昼ごはんは蕎麦がメインと決めて数ヶ月経つ。勤めている人形町、周辺の小伝馬町、水天宮前、日本橋、茅場町、この周辺の蕎麦屋はかなり行き尽くしてきた。と思っていたが、いやいや、甘い甘い、街を歩いて行った覚えのない店がまだある。
そのうちの一軒が今日お邪魔する『日本橋長寿庵』、同じような名前の蕎麦屋は『やなぎばし長寿庵』『茅場町長寿庵』『水天宮長寿庵』と日本橋界隈には多い。
場所はCOREDO室町から近く、三越前駅から徒歩2分程度。店内の写真を見るとかなりの老舗だが、ほぼ家族経営である。入店すると誰もいない、11時45分なのにと思っていると入口にある『準備中』の木札がそのままなのである。
店の人に一言伝えて入店。何気なくメニューを見るとこれが中々面白い。というのは他の店ではあまり見かけない『椎茸そば』『麦天ざる』『おでんそば』『からみもちそば』『ソーメン山かけ』といった具合。私はというと『ねぎ南蛮』(750円)、以前に人形町薮で食べたメニューである。
最初の客だからということもないが、すぐに出てくる。見た目はたぬきそば、ネギの切り方は繊維にそった切り方だが、人形町薮のように揚げたネギは乗っていない。
一口ツユを飲むが、しっかりと出汁が効いている、しかし、味が濃い。見た目も黒いが飲んでもやはり濃い。蕎麦はやや太めのざらっとした食感、ただ、食べ応えはある。種は揚げ玉以外に蒲鉾、カイワレ、なぜかうずらの卵も入っている。すると蕎麦湯が登場、やはりツユだけでは味が濃いのである。
メニューをみると『たぬきそば』『きつねそば』はなく、『ねぎ南蛮』『きつね南蛮』が代わりのっている。
そばをあらかた食い終わり、蕎麦湯で薄めて飲むが、これは素晴らしい味であった。ごちそうさまでした。
日本橋長寿庵
中央区日本橋本町3ー1ー4
0332412567