チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

ロードスター

2004-09-01 23:49:10 | Weblog
 2人乗り小型オープンスポーツカーとして、世界で一番多く作られている車の歴代の主査である平井さんと貴島さんと一緒に飲ませてもらった。

 主査というのは、映画製作にたとえると監督のようなもので、車の開発の事実上の最高責任者だ。出来上がった車は主査の作品といっても言いすぎではない。強力なリーダーシップを発揮して開発に関わる膨大な人々をリードし、限られた予算、開発期間で、車の企画段階から最終的な製品にいたる開発の全てに責任を持つ。こんな仕事をやり遂げて、世界的な評価を受ける車に仕立てあげた平井さんや貴島さんは、いつプロジェクトXに登場してもおかしくないくらいの人たちだ。

 でも、2人とも外見は普通のオヤジだ。

 その一方で、飽くなき車作りへの情熱はすごい。そして、わんぱく坊主そのままで大人になったようなところも普通のオヤジとは一味違う。飲み会に集まった息子や孫に近い年代のメンバーに違和感なく溶け込んでいける、不思議な力を持っている。
 他にも2人はいろいろなところで共通する点がある。本当は短気なところを持っていそうな気がするが、人の話を忍耐強く聞く態度があり、相手が目下であろうともいばることや命令口調は一切なく、フェアで接するところなどで、一緒にいてとても心地がよい。

 私は映画を見に行くと、映画が終わって劇場の明かりがつくまで席に座っている。映画の最後に出てくる映画製作にたずさわった人々の名前のテロップを見るためだ。「こんなにたくさんの人がたずさわったのか!」と感動したり、「こんなに多くの人たちをどうやって動かして一つの作品を作ったんだろう?」とか考えたりする。平井さんも貴島さんも、車作りで、映画制作よりももっと多くの人を動かしたのだ。

 2人とも、普通のオヤジではなく特別なオヤジだ。

私も車は開発できないが、特別なオヤジになりたいと思う。




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