水戸市森林公園大鍋展望台での1か月半に及ぶタカの渡り調査の終わりの時期に展望台東部を南に向かうマガンとハクチョウの群れを見つけました。この群れを探しにひたちなか市、水戸市と茨城町涸沼周辺を半日かけて探してみました。結果は何処にも見つけることができませんでした。しかし涸沼では素晴らしい鳥影に出会えました。ハヤブサの雌成鳥です。農道を走行中前方の電柱の上に猛禽を見つけました。取り敢えず記録映像をとデジガンを手にとる間もなく電柱の上の猛禽は農道上を私の方に飛んできます。運転席からカメラをそのまま出してシャターを押し続けました。猛禽はハヤブサです。私が車から出なかったことが幸いして車の横の電柱に止まりに来たようです。実際には止まらずに飛去しましたがかなり迫力がありました。おそらく最接近時には10mくらいではなかったかと思います。カメラの条件は大鍋展望台で超遠望のハクチョウの飛翔を撮影した条件そのものでした。
2012年も8月15日から9月29日まで雨や曇りを除き午前8時前から午後1時を目途に観察を続けました。今年は8月後半から9月初めにかけて晴天と高温が続き屋根のあるあづまやでしたが耐えにくい暑さでしたがサシバの飛翔が多く観察されました。出現したサシバは537羽と昨年の倍をカウントし飛去数も422羽、また、一日の最多カウント数も61羽とここ10年では最高を記録しました。ハチクマについては出現数18羽、飛去数14羽と昨年より少し少なかった。その他のタカはトビは毎日多数が飛んだ他オオタカ、ツミ、ノスリ、ミサゴ、ハヤブサ、チゴハヤブサを観察できました。
今年もタカ渡り観察会を2回実施しましたが、今までの実績からか観察会の他にも観察開始から毎日多くの観察希望者が展望台に集まり、観察者の目が多かったこともサシバの観察数が多く出たのではないかと思います。観察にご協力いただいた多くの参加者に感謝いたします。来年も続けたいと思いますので皆様の参加をお待ちしています。