hokutoのきまぐれ散歩

ブログも11年目、遂に3900日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

フルール〜水天宮前ランチグルメ

2022-10-14 05:00:00 | グルメ
突然ですが、『とんかつ』と『カツレツ』の違いについて考えたことがありますか?『カツレツ』は明治時代に伝来したフランス料理の『côtelette(コートレット)』に由来する。元々の料理は仔牛肉のスライスに細かいパン粉をつけてフライパンで炒め焼きする料理法。日本では肉を豚肉に変えて揚げ焼きするのがカツレツ、大量の油で天ぷらよろしく揚げたものがトンカツである。そのため、使うパン粉もカツレツは細かいもの、トンカツは粗く揚げると食感が良くなる。

水天宮前駅から歩いてすぐの洋食店『フルール』にお邪魔した。店はかなりクラシカル、下町の洋食屋さんである。店に入ると先客は女性1人、奥の席に案内される。



ランチメニューはAハンバーグステーキベーコン乗せ、B若鶏の生姜焼き、Cポークカツである。私はもちろん『ポークカツ』(1000円)をお願いした。

注文してすぐにミニサラダとカップスープが出てくる。まずはミニサラダ、コールスローにトマトが付いている。千切りキャベツは心地よい酸っぱさのフレンチドレッシングで味付け。さっぱりと頂く。

スープはワカメとしめじのスープ、黒胡椒をかけて頂く。少し濃いめながら、美味しいスープである。



少し待つとポークカツの登場。皿に乗せたライスも付いてくる。一枚の切っていないカツを食べるのも久しぶり。たっぷりとブラウンソースがかかっている。一切れ頂くがトンカツではなく、ポークカツである。パン粉は細かいし、揚げ焼きしてあり、しっとりとしている。ウスターソースではなく、昔食べたソースの味。甘くはなく、フルーティーなドミグラスソースなのである。懐かしい上に美味い。

写メでは見えないが、カツの下に隠れていた付け合わせも、細かく賽の目に切ったにんじんのグラッセとコーンバター、玉ねぎのソースで炒めたパスタ、いずれも手間がかかっている。

時代が経過した店は大きなは大きな時計が吊るしてあるが、動いていない。かかっている有線放送はオールディーズ、ロックもプレスリーや映画音楽ではミュージカル映画南太平洋のバリハイ、中々いい雰囲気である。

お客さんが3人続けて入ってきたが、いずれもポークカツを注文。目立たぬ店だが、美味い洋食店、特にこのソースの味は最高であった。ご馳走さまでした。



フルール
中央区日本橋蛎殻町1ー26ー7
0336669190