チャレンジ

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効率的に非効率な仕事をする

2009-09-30 03:57:55 | 身近な出来事
日本とドイツの仕事の仕方について考えて出てきた答えが、「効率的に非効率な仕事をする」日本と「非効率に効率的な仕事の選択をする」ドイツという対比。

細かい仕事に粘り強く取り組み、思いやりがあり、配慮ができる一般的な日本人はあれやこれやと仕事をする。例えば資料作りがそう。日本では上司のことを考えて上司がこんな資料があると喜ぶのではないかと考えて資料作りができる部下は上司受けがよくて、仕事ができる部下と見られる。

上司に受けることは受けないよりはいい場合が多いだろう。
上下関係で不要なストレスを抱えることが少なくなるし、仕事もやりやすくなるだろう。自分の為に上司を使うことができるのが優秀なサラリーマンの証明みたいなところもあるので、これにもつながる可能性はある。

的確な資料を作ることで、上司の判断が適切になり、そのことで仕事が速く進み、また上司の貴重な時間を無駄にしないで済む。結果的に会社にとって有益な場合もあると思う。

このように書きながら自分自身が混同し、混乱していることに気がついた。

私が書きたい「効率的に非効率な仕事をする」日本についてもう一度軌道修正をする。

資料作りについて言えば、要は必要以上または不要な資料を効率的に一方で時間をかけて作ることが当たり前になっているような日本の仕事の仕方のことを「効率的に非効率な仕事をする」と言わんとしている。

それに対してドイツは、会議の場で不必要な議論に象徴されるような非効率がある。
「こんな議論は不必要だろ!」と思うような議論、「おいおい、他の人が同じ事を言っているのを聞かなかったのかい、なぜ同じことをまた時間をかけて言うの?」というような発言に頻繁に出くわす。
日本人的な感覚からいうと「自己主張が強く、周囲への配慮が足りず、空気が読めない人達」という感じ。

ただ、どうも多くのドイツ人がこの調子だから、そこにいて黙っている私こそが「何を考えているのかわからない、参画意識の低い、協調性の無い人」と思われているかもしない。

一旦このことはおいておいて私の視点に戻ると、不要な議論が散々続いた後に、ある時急に、では「こういう方向でいこう」とリーダーが話を始める。「こういう方向」というのは、必ずしもその議論を踏まえてでてきた総意のようなアイデアでも、驚くような画期的なアイデアでもなく、最初にリーダーが提案、議論の種となったアイデアそのものだったりする。

ただ、一通り自己主張大会が終わると、リーダーの結論に従うのがドイツ人のおもしろいところで、もとのリーダーの提案でみんなが行動をおこすことに合意する。

「合意するのなら、どれだけ無駄な時間をかけて議論するの?」といいたい私がいるが、これがこちらの仕事のすすめかた。

リーダーのもってくる提案は基本的に効率的なアイデアが多い。労働時間が限られているドイツでは、その時間で可能な仕事のアイデアを最初から提案しないと話にならないから、無駄な部分をそぎ落とした効率的な仕事が最初から考えられている。

「非効率に効率的な仕事をする」ドイツ人と、「効率的に非効率な仕事をする」日本人。

個人的には「効率的に効率的な仕事をする」組織がいいとは思うが、結果重視でドイツの仕事の進め方の勝ちかな。

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