
鉄道シリーズ その40。都内で鉄道に乗っていると乗換がない場合も、A地点からB地点までどの行き方が早いか、どちらの線も同じ目的地にいくのだが、どちらを使うべきなのか、と悩むことがよくある。

例えば土曜日朝早く、中央線快速がない時間に『中野~西船橋』まで行くのに地下鉄東西線が早いのか、総武線各駅停車(レモンイエロー)が早いか、安いか、を考えてみる。(これは実際に小生が八千代GCに行くのに悩んだことがある。)実は乗車時間はどちらも50分程度と殆ど変わらない。距離はJRのほうが1.4km長く、乗車券も地下鉄は300円に対してJRの方が540円とかなり高い。(但し、中野・西船橋とも駅やホームは共通のはずで料金は安い方になるはずだが。)

次に『多摩センター~新宿』まで行くには京王と小田急のどちらを使うと良いだろう。多摩センターの駅は両社とも同じ屋根の下にある。京王に乗ると直通特急なら32分、小田急だと多摩急行が代々木上原から千代田線に行ってしまうため、乗り換えが必要となり、最短でも37分。運賃は小田急の方が30円高い360円、距離も1.4km長い。この勝負は全て京王の方に軍配が上がる。


地下鉄の『新橋~浅草』で見ると、都営浅草線では13分、銀座線だと19分で都営浅草線が早い。また、距離は銀座線が1.7km長く8km。しかし経営状況の違いか、乗車券は都営が210円と20円高い。ただ、駅が双方離れているので一概にどちらを選ぶ方が良いかは単純ではないが。

同じ東京メトロで上野~銀座を見てみる。銀座線は11分、日比谷線は16分と銀座線の勝ち。また、距離は日比谷線が6.4kmと1.5km長い。(乗車券は同じ160円)

こうして見てみると同じ駅間であっても、距離や価格、時間が違うことを実感。他にも『品川~横浜』(京浜急行・京浜東北線・東海道本線など)、『上野~成田』(京成電鉄・JR総武線)などもあるが、有料特急があるとなかなか比較は難しいかもしれない。