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ビタミンおっちゃんの歴史さくらブログ

STU48 音楽、歴史 などいろいろ

◎「読書について」ショウペンハウエル 4

2014-07-20 07:29:28 | 歴史 本
「読書について」ショウペンハウエル 4

「読書について」(ショウペンハウエル著 岩波文庫)より少し抜粋 その4

匿名で書いたことのない人々に匿名による攻撃を加えるのは明らかな破廉恥行為である

・文学の世界における匿名は、市民生活における金銭上の詐欺にあたる

・匿名批評というものには、発信人の署名のない手紙と同じ程度の値打ちしかない

・重要な思想をだれにでも自然にわかるように書くほどむずかしいことはない

・真の思想家はだれでも、思想をできるだけ純粋明瞭に、確実簡潔に表現しようと努めている
 したがって単純さは常に真理の特徴であるばかりか、天才の特徴でもあった

・何か真実なものを伝達しなければならない際に、曖昧な語り方に努めるであろうか

・表現の簡潔さとは、いつもただ言うだけの価値があることだけを言い、だれでも考えつきそうなことにはいっさい、冗長な説明を加えないこと、必要なものと不要なものとを正しく区別することである


○私が思うに、ネットなどで、匿名でない人に対して匿名で何やかやと批判するのは卑怯である

 名前を出した上で、批判しなさい

・私はショウペンハウエル氏の「匿名」についての指摘に納得しましたので、反省してプロフィールに名前を出すことにしました

◎「読書について」ショウペンハウエル 3

2014-07-19 19:17:33 | 歴史 本
「読書について」ショウペンハウエル 3

「読書について」(ショウペンハウエル著 岩波文庫)より少し抜粋 その3

・著者には3つのタイプがある

 第1のタイプに入る者は考えずに書く

 つまり記憶や思い出を種にして、あるいは直接他人の著書を利用してまで、ものを書く

 第2のタイプの者は書きながら考える。書くために考える

 第3のタイプの者は執筆にとりかかる前に思索を終えている

 彼らが書くのはただすでに考え抜いたからにすぎない
 その数は非常に少ない

執筆すべきテーマの素材を自分の頭脳から取り出す者だけが、読むに値する著作家である

・学問が常に進歩すると信じたり、新しい書物には古い書物が利用されていると思い込んだりするのは、非常に危険である

・できるだけ重大な問題についての創始者、設定者、創案者のものを、あるいは少なくとも定評ある専門の大家のものを読むべきであり、またむしろ古書を求むべきで、古書の内容を手あたりしだい、抜き書きして作製した概説書はひかえるべきである
 

◎「読書について」ショウペンハウエル 2

2014-07-16 23:39:31 | 歴史 本
「読書について」ショウペンハウエル 2

「読書について」(ショウペンハウエル著 岩波文庫)より少し抜粋 その2

・いかに多量にかき集めても、自分で考えぬいた知識でなければその価値は疑問で、量では断然見劣りしても、いくども考えぬいた知識であればその価値ははるかに高い

・多読は精神から弾力性をことごとく奪い去る

・自分のいだく基本的思想にのみ真理と生命が宿る
 書物から読みとった他人の思想は、他人の食べ残し、他人の脱ぎ捨てた古着にすぎない

・自分の思索で獲得した真理であれば、その価値は書中の真理に百倍もまさる

自らの思索の道から遠ざかるのを防ぐためには、多読を慎むべきである

思索者は権威を認めず、自分で真なることを確かめたこと以外は承認しないのである

・ほとんどの思想は、思索の結果、その思想にたどりついた人にとってのみ価値をもつ

◎「読書について」ショウペンハウエル 1

2014-07-15 22:27:39 | 歴史 本
「読書について」ショウペンハウエル 1

「読書について」(ショウペンハウエル著 岩波文庫)より少し抜粋 その1

読書は、他人にものを考えてもらうことである
 本を読む我々は、他人の考えた過程を反復的にたどるにすぎない

ほとんどまる1日を多読に費やす勤勉な人間は、しだいに自分でものを考える力を失って行く

 しかしこれこそ大多数の学者の実状である
 彼らは多読の結果、愚者となった人間である

・だが熟慮を重ねることによってのみ、読まれたものは、真に読者のものとなる
 食物は食べることによってではなく、消化によって我々を養うのである
 絶えず読むだけで、読んだことを後でさらに考えてみなければ、精神の中に根をおろすこともなく、多くは失われてしまう

・読書に際しての心がけとしては、読まずにすます技術が非常に重要である

 その技術とは、多数の読者がそのつどむさぼり読むものに、我遅れじとばかり、手をださないことである

 つねに読書のために一定の短い時間をとって、その間は、比類なく卓越した精神の持ち主、すなわちあらゆる時代、あらゆる民族の生んだ天才の作品だけを熟読すべきである

・良書を読むための条件は、悪書を読まぬことである
 人生は短く、時間と力には限りがあるからである

・多くのばあい、我々は書物の購入と、その内容の獲得とを混同している

重要な書物はいかなるものでも、続けて2度読むべきである

 2度目になると、その事柄のつながりがより良く理解されるし、すでに結論を知っているので、重要な発端の部分も正しく理解されるからである
 さらにまた、2度目には当然最初とは違った気分で読み、違った印象をうけるからである


