いっぷくしょまいかいね

いっぷくしてから それからまた やろまいかいね

回想 八尾へ その3

2006年09月28日 | 風の盆

安房トンネルを抜けると、そこからは余すところ約2時間の道のりだ。
奥飛騨温泉郷、神岡・・・道もだんだんカーブが少なくなって走りやすくなり、距離も稼げる区間。
そして国道41号線に出てしばらくするとトンネルの入り口に「富山県」の表示が・・・
とうとうやってきた。
これまでの道のりが、遠かったような近かったような不思議な感覚にとらわれる一瞬。
そんな感覚も逸る気持ちですぐに打ち消され、やがて笹津駅の手前の交差点に「八尾」の案内表示板を見ると、
「やつおーっ!」
ひとり呟きながらその矢印に従い進んでゆく。
狭い道、山?の中の道を方向感覚を狂わされながら進むと「おわら駐車場」の案内の立て看板が目に入ってくる。
「おわらーっ!」
毎年等しく見る光景ではあるが、感慨ひとしおである。
そしていよいよ八尾の街へ・・・
さてここで左に曲がり、久婦須橋を渡れば、もう風の盆を行う旧町のひとつ「天満町(てんまんちょう)」であり、ここを通れば距離的には近いのだが、敢えて遠回りをするため「上井田」の交差点まで進み左折する。
杉原橋で井田川を渡り、最初の交差点である「福島第三」を更に左折すると、じきに通りの両側に雪洞が並んでくる。
やはり風の盆を行う町のひとつ「福島(ふくじま)」である。
その通りを走り抜け町並みが途切れた所、そこにはかつて私が初めて風の盆に訪れたときに見、その美しさに心震えた、あの時と変わらぬ雪洞に淡く縁どられた八尾の町の風景が広がっているのである。

つづく

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回想 八尾へ その2

2006年09月20日 | 風の盆

コンビニを出てしばらく走ると三才山トンネルだ。
通行料金500円也。
日付も変わり8月31日となっている。
0時30分頃、松本市の市街地に入る。
松本城を左に見ながら(と、言っても暗いのでまったく見えないが)松本駅の手前を右折し、国道158号線に出ると道路も広がり、距離が稼げる区間となる。
しかしやがて1車線となり、一人で走るにはさびしく、心細くなる区間を迎える。
1時を少し回ったところで道の駅「風穴の里」に到着。
ここでトイレ休憩をとる。
仮眠中のトラックや車中泊のワンボックス車がちらほらと止まっている駐車場で、エコノミークラス症候群にならないよう膝の屈伸運動をしたりして1時10分出発。
それからは1時間走っても後ろからついてくる車は一台もなく、すれ違う車も僅かに二、三台という道が続く。
暗くて細いトンネルをくぐり、ダムのすぐ脇の道を抜けてはまた細いトンネル。
トンネルの中の道は漏水?で濡れ、車のライトで黒く反射している。
そして上高地だの、白骨温泉だのという表示が目についてくると、いよいよ安房トンネルだ。
その手前には八尾までの行程で一番の急な上りカーブがあり、ここでは一気にギアをローに落とさなければ、私の非力な「押入れ号」は上がっていかない。
そしてカーブを抜けた後も続く急勾配では、ようやくセカンドにシフトアップできても時速約30kmがせいぜいである。
こんなときは後ろに車がいないくてよかった、と、つくづく思うのである。
やがて勾配も緩やかになり、安房トンネルに進入する。
全長は約4.4kmあり、高速道路のトンネルのように照明も明るく道幅も広いので、夜間走行している中で一番走りやすい区間であるが、それも僅か5分ぐらいで終わる。
出口で通行料金750円を支払い交差点に出ると、直進方向に「41(国道番号) 富山」の道路標示が目に入る。
「富山」の文字にハンドルを握る手にも力がみなぎってくる。
「もうすぐだぞ!」

つづく

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回想 八尾へ 

2006年09月18日 | 風の盆

半月を経て、ようやくこちら側に戻ってきた気がします。
しかし、せっかく戻ってきたのに「回想」とは・・・
流れに逆行するようですが、やはり書きましょう。

8月30日20時45分、私は八尾町に向かうため愛車「押入れ号」に乗り自宅を出た。
今回既にリアシートは押入れ状態となっている。
着いてから暗い中で行う押入れ設営はなかなか捗らず、大変だからという理由で先日の日曜日に準備したのだ。
これで到着してからすぐに休むことが出来る。
さて、出発はしたが立ち寄っていくところがある。
そこは家からすぐのコンビニエンスストア。
私にとっての車中泊には必須とも言うべき食料、6袋入りの柿の種とじゃがりこチーズ、同サラダを購入するためである。
しかし、残念なことに確かに置いてあったと思われた柿の種は見つからず、結局じゃがりこ二種と飲み物(アクエリアスフリースタイル)だけを買い、店を出たのは21時ちょうど。
これからはひたすら八尾に向けて車を走らせるだけである。
(もっとも、途中のコンビニで柿の種をゲットすることを忘れてはいない。)
国道18号線から碓氷バイパスを通り軽井沢に出ると、毎年必ず立ち寄るコンビニがあるのだが、今年は例年より30分くらい出発時間が遅いのでそこは通り過ぎることとした。
小諸、東御、丸子・・・
そして23時45分、国道254号線に出たところのコンビニで休憩を兼ねた買い物をすることにした。
ここは去年、帰り道に遅い昼食をとったところだ。
中に入るとすぐさま柿の種を探した。
いつもの銘柄ではないが、「こだわりの柿ピー」なるものが見つかったので、お茶(伊右衛門)とともに買うこととした。
そして店を出てから膝の屈伸運動などを軽く行ったのち、23時55分に出発した。

この調子だとまだまだ終わりそうにありませんね。

と、いう訳で、
「回想 八尾へ その2」につづく

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ご覧ください

2006年09月13日 | 風の盆

フォトアルバム

「風の盆2006」

アップしました。
ご覧ください。

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一週間が過ぎました

2006年09月12日 | 風の盆

一週間が過ぎました。そろそろこちらの世界に帰ってこないと・・・

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