かわたれどきの頁繰り

読書の時間はたいてい明け方の3時から6時頃。読んだ本の印象メモ、展覧会の記憶、など。

原発を詠む(81)――朝日歌壇・俳壇から(2023年2月26日~2023年4月9日)

2023年04月09日 | 鑑賞

朝日新聞への投稿短歌・俳句で「原発」、「原爆」に関連して詠まれたものを抜き書きした。

 

戦争を知らぬ世代の世となりて「はだしのゲン」の削除を憂う
     (広島市)吉川徳子  (3/19 高野公彦選)

休み時間短すぎると子ら読みき学級文庫の「はだしのゲン」を
     (観音寺市)篠原俊則  (3/19 高野公彦選)

教材の「はだしのゲン」を差し替える広島なのに広島なのに
     (観音寺市)篠原俊則  (3/19 永田和宏選)

原発の稼働すすめる人達よ崩れ原発見に来てほしい
     (いわき市)馬目弘平  (3/26 佐々木幸綱選)

浪江町で被曝の牛を飼い続ける反骨の人を畏敬す吾は
     (いわき市)守岡和之  (4/9 馬場あき子選)

 

大陸の核の国より寒波かな
     (千葉市)團野耕一   (2/26 高山れおな選)

原爆二発兎(うさぎ)の目玉赤いまま
     (三郷市)岡崎正宏   (2/26 長谷川櫂選)

うづもれてゆく福島の冬ふかし
     (福島県伊達市)佐藤茂   (3/5 長谷川櫂選)

春愁や猿の駆使する核兵器
     (福岡市)釋蜩硯   (3/5 長谷川櫂選)

福島の思ひ出だけの春惜しむ
     (福島県伊達市)佐藤茂   (4/9 長谷川櫂選)

五人囃子(ばやし)原爆反対を叫びけり
     (福岡市)釋蜩硯   (4/9 大串章選)

(写真と記事は関係ありません)

 

 

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