朝日新聞への投稿短歌・俳句で「原発」、「原爆」に関連して詠まれたものを抜き書きした。
「一定」とは何を指すらむ「一定の理解を得た」と流す処理水
(長井市)大竹紀美恵 (9/24 永田和宏選)
処理水の放出決まるその朝も市場に並ぶ福島の魚
(石川県)瀧上裕幸 (9/24 永田和宏選)
処理水の放出完了三十年忘却までに必要な時
(高崎市)小島文 (9/24 永田和宏選)
誰がどう理解したやら「一定の理解」で処理水海洋放出
(安中市)鬼形輝雄 (9/24 馬場あき子選)
捨てるとは言わず放出するという言い替え文化はびこる日本
(横浜市)白鳥孝雄 (9/24 馬場あき子選)
ミサイルを防衛装備と呼ぶ国が汚染に非ずと流す処理水
(東京都)土屋俊一 (10/1 永田和宏選)
「処理水」と必死に言いかえねばならぬ我らは何とたたかっている
(佐渡市)藍原秋子 (10/1 佐々木幸綱選)
正確に言えばこうなる「トリチウム微量残留汚染処理水」
(朝霞市)岩部博道 (10/8 永田和宏選)
処理水の海への放出始まれば原発の可否改めて問はむ
(鎌倉市)石川洋一 (10/8 高野公彦選)
ひぐらしの遠くしづけきこの夕べ汚染処理水潮に混りぬ
(小美玉市)津嶋修 (10/15 馬場あき子選)
潮騒の浜辺に立てば処理水の放たれし沖はるけく光る
(茨城県)渡辺たかし (11/12 佐々木幸綱選)
(写真と記事は関係ありません)
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