２２時４５分 終了
次回は２３時３０分からで、今日ここの踊り場で鏡町が行う踊りの最終回である。
引き続き折りたたみ椅子に腰掛けたままで時間を費やす。
もちろん坐ったままの姿勢を保つのはくたびれるので、途中立ち上がって膝の屈伸運動などやってみたりするが、基本的にはこの場所を離れていないので、既に３時間以上トイレにも行かず、水分補給もせず、という状態が続いている。
そしてそれは最終回が終わる２４時前くらいまで続くことだろう。
そもそも気の短い性格である。
じっと待つ、ということがなかなか出来ない。
時間の決まっているこの踊り場での踊りも、見終わったらすぐに場所を離れてどこかへふらふら行ってしまうのが常で（かといって他の町の踊りを観に行くわけでもない）、次の開始時間前に戻ってきたときには、また観光客の輪が出来ており、その後ろに並んで観なければならない。
その繰り返しでこれまで余りいいポジションから観ることは出来なかった。
今回は震災？と台風の影響で観光客は若干減少しているようなので、踊りが終わって観光客の入れ替わりの時間で比較的いい場所を確保することが出来た。故にここなら、と最後まで動かない決心をしたのだ。
２１時４５分
踊りを終えて鏡町衆は公民館へと引き揚げていく。
それまで熱心におわら踊りを観ていた観光客も、思い思いの方向へと散らばっていく。
一部の熱心？なカメラマンと観光客が、これまでの場所をキープしたままでいる。
私もそんな中のひとりである。
椅子に腰掛けたまま、いままでのおわらの余韻と、鏡町のこの空間に今、身を置くことの喜びを実感している。
２２時１０分
再びおたや階段下が動き出した。
２２時２５分
予定時間よりまた少しばかり早く総代の挨拶が始まり、それに続いて踊りが始まる。
