夏の植物と言えばアサガオとヒマワリが代表格ではあるが、玄関脇のプランターに植えて花をワンシーズン楽しむ場合によく植えられるのは日々草とポーチュラカである。いずれも夏の高温に強く、花が咲き続けてくれるのである。
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ポーチュラカはハナスベリヒユの別名であり、花は2〜3cmほどで色は白、黄色、橙色、桃色、朱色、赤、薄紅色、中には紅色の花に白い模様が入ったものもある。
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一見マツバボタンにも花はよくにている。高温と乾燥には強いが、寒さには弱い。原種のスベリヒユとは酷似していて葉の広さがスベリヒユの方が広く、花はスベリヒユは6ミリ程度と小さい。地表を覆うように歯を広げていくところはよく似ている。
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(スベリヒユ)
蛇足ながらスベリヒユは食用とされる。私もあまり良くは知らなかったが、主に若い枝葉を茹でてお浸しにするが、アクが強いため、水にさらして調理する。山形県では『ひょう』といい、茹でて辛子醤油をつけて食べる山菜的な位置付けにある。
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ニチニチソウ(日日草)は秋冬のプランターの王様がパンジーであるならば、夏はニチニチソウとなるくらい園芸店の店先には色々な種類が揃う。
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アフリカ東部マダガスカル島原産でキョウチクトウ科に属するため、植物全体にアルカロイド系の毒があり、食用にはならない。店先に行って見てみると花の色は白、ピンク、赤、紫などがあり、同じ白色の花でも中心部だけは赤い種類もある。花の大きさも小さめのものから大きいのまであり、初夏から秋にかけて毎日花が次々と咲くため、その名前がつけられた。
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とニチニチソウは最強のように思われるかもしれないが、敵はいる。数年前に私が3つのプランターで日日草を楽しんでいたら、原因不明で白色の勢いがなくなり、葉は黄色くなり、花は小さくなって半月でほぼ枯れた。すると次々と隣のプランターにも連鎖し、結果全て枯れたことがある。やむなく、新たな株を買ってきて植えたがこれも枯れる。
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これは間違いなく立ち枯れ病、土の中のカビの一種が引き起こす厄介な病気で土が原因のため、枯れかけた株を抜くしかやりようがない。防止をするには新たな株をプランターに植える際には新たな土にするのが一番のようである。
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水さえ忘れなければ咲き続けてくれるニチニチソウ、多少水を忘れてもしばらくは大丈夫なポーチュラカ、私のようなぐうたらな人間にはちょうど良い夏の花である。