恵比寿周辺には高級な蕎麦屋はあるが、富士そばを除くと立食い蕎麦を見つけることが難しい。ところが、恵比寿像の前を通過してすぐのところに『さ竹』という石臼挽き十割蕎麦の店を発見。
立食いスペースはないが、嵯峨谷のような店である。入店すると券売機が2台、セットが多いため、1人が選択するまでに時間がかかる。私も悩んで『天かす丼+かけ蕎麦』(520円)を選んだ。
お姉さんに券を渡し、半券を持ったまま出来上がりを待つ。5分もせずに出来上がったので呼ばれ取りに行く。
蕎麦は普通だが、小さな丼には蓋がついている。まずは蕎麦から頂くが、ゆで太郎と同じタネを熱湯の上で押し出すシステム。十割蕎麦の割にはつるっとした食感、やや太めの麺である。ツユはカツオがすごく香るというほどではないが、そこそこ美味い。
丼はご飯の上に山盛り天かす、天丼のツユがかかり、上には三つ葉が載せてあるが、ツユが足りず始めはバリバリ天かすをそのまま食べる感じ。少し天かすを蕎麦のつゆの方に移して食べ進めるが天タネがないためかなり脂っこい。丼は半分食べて断念、やはり鯖ご飯の方が良かったようである。
残りの蕎麦には天かすが山盛り、こちらはツユを吸って美味くなっていた。考えれば同じものを蕎麦と丼に乗せるのだから飽きるのは当たり前。
ちなみに七味の隣にあるツボの中身はワカメで入れ放題、これはいい。『天かす丼セット』は安くて腹を膨らすにはいいかもしれないが、脂っこすぎて私には不向きであった。ただ、来店客には女性も多く、席も多いのでほかのメニューなら再挑戦もありかもしれない。ご馳走さまでした。
さ竹
渋谷区恵比寿1ー8ー14