ひのっき

あったかくてぐっすりでごはんがおいしくてよかったねうれしいねなんて小さなしあわせ探し雑記

ケチャップの魔法

2017年07月24日 | 絵日記

小腹が空いたなあ。あ、そう言えば冷蔵庫に昨日の一口カツがあったはず。
電子レンジでチンして、ケチャップっとウスターソースをたっぷりかけて、できたー!特製普通の一口カツ。

うーん、美味しい!
何にかけても美味しくしてしまう、ウスターソースとケチャップの万能性はすごいなあ。

ケチャップの起源は、アジアにあります。古来インドとの国境に近い中国奥地では、「ケ・ツィアプ(鮭醤)」と呼ばれる魚醤が使われており東南アジアにも広がりを見せまていました。
この調味料が17世紀の東西貿易でヨーロッパに伝わります。魚醤が苦手なヨーロッパ人は魚の代わりに野菜を使ってケチャップを作ります。マッシュルームに塩をかけて滲み出した液を発酵させるマッシュルームのケチャップは今でも食べられているそうです。
そしてこのケチャップ、新大陸に渡りある野菜と運命的な出会いを果たします。そう、トマトです。
トマトケチャップはビッグバン的な大ヒットを飛ばし、アメリカの食文化そのものとなります。
世界のケチャップ生産量のうち、半分以上をアメリカの若年層が消費しているそうです。
日本では早くから洋食に取り入れられ、チキンライスやオムライスはもちろん、ハンバーグ、カツレツ、あらゆる洋食メニューの発展に圧倒的な貢献を見せました。
大正時代に発売されたカゴメのトマトケチャップには、パッケージに「魔法のソース」の記載があったとか。
アジア奥地の秘伝のソースが形を変えながら地球を周り、新大陸で覇権国家に魔法をかけてアメリカ食文化の礎となった。
食のつながりに想いを馳せたケチャップタイムでした!