山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

大根の似合う夕べ

2023年11月30日 | 日記とレシピ

 当地では、ついに平地でも雪が舞い始めた。

 あいさつも、「寒くなってきたねえ。」から「雪囲い終わった?」そして、「タイヤ交換した?」みたいに実質的なものに進化してくる。

 玄関先にも、プラスチックのスコップとかスノーダンプみたいな雪かき専用道具が並び始める。

 いよいよ、臨戦態勢ですね。

 で、こうなるとやっぱり、大根の出番です。一気に台所の主役クラスに地位が高まるのです。

 今宵は、久しぶりにふろふき大根でいってみましょう。

 下ごしらえ・調理の部

 米研ぎ担当の娘に米のとぎ汁を残しておくように頼んでおきました。

 ・大根の皮を剥いたら、お好みの厚さに切り分けます

 ※うちでは圧力鍋を使うので、かなり厚くても短時間で作れます

 ※去年、NHKで見た『大根のトリセツ』では、皮の剥き加減で味が変わることが分かったんだけど、今回は、薄皮剥きの辛めバージョンです

 ・裏面に切れ込みを入れて、ヒタヒタのとぎ汁とちょっとの顆粒出汁で圧力5分

 その間に肉味噌を準備しました。

 ・酒味噌みりん砂糖各大さじ2に、醤油をちょっとだけ

 ・ネギ’(1/2本ぐらい)とショウガをみじん切りにしておきます

 ・ネギとしょうがを炒めたら、ひき肉100gも加えて

 ・火が通ったら味噌ダレをかけて煮ます

 ・焦げ付く前に消火

 ・ピンの降りた圧力鍋から大根を出したら、たっぷり肉味噌をかけて出来上がり

 ハフハフ、ウマウマでありました。

 やっぱり、この季節が来ると、大根料理が美味しいねえ。

 ただ、肉味噌がちょっと濃厚すぎたかもしれない。この辺は、次回もう少し微調整してみようと思います。

 届けてくれたT氏、M氏ありがとうございます。

 大根君、この冬も、きっと何回もお世話になると思うので、どうぞよろしくね。


「見える」が大事、アップルパイ

2023年11月29日 | 日記とレシピ

 「せっかくだから、ちょっと寄って行かねが?」

「いいねえ。行ってみっか。」

「A氏、場所覚えった?」

「大丈夫だね。」

「じゃあ、ちょっと寄り道。案内頼むな。」

「いいよ。」

キノコ採りの帰り道の話である。

 寄り道するのは、無人販売所。

 売られているのは、怪しいものではありません。

 美味しい美味しいリンゴなんです。

 フルーツ王国山形は、勿論サクランボや西洋梨の生産日本一。

 だけど、それだけじゃないんですね。色々なフルーツが、全国上位の生産量を誇っています。

 そのうちの一つがリンゴです。

 確か、全国第4位のはずです。

 県内各地で栽培されているんですけど、多分朝日町のリンゴが最も評判がいいはずです。

 (「多分」とか「はず」を使わざるを得ないのは、張り合っている市町村がいくつかあるせい)

 帰り道、ちょっと寄り道できる程度の場所にあるので行くことになりました。

 賽銭箱ならぬ、塩ビ管の貯金箱みたいなやつに300円を入れて、好きな袋を選んで持ち帰りました。

 袋の中には、いろんな種類のリンゴが入っていたんですけど、その中に『紅玉』があったんですね。

 これは、作らなければなりません。アップルパイを!

 なんだかんだ言いながら毎年作っているんですけど、今年は、少々思うところがあって、ちょっと遊んでみることにしました。

 それでは行ってみます。

 下ごしらえ・調理の部

 ・リンゴ半分ほどの皮を剥いて、薄切りにします

 ・皮ごと耐熱ボールに入れて

 ・砂糖60gとレモン汁少々を加えて

 ・600w3分レンチン

 ・シナモンも加えて更に2分間加熱

 ・リンゴの実が赤く染まります

 ・冷凍パイシートに、型抜きで適当に穴を開けていきます

 ・味の染み込んだリンゴを挟んで、三角に折ったら、フォークで継ぎ目を閉じます

 ※やっぱり、適当はダメだわ。カッコ悪い。ちゃんと計算して穴を開けるべし

 ・卵黄を表面に塗ってオーブンへ

 ※この辺では、もう、自暴自棄になってます。でも、最後までやらなきゃ

 ・170℃のオーブンで11分加熱

       あれれれれ???

 意外と可愛くできたじゃないの。

 家族も喜んで食べていたので、気を取り直しました。

 えっへん!どんなもんだい。

 今回は、折りたたんで挟むタイプのアップルパイなんだけど、焼いた後に、せっかくきれいに染まったリンゴが見えるように工夫してみたんです。

 生地に切れ目を入れて重ねるタイプとか、薔薇のアップルパイみたいな方法もあるんだけど、多分これが一番簡単だと思います。

 結論としましては、結果良ければすべてよしということで、

 めでたしめでたし

 この次は、もう少し丁寧に遊んでみたいと思います。


タコなくっちゃ!

