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いま、そのとき、かんがえつつあること。

映画『サムサッカー』

2007-05-01 | 映画
「親指なめ少年」の話。ちょい役でキアヌ・リーブスがでてる。
いい感じの青春映画だろうと予想はしていたが、これが なかなか おもしろい。

平凡な家族のようにも みえるし、ちょっと家庭崩壊ぎみにも みえる家族関係の話でもあり、17才の少年の なやみを通した成長期でもある。

マッチョな しつけをモットーにする父親と、つつみこむような母親、しったような口をきく弟。一風かわった歯医者。

少年は学校でディベートクラブに所属しているけど、ぱっとしない。あるとき注意欠陥多動性障害(ADHD)ではないか?と指摘され、リタリンか なにか薬をためす。うまれかわったように頭が めきめき まわり、一躍、討論の名手に。そして…。

キアヌは少年の親指なめをなおそうとする歯医者の役。途中で かんがえをあらためる。歯医者、父親、弟、母親、それぞれが印象的なセリフをのこす。

後半での弟のセリフは『アイ・アム・サム』をおもいださせますね。てか、よくある なやみだ。親指なめも そうだよね。にたような「依存症」を、すくなくないひとが共有している。この映画は、依存症もテーマにしている。


ひとは そんなに ちがっていない。ひとの内面をうかがいしるのは むずかしい。どの瞬間も人生の途中であって、終着点じゃない。「ゴール」をめざす必要もない。