山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

すだち(さんぽうた228)

2024年07月25日 | いきもの

   すだち   つばめ おやこ

 

おとうさん

こっちに きてくれないの?

 

うん

おまえが おいで

だいじょうぶ

 

おかあさん

おなかすいたよ

 

こまったわね

どうする?

 

すごい!

できたじゃないか

 

やっぱり

おまえは すごいこだ

 

 

おとうさん

おうちにかえらないの?

 

うん

まだまだ

せかいを みておかなくっちゃ

 

おかあさん

のどが  かわいたよ

 

こまったわね

どうする?

 

すごい!

できたじゃないの

 

やっぱり

おまえは すごいこね

 

こうして

このなつを のりこえれば

また かえってこれるからね

 

 春から当地を訪れているツバメさんたちが、ようやくカメラに収まってくれました。

       電線にズラッと並んでいます

 ああ、いよいよ巣立ちの時期を迎えたんですね。

 それにしても、

       誰がお父さんで

       誰がお母さんで

       誰が子供なのか

 全然分かりませんでした。

 ただ、調べてみると、ツバメの平均寿命は1.5年ぐらいで、そんなに低い理由が、孵ってから1年以内に死んでしまう確率が非常に高いからなのだそうです。

 きっと、ツバメのお父さんお母さんも、子供たちを一人前に育てようとして、必死になって導いているんだろうな。

 そんな夫婦と親子のやり取りが聞こえてくるような、本日の散歩でした。

 元気に育って、秋には南の国に旅立てるといいね。

 そして、春になったら、また元気な姿を見せておくれ。


いつでもこいな(さんぽうた227)

2024年07月21日 | いきもの

   いつでもこいな   こかげ なつよ

 

こんな あついひに

いっしょうけんめい はたらいて

えらいなあ

 

けど

むりすんなよ

ここで やすんでいけ

 

どうだ

げんきでたか

 

そんじゃあ また

いつでもこいな

 

こんなあめのひに

かさもささずに あるいて

たいしたもんだ

 

けど

むりすんなよ

ここで やすんでいけ

 

ほれ

あめも あがったぞ

 

そんじゃあ また

いつでもこいな

 

       晴れると突然気温が上がる

       そんな日の木陰は

 気持ちいい!

       心なしか木陰の草花も

 生き生きしているような気がします。

 そこには、癒しの空間が広がっています。

       雨の日の木陰は

       癒しと言うよりも

       堂々としていて

 頼もしさを感じます。

 この季節、晴れても、降っても、心安らぐ木陰です。

 『なつよ』さん、今年もお世話になりますね。

 どうぞ、よろしく。


あめのすけーとりんく(さんぽうた226)

2024年06月28日 | いきもの

  あめのすけーとりんく  かあたあ つむり

 

あたたかく なってきたけど

まだ おやすみ

 

おひさまが

いきいきしてるね

だったら

まだ おやすみ

 

くもが

わいてきたよ

でも

まだ おやすみ

 

おや? あめだ

もっとふれ あめ

 

できたぞ

ぼくの

すけーとりんく

 

すぅい すぅい

ああ きもちいい

 

ぽっつん ぽっつん

ああ きもちいい

 

       本日は、雨降り

 じゃあ、彼に会えるかも。

 久しぶりに傘をさして散歩に出かけてみました。

 すると、

       やっぱりいましたよ

       あっちにも

       こっちにも

 みんな嬉しそうです。

「よかったねえ、雨だ降って。」

「ああ。このまま雨が降らなかったらミイラになっちゃうところだったよ。」

「暑かったもんね。」

「うん。今日はすごく気持ちいいよ。」

「やっぱり、ほどほどが大事だよね。」

「そう。ほどほどに晴れて、ほどほどに降ってくれないとね。」

「そうだね。また降ったら遊びに来るよ。」

「じゃあね。」

 

 ・・・この日は、本当に待ちかねたように、あっちでもこっちでも『つむり』君や仲間たちが雨を楽しんでいました。

 カエルの声もよく聞こえる日でした。

 たくさんの出会いがあった雨の日の散歩でした。

 億劫がらずに出かけて良かった。


ふるさとそっくり(さんぽうた225)

2024年06月20日 | いきもの

   ふるさと そっくり    さぼてん せんにん

 

ながいきしてみるもんだ

 

ずうっとまえ 

ここに きたときは

かなしくなったもんだ

 

こんな ゆきのふる

きたぐにに

つれてこられてしまったのかってな

 

それがなあ

びっくりするぜ

 

この ぎんぎらぎんのひざし

おれのふるさとと

そっくりだよ

 

こいつは あれだな

ひさしぶりに

はなをさかせてみるか

 

うまくいったら

こんなところにも

なかまがふえそうなきがするぜ

 

       職場の散歩コースに咲く色鮮やかな花

       以前は花をつけることがなかったのですが

       去年あたりから、すごく勢いよく咲かせるようになりました

       センニンサボテンというお名前のようです

 「やあ、今年も綺麗な花を付けたね。」

「ああ、これだけ良い天気なら咲きたくもなるよ。」

「暑いのが好きなのかい。」

「ああ、俺の故郷がそうだからね。」

 調べてみると、『センニン』さんの故郷は中南米のようです。

その気候に、山形の気候も近づいてきたってことかなあ。

「君の鮮やかな花の色、夏空によく似合うと思うよ。」

「俺もそう思う。」

「しばらく楽しませてね。」

「おお、いつでも来なよ。」

 南米原産の花が似合う山形って、ちょっと複雑な思いもあるんだけど、気候が合うから咲く花に罪はないよね。

 早くも夏の日差しが照り付ける今日の散歩での出来事でした。


まほうのおくすり(さんぽうた224)

2024年06月01日 | いきもの

   まほうのおくすり   みなづき じゅん

 

だれよ

こんなの いらない

なんていってるのは

 

そんなんじゃ

あつい なつは

のりこえられないわよ

 

 

わたしがあげるのは

まほうの おくすり

 

さあ

しっかり うけとってよ

 

そう

あたまにも うでにも ねっこにも

たっぷりかけてあげるからね

 

ほうら

くすりがきいてきたわよ

じょうぶなはっぱ

じょうぶなねっこ

 

これなら 

なつも のりこえられるわね

 

ことしもあつくなるわよ

よういはいい?

 

       雨降りだけど散歩に出掛けたら

       ウメウツギ???が雨に濡れてきれい

 晴れの日とは、全く違った風情があって心惹かれます。

 雨でも出かけてよかったと思いました。

       葉っぱの下にはコロボックルが雨宿りしているかも

       色づいたサクランボは、雨に当たると実割れしてしまいます

 残念だけど、出荷はできないね。でも、代わりに通りすがりの子供や鳥が食べてくれるかも。

 雨は、

       畑にも

       果樹にも

       原っぱの雑草にも

 分け隔てなく降り注ぎます。

 まるで、こう言っているようです。

「さあ、今のうちに魔法の薬で力を蓄えなさい。そして、暑い夏を乗り越えるのよ。」

気のせいか、草木もそれにこたえるように枝葉を広げているような気がしました。

 ちなみに、6月のことを水無月と言うのは、水が無いからではなくて、「水の月」を意味する「水な月」に漢字を充てる時に『水無月』になってしまったとか(諸説あり)。

 そう言われれば納得できます。

 雨の多くなる『じゅん』ちゃんの季節だけど、この恵みをしっかり受け止めて夏に備えたいと思った本日の散歩でした。