2023年11月28日 | 日記とレシピ

 都会では 自殺する 若者が 増えている

 今朝見た 新聞の 片隅に 書いていた

 だけども 問題は 今日のタネ タコがない

 タコなくっちゃ 君の中に タコなくっちゃ

 タコ焼きなのに タコなくっちゃ 君の中に

 ・・・

 ということで、本日のランチはタコ焼きなんです。だけど、タコがない!

 この問題、実は、最初から分かっていていました。だから、買い出しに出かけても、タコには見向きもせず、長芋だけを買ってきました。

 それでも美味しくなる! アツアツのトロトロを楽しめる!

 そんな確信のもとで始めました。

 偉そうに言ってる割に、途中で路線変更が色々あったんです。

 だけど、結果的に美味しくなったので記録を残しておきます。

 下ごしらえ・調理の部

 初めに準備したのは、揚げ玉です。いつも作ってるやつなので、あっさりと・・・。

 ・水35gに酢2g、そこに薄力粉大さじ2ぐらいを入れて混ぜます

 ・170℃の油で揚げました

 ※粒が小さめに仕上がったのは、油面に落とす時、泡立て器を使ったため。刷毛なんかより手間がかかるけど、こっちの方が好みかも

 続いて、生地に行ってみます。

 ・卵3個分の溶き卵に、皮を剥いた長芋を10cm分ぐらい

 ・これが、かなり手強かったんだわ(詳細はのちほど)

 ・醤油みりん各20gと顆粒出汁を加えて

 ・水1ℓに、薄力粉200g強を加えて混ぜます

 ※普通に混ぜたのでは、均一にならないみたい(ここが手強さ)。そこで、

 ・2回ほどザルで濾しました

 続いてタネの部です。

       当初考えていたのは、ナメコ(画像右)だったんですけど

 ・タコの代わりに、シーフードミックス(画像中央上)を使うことにしました

 ・ネギ1/2本と紅生姜適量をみじん切りにして

 ・揚げ玉と混ぜておきます

 ・熱したタコ焼き器に油を敷いて、生地をたっぷり広げたら

 ・まず、シーフードを埋め込んでいってから揚げ玉ミックスを散らして

 ・周辺が固まってきたら、生地を集めながら、串で裏返し

       こうなってくれると、思わず笑みがこぼれます

 お客さんを呼んで、

       へい、らっしゃい!  お好みの味付けでどうぞ!

 アツアツのうちに召し上がれ。

 やっぱり美味しいですねえ。

 今回は、タコの代わりにイカとエビとアサリだったんですけど、十二分に代役を果たしてくれました。

 当初予定していたナメコは、大きすぎたために撤退。

 でもね、絶対に美味しいと思うんだよ。

 食べ終わってから気づいたんだけど、キノコの形に拘らなければ、昨日作ったナメタケでもいいんじゃないかな。

 実は、今回使ったタコ焼き器、この度更新したものなんで、もう少し使って使い方に慣れておきたいんですよね。

 ということで、大義名分は十分に立ちます。

 近いうちにタコなしタコ焼きに再チャレンジしようと思います。

 タコ焼き器君、具材のみんな、この次もよろしくね!

 

 タコなくっちゃ! なんてことで狼狽えない美味しいタコ焼き作り、また遊ばせてください。


赤カブ、美味しい!

2023年11月27日 | 日記とレシピ

 収穫したキノコの下ごしらえが一段落した時だった。

「ごめんくださあい!」

この声は、向かいの住人M氏だ。

「はあい。」

玄関に行くと、大きな袋を持ったM氏。

「これよ、今、掘ってきた。食ってけろ。」

       大根と

       赤カブです

見ると、ごっつい大根(写真写り悪くて御免なさい)と、赤カブだ。

「あいや、ご馳走様!」

「いやいや、抜いだばりだがら、泥ついっだんだズ。」

「こっち(赤カブ)も旨そうだなや。葉っぱも生き生きしてる。」

「葉っぱは、どうだがわがんねげど、実は旨いど思う。」

「んだが、ごっつお様な。」

「こっちこそ、キノコ、ありがと様な。」

ということで、畑の収穫物も戴いてしまった。

 大根は、T氏から戴いた分もあるから、長期計画で消費することにしましょう。だとすると、もう一つの赤カブの方が気にかかってしまう。

 どうやって調理しましょうかね。

   ポクポクポクポク チ~ン

    赤カブの千枚漬け

 赤カブでやったことはないのだけれど、イメージ的には、普通のカブよりも爽やかな感じ。だとすると、さっぱりした漬物か、マリネみたいな料理が合うんじゃないかと考えた。果たしてうまくいくか、やってみます。

