いっぷくしょまいかいね

いっぷくしてから それからまた やろまいかいね

2017 おわら絵日記 終

2017年10月22日 | 風の盆
白地におわらの唄を染めた浴衣を着たその人は、ひとり鏡町衆に混じり夜の町へと出かけていった。

唄で濡れたか夜露を着たか 鬢がほつれたオワラ風の盆

いかにも女性らしく、やさしく繊細に唄い上げる。
その声はいつもの鏡町とはまた違った雰囲気を醸し出す。

その人は一晩鏡町と共に在り、私はその後に続いて歩いた。


2015年
日付が変わって9月1日、深更。
鏡町衆が公民館前で歓談するその真ん中に、縁台に腰かけたその人がいた。

やがて鏡町衆に請われてその人は唄った。

いろはにほへとちりぬるをわかよたれそつねらなむうゐのおくやま けふこえてあさきゆめみしオワラゑひもせす


その人にお目にかかれたのは、これが最後だった。


2017年7月6日 没

延命地蔵様、彼女の唄は、祈りは、あなたに届かなかったのでしょうか・・・・・


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2017 おわら絵日記 77

2017年10月18日 | 風の盆
9月5日
3時10分に目覚める。
点灯したままだったランタンを消して再び眠る。

5時10分 起床
天気がいいので朝焼けの空を撮りに禅寺橋へ。
毎年同じ日に同じような写真を撮っているが、やはり撮らずにはいられない。

 

 

5時37分
車内を片付け、身支度を整える。

6時55分
出発準備完了
それでも八尾への思い断ちがたく、またまた禅寺橋へ。



 

名残尽きないが車に乗り込む。



さらば、町民ひろば! さらば、八尾!


とか、思いながら未練たらしく回り道。
わざわざ八尾大橋を渡り、西町の丁字路を右折、合同の坂下で左折し、合同の坂を上りきる。
なりひら通りで左折、突き当たりの中央通りを左折すると、正面がおたや階段のてっぺん。
道なりに進み西町通り、そしてたこやきやさん。
丁度この時、たこやきやさんのオーナーさんが外に出てらしたので、車を停めてお別れの挨拶をさせていただく。

上下の坂、八幡社前、眼鏡橋、天満町 延命地蔵様、久婦須橋を渡れば、いよいよ旧町ともお別れだ。

今度こそ本当に、さらば、八尾!









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2017 おわら絵日記 76

2017年10月18日 | 風の盆
町民ひろば周辺をひと廻りし車に戻る。
今日はここで宿泊する。
近くに私と同様、車中泊をする方がいらっしゃる。
私の住所地の近県のナンバーだったので話しかけてみる。
その方は現在70歳で仕事もリタイア?しており、日本中を車やバイクで回られているそうだ。
今回も家を出られてから既に1ヶ月くらい経っているそうで、日々旅にして旅を栖とす、といった様子だ。
うらやましい。
また、会話が進む中で、その方の母親の実家と私の母の実家が同じ集落であることが判明した。

話を終えて車に乗り込む。
遅めの昼食を8番らーめんでいただいたので、夕食は不要だ。
車窓から井田川の方を眺めると、月がとても美しい。
じっとしていられず、カメラを持って禅寺橋方面に向かう。
月の下には、例年のように未だ片付けられていない浄円寺坂の雪洞が見える。



いつもながら見とれてしまう、夜の禅寺橋。
光と蛍子が一緒に歩いているだろうか。

 

車内に戻りLEDランタン2台のスイッチを入れると随分と明るくなる。
今年のおわらのことなどメモ帳に記録しながら、またマンガなどを読みながら静かな時は過ぎていく。

22時30分 就寝
いよいよ明日は八尾を去らねばならない。


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2017 おわら絵日記 75

2017年10月16日 | 風の盆
西町のたこやきやさん脇の道から石段を降りていく。





町民ひろばの時計
約1時間、歩いていたことになる。



町民ひろば周辺を歩く。


おわらの時期、町民ひろばに設置される看板



裏面もちゃんとしている。



町民ひろばの隣、多目的広場 ユースフィールド

 

  

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2017 おわら絵日記 74

2017年10月15日 | 風の盆
火除小路を通り抜けて、諏訪町ふたたび。

 

あれだけ人で溢れていた城ケ山上り口前も、今は閑散として、



あっ、おわらの名残がひとつ



中央通り



おたや地蔵さん横
多くの観光客が取り囲んでいた踊り場も、普段の姿を取り戻している。



 




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