私が思うに

○ただ読んだというだけで、どんな内容が書かれていたか何も記憶に残っていないことがある
 それはただ活字を目で追っていただけにすぎない

○同じ本を2回読むのは、なかなか難しい
 次々と新しい本を読みたいという誘惑に負けてしまうので

映画についても2回、3回と見たいものがたまにある
 ラストはわかっている
 それでも見たい
 映像そのものに、音楽に、ストーリー展開に、アクションシーンに…魅力がある
 私はとくに、ヒロインに魅力を感じたり、ヒロインが好きになる場合に、彼女をまた見たいがために2回、3回と見たくなります
 ヒロインが美しく魅力があるのは、ほとんど中国映画や香港映画
 中国映画や香港映画のヒロインは圧倒的に美しい女優が多い
 悪役の女優も美しい

 2回、3回と見たい映画は自分にとって大切な映画なんだろう


 

◎「だましの手口」だまされないために

2014-07-13 19:46:33 | 歴史 本
「だましの手口」だまされないために

「だましの手口」(西田公昭 PHP新書)より

・ターゲットを営業所に連れて行き、契約させる理由は?
 そこで契約した場合には訪問販売ではないため、クーリングオフができないから

・電話がかかってきたときは、こちらから名乗る必要はない
 「オレ、オレ」に対し、「○○かい?」と名前を呼んではいけない

・警察官、弁護士、役所の人、医者などと言われても、電話では本物かどうかわからない
 お金を返還するとか、お金の話を持ち出したら、電話を切る
 振り込み先の口座番号やカードの暗証番号を聞いてきたら詐欺である

・プロのだましのテクニックをあなどってはいけない
 あなたはすべてのマジックのタネをすぐ見抜けるだろうか
 たとえ目の前で見せられても、巧妙なマジシャンの仕掛けにいとも簡単にだまされる
 詐欺でだまされることはこれに似ている

・霊能者とか超能力をもつとかいう人が見返りにお金を要求してきても、断る

 霊能者とか超能力をもつとかいう人は、みなインチキであり詐欺師である

 もし本物の超能力者ならばなんの見返りを求めることなく警察などに協力すればいい

・記憶のはっきりしない、身に覚えのない請求書が送られてきた場合は無視する
 インターネット等の使用料金未払いについては、債権取立て業者が来るのは違法であり、脅迫にあたる
 相手の脅しにひるまず、こちらからは一切、連絡などしないこと

 詐欺はニセの請求書やメールに書かれた連絡先に問い合わせしてしまうことから始まる
 裁判に訴えるとか、恐い人を差し向けると脅されてもひるむ必要はない
 「電話連絡しろ」とか「ネットのどこそこをクリックしろ」、などという指示に一切応じてはいけない

・いい気分にさせる、得をした気分にさせることをうまく利用した詐欺がある
 たとえば、景品を無料で配って、結局は高額の商品を買わせる

・「専門家が認めている」とか「○○博士の研究で効果が確かめられている」とかの理由で「間違いない」と判断してはいけない

 大学教授の肩書きにまどわされてはいけない

 大学の教授というのは、国家が認定する資格はいらない
 教授は無資格でなれる

 ほとんど研究業績がなくても、大学によって都合のよい人事が行われ、助手や講師として就職できてしまうことがある
 そして、そのまま時間がたつだけで自動的に准教授、教授と昇進している人もいる
 自分では研究せず、若い研究者にまかせて、自分の名前で発表する人もいるようである

・博士号にもいろいろあり、論文を提出する必要もなくお金で買える学位がある

・専門家といっても、専門外の分野のことで、物知り顔で語る人の話を信じるのは要注意

・投資家で儲かっている人がいたら、逆に必ず損をしている人がいる
 儲け話には裏があり、リスクなどの仕組みを完全に理解せず専門的な知識がない人は手を出してはいけない
 儲け話に「絶対」はない

他人に対して誠実な人ほど危ない

 相手に悪く思われたくない心理から、「買いません」と強く言えない
 言いたいことをはっきりと言う練習をしておくこと
 「いりません」とはっきり言って電話を切る

・「ドア・イン・ザ・フェイス」の技法
 最初、とても無理な要求をつきつけておき、後からその要求をひっこめて妥協した代案の要求をするという方法
 たとえば、最初わざと高額の金額を吹っかけて、追い込んで、あとでなんとか用意できる金額を提示する
 そうすれば不安の心理からいっそのこと払ってしまおうと思ってしまう

ATMでは振り込み操作はできるが、自分に「振り込ませる」操作は絶対できない
 「振込」のボタンには「振込まれる」という意味はない