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いま、そのとき、かんがえつつあること。

学校、教育、よみかき計算

2007-09-27 | 議論
ひとつの主張として「学校をなくす」という議論があり、それについてのmojimojiさんの議論「学校を廃棄したその後」があり、x0000000000さんは「「世界を了解するためのスキル」としての教育」といっている。よみかき計算にたいする態度に違和感をもったのでコメントした。けど、わたしも よくわからない。

学校廃止論については、韓国の本の『学校をこえて』とか、翻訳本の『学校のない社会への招待』現代書館くらいしか もってない。イリイチは まだ ちゃんとよんだことがないし。

よみなおそうと おもったのは、桜井哲夫(さくらい・てつお)『「近代」の意味-制度としての学校・工場』NHKブックス、『現代思想 教育のパラドックス』1985年11月号、『知のモラル』東京大学出版会に収録の森政稔(もり・まさとし)「「学校的なもの」を問う」、スタッキー『読み書き能力のイデオロギーをあばく』勁草書房、菊池久一(きくち・きゅういち)『<識字>の構造』勁草書房、茂呂雄二(もろ・ゆうじ)『なぜ人は書くのか』東京大学出版会。

『教育の臨界-教育的理性批判』という本をひらいてみると、「教育なんかいらない」という文章がのっていた。林隆造(はやし・りゅうぞう)というひとによるもので、林さんは同タイトルの本もだしているのだそうだ。ことばをはなせない こどもさんをもったことをきっかけに「教育なんかいらない」と かんがえるようになったのだという。漢字の問題に理解があるようで、訓よみ漢字はほとんど つかわれていないのが印象的だ。林さんの本をよんでみます。

学校がいるのか、いらないのか よくわからない。近代教育をふりかえると、おぞましい歴史で ぬられていることくらいは わかっている。西洋型の「教育」のグローバル化で第三世界は うまい具合に よりいっそう搾取(さくしゅ)されるようになっていることも なんとなく わかる。教室にイスとツクエをならべて、いっせいに授業をうけさせるという光景が異様なものだということも感じている。「全国共通」のカリキュラムなど、きもちわるいだけだとも おもっている。

しょせん、訓練させられることを訓練させられる空間にすぎないじゃないか、だけども「そこに ともだちが いるから」かよってるだけじゃないかとも おもう。

よみかき計算は まなばなくちゃあ いけないじゃないかという。教育させねばならないという。けれども、何語で、どのような文字表記で、字のおおきさは何ポイントで、照明のあかるさは どれくらいで、教室の人数はどれくらいで、テストはどんなふうにして。なやみは つきないはずだ。ひとのかずだけ なやみがあるはずだ。けれども、それを無視しつづけないかぎり、学校制度なんて もたないんじゃないか。

だから、「強制的にでも おしえるべきことがある」というのなら、自分にとって たまたま都合よくカスタマイズされていた教育方法のありかたに感謝しながら、うしろめたさを感じるべきだ。自分に都合よいかたちで配慮されつづけてきたことをふりかえり、そんなことだからこそ、「教育なんかいらない」だとか、「学校をなくす」べきだなんて発言せずにすんだことを、わかっておかなければならない。

説教くさいな、おい。

これからが おたのしみ

2007-09-11 | ブログ
おひさしぶりでございます。おかわりは ございませんか。近況を一気に大公開。

◆8月の末に仕事で一泊旅行にいってきたのです。たのしかったのですが、ちょっと うんざり気味なことがあって、仕事も、たのしいたのしいと連呼できるほどではなくなりました。といっても、まー基本的に たのしくやってます。人気者すぎて こまるのですが。

知的障害者の施設で生活支援をしてるわけなんですけど、なんか関連する雑誌を購読しようかなと かんがえちゅうです。『さぽーと』は職場にあるから、『ノーマライゼーション』にしようかなあ。『手をつなぐ』と『ステージ』と『ノーマライゼーション』にしようかな。わるくない。

職場では自閉さんに注目してしまいがちなのですが、ダウンさんにも目をむけないとなと おもっています。ダウン症は身体的にデリケートなところが あるわけで、そのへんの知識をもっておかねばと。てもとにある本は『ダウン症は病気じゃない』と『ようこそダウン症の赤ちゃん』。『病気じゃない』には、たくさん線が ひいてあった。そんなに よんでたとは おもわなかったよ。

あと、薬の知識も必要だよなと『こころの治療薬ハンドブック 第4版』てのをかってみた。

自閉症については、すぐれた当事者本もでていますので、どれをよんでも参考になりますね。研究書として すぐれているのはウタ・フリスの『自閉症の謎を解き明かす』でしょう。いかに自閉症について誤解していたのかに気づかされます。

◆そいえば『IQってホントは何なんだ?』をかっちゃった(『「心理テスト」はウソでした。』の著者)。知能指数に関する本は、だいたい そろえてしまった感じ。サトウタツヤさんの『知能指数』講談社現代新書か、増補版の『IQを問う-知能指数の問題と展開』、それとグールドの『人間の測りまちがい』だけ よめば じゅうぶんだろうけど。

◆マンガ『自虐の詩』の映画がもうすぐ公開されますね。阿部寛(あべ・ひろし)が はまり役ってかんじみたい。写真をみると。これを機会にと、原作も愛蔵版をうってますね。

◆こえをだいにして宣伝したいのは、佐藤稔(さとう・みのる)『読みにくい名前はなぜ増えたか』吉川弘文館。まだよんでいない。あとで記事にする。

◆最近といえば、もうすぐ東京事変のアルバムがでるので おたのしみなのです。こないだ でたシングルの「キラーチューン」はミュージックビデオをかいました。「ブラックアウト」が すきなひとは、気にいるはずの うきうきらんらんな歌。今度のアルバムにも「手紙」のような あつーい曲が はいってたら うれしいですわ。

◆鬼束ちひろ(おにつか・ちひろ)さんは9月19日にシングル、10月31日にアルバムだそうです。

◆柴田淳(しばた・じゅん)さんは9月12日にシングル、26日にはライブのDVD。うわ。いま検索するまで しらなかった…。やったね。

◆アップルのマックOSXが10月にバージョンアップして発売されるのですが、あれも なかなか魅力。レパード(Mac OS X v10.5)ね。

あとアップルはiWork '08とiLife '08をだしたけど、iLifeは かってしまおう。てか、USB接続の鍵盤が ほっしい。そしたらパソコンが完全に道楽のおもちゃになってしまうが。すでにそうなんだから しょうがないぜ。

知的生産? んー、それは かるくて ちいさくてシンプルなノートパソコンで いい気がする。岡山県立図書館に もっていって、ちょこちょこしてですよ。いいじゃないですか。

◆年末に ふたつ試験をうけるぞ。おべんきょするぜ。


ひとは、制約のなかでこそ工夫する。ただっぴろい自由は、むしろ精神の自由をうばう。ひとや状況に制限されるのが よいことだって意味じゃあないぜ。自分をしばり、無気力にし、想像力と生産力をなくしてしまうのは、いつも自分なんだってこと。ひらめきを大事にしたい。なにをしているときも、「ぱっと わかる」ときがある。そのひらめきを、きちんとカタチにしていけば、なにも、おそれることはない。