いっぷくしょまいかいね

いっぷくしてから それからまた やろまいかいね

すいとん

2005年11月19日 | 食・レシピ

熱いものをふぅふぅいいながら食べるのがおいしー季節となりました。
そんな訳で?今週は連続三日間、夕食に「すいとん」を食べた日がありました。
そもそも好きなものは毎日食べても飽きない性分なので, 三日間食べ続けた後も
「明日もすいとんが食べたい・・・」と、そう思う私でした。
さてそのすいとんですが、なんといっても粉が命、です。
と偉そうなことをいっても市販の「すいとんの粉」を買ってくるだけなんですが、実は物によって仕上がり具合に違いが出ます。
同じようにこねて作っても、食べたときに中心付近に粉っぽさを感じるもの、あるいはあぐっ、と噛んだときに歯にくっついてくるような、もちもちっとした食感のものなど。
私はもちもちっ、が好きですが、素朴な感じの前者を好む人もいるようです。
ともかくそのもちもちっ、が準備できましたら、あとはじゃがいも・にんじん・たまねぎなど具を「こんなに?!」というくらいたっぷり入れてぐつぐつ・・・、そして甘口の白味噌で仕立てます。
味噌の銘柄はもちろん「あ~あ越中、日本か~いみっそっ!」で決まりです。
では、いただきまーす
と、ここで忘れてならないのが七味とうがらし。銘柄は長野の善光寺門前の八幡屋礒五郎でこれまた決まりです。白と赤のコントラストが食欲をいや増します。
まぁこれを三日間続けたっていうだけで別にたいした話ではないのですが・・・、と、ここからが肝心です。
以前に我が家の冬の夕食の王者として君臨する「おでん」に欠かせない具である「ちくわぶ」について書きましたが、よく考えれば、って別によく考えなくてもですが、「ちくわぶ」も「すいとん」も同じ小麦粉をこねて?つくったものであり、よって「ちくわぶ」と「すいとん」は実に兄弟のような関係といっても過言ではないでしょう。
そこで導き出した結論。

「ちくわぶ」が大好きな人は「すいとん」も大好きに違いない。

しかし、この兄弟、立場がずいぶんと違います。
弟の「すいとん」はじゃがいもやにんじんを押しのけて、見事主役の座にありますが、兄の「ちくわぶ」ははんぺんやだいこん、さつま揚げの陰に隠れて脇役に徹しています。
「がんばれっ、ちくわぶっ!」
「すいとん」を熱く語りながら、実は「ちくわぶ」を応援している私でした。
さて、来週は三日間おでんでいくか・・・

コメント (2)
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近所のアメリカ

2005年11月01日 | 日記・エッセイ・コラム

子供の頃に住んでいた家の近所はアメリカでした。
有刺鉄線のついたフェンスの向こう側にはそしてアメリカ人がいました。近くを通ると大人はジョギングしていたり、子供はフェンスによじ登って理解できない英語で盛んに話しかけてきました。
近くの道路にはナンバープレートのない、ネイビーブルーのトラック・・・黄色い文字でなにやら英文が書かれた・・・が走っていました。
ラジオを聴くと、TBSでも文化放送でも、バックには必ずFENが流れています。
一番身近なアメリカが、そこにありました。
そんなアメリカが、ある日突然日本になりました。返還されたのです。
あれだけいたアメリカ人も姿を消し、アメリカの風景だけがとり残されたのでした。

さて、ここからが話の始まりです。
アメリカ探検の・・・
私は友人たちと共に有刺鉄線の隙間から元アメリカに入り込んだのです。
路面には黄色くペイントされた「STOP」の文字。
黄色と赤で着色された消火栓。
「EAST」「WEST」と書かれた道路標識。
「○○HOUSING OFFICE」の看板。
野球場。
野球場のすぐそばの大きなケージ。
そこで飼われていて返還前に放したのであろう、電線に止まったり飛び回ったりの何百羽ものセキセイインコの群れ。
2軒つづきの、それぞれ玄関に番号が書かれた二階建ての家が何十軒も続く。
中に入るとがらんとしていて、わずかにトイレットペーパーがセットされたままのトイレが、それまで人の住んでいた形跡を物語っているばかりでした。
見るものすべてが珍しいこの探検を、私は飽きずにずいぶん長い間続けました。
勿論探検ですから危険も伴います。
巡回してくるパトカーに出くわし、逃げまわったことや通り過ぎるまで隠れていたこと。運悪く見つかって叱られ、外に出されたことも何度となくありました。
それでも懲りずに入り込み、アメリカを体感したのでした。
さて、今年の夏休み、そのあたりを歩いてみました。
あれからン十年経ち、変わってしまった風景に改めて時の流れを感じたのでした。

アルバム「近所のアメリカ」
ご覧ください。

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