公衆トイレというと暗く、汚く、臭いイメージがつきまとうが、渋谷区のトイレは例外なのかもしれない。
恵比寿駅前の恵比寿像の隣にあるトイレの改修が始まって約2ヶ月。かなり大きな範囲を鋼矢板で囲んでいたのだが、全貌が見えたのが7月10日頃。
真っ白な隙間のある塀で周囲を囲まれた公衆トイレが現れた。試しに入ろうと近づくが入口は裏側にあり、一瞬分かりにくい。個室が全部で5室、うち1室が身障者トイレ、1室が親子トイレとなっていて男子用の並んで小用をする部分はない。また、トイレのサインも画期的である。使用中は外の赤いランプが付くシステムも素晴らしい。
調べてみると渋谷区の16ヶ所の公衆トイレを世界で活躍するクリエイターが参画して改築しているものでこの白亜のトイレは佐藤可士和氏によるものであった。
また、ガードを越えて2本目を左に行った渋谷区東3丁目のトイレもかなり独創的。このオレンジのトイレは田村奈緒氏の設計によるもの。入口が斜めになっていて中の様子が見えないようになっている。細長い土地をうまく利用している。
こちらはいつも整体に行く際に前を通っていたため、以前から知っていたが、このPJのデザイナーズトイレとは。
誰でも気持ちよく使えるトイレを備えることは文化水準の向上にもおもてなしの心にも資するもの、渋谷区だけでなく、他の自治体も真似て欲しいものだ。