 下ごしらえ・調理の部

 ・茎と尻尾を落として丁寧に洗ったら

調味液を作りました。

 ・カブ250gに対して、酢30,砂糖20,塩4gに顆粒だし少々

 ・塩昆布を加えて混ぜておきます

 ・赤カブをスライスして

 ・調味液に浸したら

 ・ジップロックで真空保存

       約1時間半経過

       セルフサービスにしたら

 あっという間に売り切れました。

 普通のカブよりもフルーティーで、辛味も強い。

 何と言ったらよいのか、少なくとも病みつきになる旨さです。

 「残りのカブ、全部おんなじ料理でいいね。」

「うん。これ、美味しい。」

とのことでした。全く同感です。

 ついでに、

       茎と葉のふりかけ

 前回の大根葉は、切込み南蛮を使ったので、マタギ専用になってしまったけど、今回は、飛び道具(南蛮ね)を使わなかったので、素直に喜んでもらえました。

        おかずの一品に採用

 M氏、ありがとうね。今年も、春からいっぱい遊ばせてもらいました。

 来年も、どうぞよろしく!


ナメコの最終保存は瓶詰めに

2023年11月26日 | キノコ料理

 今年最後(?)のキノコ採りも、非常に楽しかった。

 同じ方面に4回目なのだが、毎回、コースが少しずつ変わる中で新たな発見がある。

 ある意味、ゲームのストーリー中に身を置いて、自分の頭と身体を使いながらクリアしていく感じ。一つのステージをクリアする度に、キノコの報酬をゲットできるのだ。

 今回いただいてきたキノコは、

       ナメコと

       ムキタケです

 どちらも高品質なので料理が楽しみなのですが、ナメコが多すぎます。

「冷蔵庫に、まだまだたっぷりあるのよ。」

確かに、即戦力用としては、多すぎるほどのナメコがある。

「でも、ナメタケがもうすぐなくなるかも。」

ああ、ナメタケをご希望なんですね。

 確かに、今回作ったフードプロセッサーナメタケは、非常に美味しいし使い勝手が良い。

 だったら・・・ 

  ポクポクポクポク チ~ン

     長期保存用瓶詰めナメタケ

 これで行ってみましょう!

 ただし、冷蔵庫に入れており、おつゆなどに使っていたプレーンナメコをナメタケにしてしまいましょう。

 そうして、今回採ってきた新鮮なナメコをおつゆ用にすれば、どちらも、より長く楽しめるはずです。

 調理の部(と言っていいのかな?)

 ・まずは、本日のナメコを洗って茹でて冷蔵庫へ

 で、今まで冷蔵庫に入っていた分をナメタケにします。

 ※重さを量ったら、1.5kgありました

 ・4回に分けてフードプロセッサーでみじん切りにしたら

 ・酒醤油みりん各1カップと、砂糖と酢を大さじ2ぐらい入れて煮込みました

 ・その脇で保存用の瓶(お湯入り)を並べた鍋でお湯を沸かしておきます

 ※並べておくことが大事。その際、瓶にお湯が入っていないと、浮いて倒れてしまいます

 ・火傷に気を付けながら1本ずつ瓶のお湯を抜いて、代わりに沸騰したナメタケを注いで戻していきます

 ※瓶の口ギリギリまで注ぎます

 ・軽く蓋をして暫く沸騰させたら(多分15分ぐらい)、蓋を閉めて消火

 ※トングと濡れ布巾で作業しました。ここも火傷注意

 ・取り出した瓶の蓋が閉まっていることを確かめたら一晩裏返し

 ※上にできた空間は水蒸気なので、冷めれば水に戻って真空になるはずです

       翌日には冷めて、蓋がへこんでいます

       多分、これで1年はもつはずです

 さて、1.5kgのナメコですから、まだまだたっぷりあります。

 ・残りの分は、即戦力として冷蔵保管します

「このぐらいあると、丁度いいわ。」

とのことでした。

 確かに、このぐらいあれば、今年中ぐらいは十分に楽しめるでしょう。思い切って大量生産して良かった。

 ところで、左下の瓶の文字、読めます?『ナメ辛』と書いてあります。

 これだけ、マタギ専用の瓶で、切込み南蛮風味になっています。こちらも楽しみ。

       この日の夕食

 やっぱり、今回の新ナメコは(も?)軸が太くて風格がありますな。

 極めて美味しかったです。おひたしにかかっているナメタケは、以前のものです。今回の作品を実際に食すのは、2~3日あとになるでしょう。

 大量のナメコも、これでひとまずけりがついたかな。

 その美味しさを、今年一年の収獲の喜びとともに、じっくりと味わいながら食べていきたいと思います。

 山の神様、ありがとうございました。