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いま、そのとき、かんがえつつあること。

映画『ゆれる』

2007-05-09 | 映画
これは、やばい。期待以上だった。

いやー、かなり ねむいので、きょうは ねてしまおうかとも おもったのですが、みてしまったわけですよ。ぐいぐい ひっぱられる。オダギリ ジョーと香川照之(かがわ・てるゆき)が でてるわけですよ。主演が このふたりなわけよ。

香川照之って、あれですよ。まだ みてないけど『鬼が来た!』とかに でてて、最近すごい役者ということで ひそかな注目をあびてる人ですよ。いや、まえから有名人なんだけど、再注目をあびているというか。

イナカをでた弟(オダギリ)と、のこって実家のガソリンスタンドで仕事をしつづけてきた兄(カガワ)。横柄な自由人の弟と、いつも頭をさげてばかりの「人生のクサリ」に とらわれた兄。その対決、さしむかいとなるわけでしてね。兄が殺人の うたがいで拘束され、裁判をうける。塀の中に はいって、はじめて自由になる兄。おいつめられる弟。

かなりのハラハラドキドキ。

都会というのは、「だれも わたしの名前をしらない」ところなわけでしてね。それは自由であるわけで。イナカは そうじゃない。

感情労働のため息というものも、なんだか胸がつまりますね。頭をさげつづけるサービス業というものの、とてつもないストレスをあらためて感じた。そういう「役まわり」というのも あるしね。家族のなかで、職場のなかで、まー、それぞれが いろんな役まわりを演じているわけだけど、ため息をつかずには いられない。そんな役もありますわ。

ほとんど、オダギリとカガワ!!っていう、ふたりの俳優っぷりに注目してしまったきらいは あるが、かなり たのしめた。キャストが みんないい。「音」もいい。

脚本と監督が西川美和(にしかわ・みわ)さんという方なのですけど、センスあるわあ。名作。