チャレンジ

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トム・ピーターズとの対話

2005-09-19 13:51:34 | リーダーシップ
『トム・ピーターズのマニフェスト(2) リーダーシップ魂』トム・ピーターズ 氏(著), 宮本 喜一氏 (翻訳)、ランダムハウス講談社、2005を読んだ。

 私はそれなりの数のビジネス書を読むが、私のビジネス書のこれまでのイメージは「どこか堅苦しくて真面目な書」だった。あまり面白くはないけれど、読み終えたときに自分自身が賢くなったような気がするから、なんとか頑張って最後まで読む。それが当たり前だと思っていた。

 この本は、そんなビジネス書とは完全に一線を画した、全く新しいタイプのビジネス書。とにかく楽しい、そして「私もリーダーになりたい、絶対になりたい」という元気と勇気が湧いてくる。
 
 楽しさの理由としては、全ページカラーで写真も多用され、パラパラとめくっているだけで楽しい気分になれることもその理由の一つ。でもこれはその一部に過ぎない。
 
 楽しさの理由、そして元気と勇気が湧いてくる理由は、本を通じて行うトム・ピーターズとの対話。本を読み進めていくうちに、いつしか本を読んでいるのでなく彼と直接会って対話をしている気分になる。

 彼は極めて簡潔な言葉で、強烈なエネルギーを放ってくる。ビシビシ問いかけをしてくる。これらの言葉や問いはトム・ピーターズの心から発せられた言葉であるためか、私の頭にではなく、心に直接響いてくる。

 そして彼の言葉を受け止め、質問に反応しているうちにまるで目の前にいる人と対話をしているような気分になる。そしてまたこれは単なる対話ではない、私自身がリーダーになるための対話、その気持があるかどうかを厳しいけれどもとても暖かい心で問われている。

 今の時代に生きるリーダーが絶対に読むべき本。読まないと後悔する。

 訳者宮本喜一氏のあとがき「トム・ピーターズの世界。 読者諸賢にとって、それは全身の血が沸騰する知的ワンダーランド。 訳者にとって、それは、全身の血が凍りつく、地獄のワンダーランド」という言葉は、この本の内容と、そこから受け取るものを極めて端的に示している。

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