2月は、いろんなことが かなさってしまい、どうも しんどかった。公開の場で いうたぐいのことではないので、べつに あかさないけど(笑)。だいぶ安静をとりもどしました。そもそもダンスが…(以下自主規制(ぇ。。ダンス……w) ←スルーしてください。いあ、それだけなら わらえるんだけどね(笑)。
まあ、映画『めぐりあう時間たち』を、いろんなかたちで かみしめることになった。このまえ『ヴァージニア・ウルフ短編集』ちくま文庫をかってきたんだが、きょうは『ダロウェイ夫人』をかってみた。文体が どうも よみにくいですね…。通読する自信なし。
どうも よみかえしたくなって坂口安吾(さかぐち・あんご)の「青鬼の褌[ふんどし]を洗う女」をよんだ。かきだしが いいよね。「匂いってなんだろう?」って。しめくくりかたも気もちがいいし。この小説におけるジェンダー観というものが まったくもって共感できるというわけではない。けれども、共感できる部分が なかなか いいんだ、これが。たまには小説からも引用しよう。べつに、ここが いい!ってわけじゃないけど、あ、こんなこと かいてあったのかと おもったのでメモしますね。「ただ私には、この一つのもの、絶対という考えがない」として、つぎのようなフレーズがある。
『めぐりあう時間たち』のなかでは、ジュリアン・ムーアが演じたローラ・ブラウンが、安吾「堕落論」の「生きよ、堕ちよ」を体現している。これなんだよね。夏目漱石(なつめ・そうせき)の『こころ』のようなのは全然よろしくない。漱石にしたって『吾輩は猫である』、『坊っちゃん』ではエンターテイメントに徹していたのにね。『こころ』の「誠実さ」なんてのは共感できない。ま、それこそが安吾のいう「堕落」の困難なところなんだわね。しかし、すくわれるみちは、「堕ちぬくこと」。たぶんそれしかない。そんなときがある。そんな局面に たたされることがある。そうしむけてしまう構造にまず問題があり、そうした局面で、ある種の強制力が はたらいて、常識的に ふるまうように再度しむけられるのだ。なんとも いやらしいことだ。あいまいな表現になってしまって ごめんなさいだけど、けれども、それなりに いいたいことは通じるんではないかと、わたしは あまえている(笑)。
じゃ、はるになったことだし、復活しますか。
グーグル:「生きよ堕ちよ」
まあ、映画『めぐりあう時間たち』を、いろんなかたちで かみしめることになった。このまえ『ヴァージニア・ウルフ短編集』ちくま文庫をかってきたんだが、きょうは『ダロウェイ夫人』をかってみた。文体が どうも よみにくいですね…。通読する自信なし。
どうも よみかえしたくなって坂口安吾(さかぐち・あんご)の「青鬼の褌[ふんどし]を洗う女」をよんだ。かきだしが いいよね。「匂いってなんだろう?」って。しめくくりかたも気もちがいいし。この小説におけるジェンダー観というものが まったくもって共感できるというわけではない。けれども、共感できる部分が なかなか いいんだ、これが。たまには小説からも引用しよう。べつに、ここが いい!ってわけじゃないけど、あ、こんなこと かいてあったのかと おもったのでメモしますね。「ただ私には、この一つのもの、絶対という考えがない」として、つぎのようなフレーズがある。
私は「一番」よいとか、好きだとか、この一つ、ということが嫌いだ。なんでも五十歩百歩で、五十歩と百歩はたいへんな違いなんだと私は思う。たいへんでもないかもしれぬが、ともかく五十歩だけ違う。そしてその違いとか差というものが私にはつまり絶対というものに思われる。私はだから選ぶだけだ。文脈は「好きな人」についてのはなしなんだけど、これはもう、こういう人生観なんですよね。安吾はエッセイが注目されるけど(わたしも そうだけど…)、小説にも当然のごとく安吾の思想が こめられているので、小説もエッセイも関係なく たのしめる。小説もエッセイもおなじことだとは、どこかで安吾も かいていたはず。
『めぐりあう時間たち』のなかでは、ジュリアン・ムーアが演じたローラ・ブラウンが、安吾「堕落論」の「生きよ、堕ちよ」を体現している。これなんだよね。夏目漱石(なつめ・そうせき)の『こころ』のようなのは全然よろしくない。漱石にしたって『吾輩は猫である』、『坊っちゃん』ではエンターテイメントに徹していたのにね。『こころ』の「誠実さ」なんてのは共感できない。ま、それこそが安吾のいう「堕落」の困難なところなんだわね。しかし、すくわれるみちは、「堕ちぬくこと」。たぶんそれしかない。そんなときがある。そんな局面に たたされることがある。そうしむけてしまう構造にまず問題があり、そうした局面で、ある種の強制力が はたらいて、常識的に ふるまうように再度しむけられるのだ。なんとも いやらしいことだ。あいまいな表現になってしまって ごめんなさいだけど、けれども、それなりに いいたいことは通じるんではないかと、わたしは あまえている(笑)。
じゃ、はるになったことだし、復活しますか。
グーグル:「生きよ堕ちよ」