朝日新聞への投稿短歌・俳句で「原発」、「原爆」に関連して詠まれたものを抜き書きした。
地震計もヒトも壊れっ放しなり原発十年寒き三月
(福島市)青木崇郎 (3/28 馬場あき子選)
震度六、事故炉は無事か燃料棒まだまだ残るプール抱えおれば
(郡山市)柴崎茂 (3/28 馬場あき子選)
原爆に父母を失い米兵の妻とし生きて今日逝きし友
(アメリカ)ソーラー泰子 (3/28 馬場あき子、佐佐木幸綱選)
十年が経つ今頃に知らされるベント配管途切れていたこと
(郡山市)柴崎茂 (3/28 佐佐木幸綱選)
フレコンの脇は通らぬ聖火リレー復興とは何置き去りの町
(須賀川市)伊東伸也 (3/28 高野公彦選)
福島で生きる覚悟の音生(あ)るる子が開きたるギター教室
(大和市)澤田睦子 (4/4 馬場あき子、佐佐木幸綱選)
田を植ゑて稲を刈るとふ当たり前の景色はフレコンバッグの彼方
(福島市)安斎真貴子 (4/4 佐佐木幸綱選)
三十五年経しチェルノブイリの映像に大観覧車錆びて残れり
(豊明市)山田久子 (4/11 佐佐木幸綱、永田和宏選)
原爆も原発も知る唯一の国に無限に増えゆく汚染水タンク
(所沢市)南条憲二 (4/11 馬場あき子選)
鳥帰る原爆落ちし上空を
(鹿児島市)青野迦葉 (4/11 長谷川櫂選)
長崎や野焼きの如く焼かれけり
(長崎市)下道信雄 (4/11 大串章選)
街歩きや山登り……徘徊の記録のブログ
山行・水行・書筺(小野寺秀也)
日々のささやかなことのブログ
ヌードルランチ、ときどき花と犬(小野寺秀也)