チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

茄子を食べる

2005-07-31 22:14:56 | 覚えておきたい考え
 3日間のワークショップの帰りに新大阪駅で弁当を買った。炊合せと焼き物が中心のさっぱり目の¥1,000の幕の内弁当。
なかなかおいしい弁当で食が進み、一つの料理を残してあっという間になくなった。残ったのは炊合わせの小切茄子。

 茄子はどうも苦手だ。ほとんど食べたことがないから味がいやというよりは食わず嫌い。紫色という色と形が昆虫のようだし、それに虫といえば茄子は小学生のころ家で飼っていた鈴虫の餌だった。

 小切茄子だから控えめだけれど茄子は茄子。その紫色の肌と形は茄子であることを主張している。
私は茄子の残った弁当箱のふたを閉め、ナイロン袋に放りこんだ。

 いつもの私ならここで弁当のドラマは終了。弁当箱はゴミ箱に行ってThe End.

 でも今日はそれができなかった。弁当を中途半端で終えること、茄子から逃げる自分が嫌だった。
「俺だけ仲間はずれで、一人でゴミ箱行きかよ」と弁当箱を閉める瞬間に茄子も訴えていたように感じた。

 ほんの少し後に私はもう一度弁当箱を開き茄子をつかんで口の中に放り込んだ。茄子は私の口からのどにそして胃に、後味を残しながら、それでいて爽やかに通っていった。

 「茄子ぐらいのことでおおげさ」かもしれない。確かにそうだ。でもこれはただの茄子の話ではなく、私の行動の一つの象徴。
自分がこれまで慣れ親しんできたこと、そのこととの決別。茄子を残すという習慣だけでなく、これからいろんな習慣を変えていくという決意の象徴。

 こんな私になれたのは3日間のワークショップのおかげだと思う。
みゆきさん、いろりさん、ふたちゃん、Mr Joy そしてワークショップの受講生の皆さん、自分を変えることに取り組む勇気とエネルギーをくれて有難う。

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