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水葵
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「隅っこの空気ひんやり水葵」
仕事上沢山のお年寄りと話す機会がある
いつもお話をするおばあちゃんが
最近少し合いが悪なってお嫁さんと来られる
とても仲が良い
そのお嫁さんから聞いた話
先日車の中でおばあちゃんが急に
私が死んだら右の箪笥の一番下にしまってある
花柄の着物を着せてくれって言うんです
ふつうは白い着物だけれど
私はおじいさんと結婚してすぐ戦死したから
あの世でもう一度結婚するつもりだと・・
もしかしておばあちゃんの体調が悪くなっていて
先のことなど一度も話したことがないのに
急に言い出したので心配だといいます
おばあちゃんは至極元気で
今いなくなるなんてことはなさそうだよって言うと
少し安心したようだ
おばあちゃんがもう一度嫁に行く話を
思い出すたびに胸が熱くなる
心やさしいおばちゃんとお嫁さんが
ずっと元気でいてほしいものだ
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水葵(みずあおい)
庭園でよく見かける布袋草ににたハート型の葉っぱ
短い茎から柄を伸ばして生い茂っています
ふと目にとまった一輪の花が咲いていた
径2cmほどの小さな紫の花です
まだ咲き始めたばかりでもう少しすると花が揃うはず
この花・・古名を「なぎ」(菜葱・水葱)といいます
また俳句の夏(晩夏)の季語にもなっています
昔はこの葉っぱを野菜として食用したようです
水葵というように名前のように
カンアオイの葉に似ているからついたとされています
最近はすっかり減って絶滅危惧種になっているそうです
ぱふぱふの
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