものだから、なんとでもできますよ。
これから訪れる山菜の聖地では、それぞれに魅力的な山菜を収穫することができる。そのうちの一か所で、芽吹きのフキノトウをターゲットに加えることで、これから1年間、春の味と香りを楽しむことができる。ありがたいことではないか。
ちなみに、本日のお弁当には、早速、フキノトウ味噌を使ってもらいました。美味しかった!
やっぱり、この常備菜は切らすべきではありませんね。また採ってきて作りますよ。
何処の山になるか分からないけど、山の神様、今から予約しておきますね。どうかよろしくお願いいたします。